即寝総務の後輩×不眠デザイナー、そい寝から始まるおだやかな恋物語。 安心できる場所、見つけた。

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表題作スリープレス・ビューティー

雨宮、リーマン、総務、小都の後輩
小都、リーマン、社内デザイナー

その他の収録作品

  • かきおろし

あらすじ

「俺の眠気をわけてあげられたらいいですね、オズさん。」
不眠ぎみであるデザイナーの小都は、他部署の後輩・雨宮を密かに尊敬(リスペクト)している。
気の乗らない飲み会をスパッと断れる様、昼休憩の15分きっかり昼寝をとる姿。
もとより色々と考えすぎてしまう性分で、人と無難な付き合いができない小都は羨望のまなざしを向けていた。

ある日の帰り道、雨宮に飲みに誘われ、お酒の力もあり小都はつい不眠の悩みをこぼしてしまう。

その後、酔いつぶれた雨宮を家へ泊めることに。
そこで雨宮から、不眠の解決法として「そい寝」を提案されて――!?

作品情報

作品名
スリープレス・ビューティー
著者
早寝電灯 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784796416092
4.3

(151)

(87)

萌々

(40)

(17)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
21
得点
650
評価数
151
平均
4.3 / 5
神率
57.6%

レビュー投稿数21

優しくて心温まる作品

ずっと積んでいたのですが、もっと早く読めばよかった!
早寝先生らしい優しくて心温まる作品でした。

不眠症で眠れないオズさんのために雨宮くんがそい寝してあげることから始まる2人の関係
大人の恋ですが、まるでDKのような甘酸っぱい恋をしていてキュンキュンしました。

勇気を振り絞って雨宮くんにまた家に来てほしいと伝えるオズさんがかわいくて、断る雨宮くんにこらーっと心の中で叫んでいました。
でもその後に、追いかけていって素直に自分の気持ちを伝える雨宮くんはやっぱり優しくていい子でした。

描き下ろしの雨宮くんは飼い主になつく大型犬にみえてきました。

0

スリープレス・ビューティー

実はこちら、去年発売直後に読んだものの「いまいちハマれない…」と感じ、本棚にひっそりしまってあったもの。
で、先日本棚整理していて出てきたものを読んでみたら。

ええと、「響かなかったな」とか思っていた去年の自分の感性をぶん殴りたいです。。

”睡眠”をキーワードに、攻めが不眠症の受け・オズさんに添い寝を提案してー
と、静かに展開していく物語。

派手さはないんだけど、心に沁み入るっていうのかな…セリフや独白を読みながらじーんと考えさせられる、というか。

欲が薄いと悩む雨宮(攻)に対し、「欲望が薄いんじゃなくて 逆に忠実なんじゃないですか」と、無意識ながら本質を突く言葉をかけたオズ(受)。そりゃもう、ぐーーっと好きになっちゃうよね。

で、終盤のオズさんの「えへ」に自分の全・こころが持っていかれました…!可愛すぎるんだよ〜(困)

思ったよりグイグイ、強引に来る年下攻め・雨宮もよかった!
イルカの抱き枕にも嫉妬して「こいつ 寝る時はどけていいですよね」と独占欲を隠さないのも( ̄∀ ̄)

一度読んでみて「合わないかな?」と思った作品も、ちゃんと読み込むと感想も違ったものになる、というのを実感させてもらった作品になりました。

こちらの作品より前に、睡眠姦のある短編集(だったかな)も出されていた早寝先生。
睡眠、というものに何かこだわりとか、思い入れがあるのかな。
そちらの作品もまた、あらためて読み返したくなりました。

0

眠ることから始まる恋愛

 不眠気味のデザイナーの小都は、同じ会社の総務の雨宮が昼休みにぐっすり寝ているところを見て、うらやましく思います。
 雨宮は寝ることが上手で、かつては女性とも添い寝をしていました。雨宮は小都とも添い寝をするようになり、小都の睡眠の支えになります。
 落ち着く場所、安心できる場所や睡眠、人間の欲求そのものがテーマのお話で、ゆっくりしたいときにぴったりの一冊です。

0

ちょっと不思議な添い寝BL

不眠症気味なことが悩みの小都さんと、いつでも良く寝れることが特技の雨宮くん、ひょんなことから雨宮くんが添い寝を提案したことから2人は親しくなっていき…

添い寝BL、よかったです。
添い寝だけをする…みたいなのって現実でも聞いたことはありますが実際どうなんだろ。
でも添い寝から始まる…はあるだろうなーと思いました。

ファンタジーでは全く無いのですがそれぞれ夢を見るシーンがあり、夢の世界はファンタジーっぽいんですよね(夢なんでね)
その辺りはふわっとしていて面白いなーと思いました。

キャラの描き方もとても魅力的で、スタートこそいきなり添い寝からでしたがゆっくり近づいていく感じも私は好きでした。
派手な事件は起きませんが、添い寝、夢の世界、ふわーっと癒されたい人におすすめの1冊です。

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No Title

この作者さんが描くお話は、どうしてこんなにキラキラしているんだろうか。
キラキラと言っても派手と言っている訳じゃなく、空気や風が煌めいている様子が伝わってくるんですよね。
あと絶妙な間の取り方や、絵本みたいな語り口がたまにあるのも素敵。
「受が不眠症で、攻が添い寝を申し出て、攻と一緒に寝るようになったら不眠症が解消されてー…」みたいな設定だけ聞くと、他にもそういうBLはありそうな気もするし、一見無難な設定に思えるかもしれない。
でも読んだら全然違うんです。
そんな単純でありふれたストーリーではない。
この作者さんだけが描ける、独特のキラキラは、これからも読んでみたいです。
そしてこの作品もまた、繰り返し読んでみたいと思える作品でした。

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