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花の王国 向日葵のアルファと白薔薇のオメガ

hana no oukoku himawari no arufa to shirobara no omega

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あらすじ

天界にある国、花の王国・花精界。
様々な花を司る花精たちが暮らしている。
白薔薇の精でオメガの雪は、弟の結婚式で
アルファの騎士・黄貴と出会う。
互いに心惹かれ、次に会う約束を交わすが、
その日を目前にして、雪は異世界から現れた
魔族にさらわれてしまう。
魔界に閉じ込められ、妖艶な魔王の花嫁に
選ばれてしまった雪は、心の中で何度も
黄貴に助けを願うがーー。
引き裂かれても求め合う、
美しき運命の恋物語。

作品情報

作品名
花の王国 向日葵のアルファと白薔薇のオメガ
著者
犬飼のの 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784801949157

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34

4.6

(3)

(2)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
14
評価数
3
平均
4.6 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数2

向日葵の花言葉の如く、攻めの情熱的な愛が沁みるストーリーでした

期待していた通りの幸せなラストにはめっちゃ感動……。゚(゚´Д`゚)゚。

好きな人を危険な場所から救い出す向日葵アルファの覚悟や、劣等感を払拭していく白薔薇オメガの勇気、そして相愛の2人の元にやってきた新しい生命の存在にと、エンディングに導かれていく見せ場の多さはドキドキの嵐でした。
見目麗しきアルファと深層の令息との高ビジュアルカップリングは、奈良千春先生のイラストによって世界観がより華々しく彩られていることにもご注目です。

陽の気を持つ向日葵が持つ生命力の強さと、清らかで陰のある白薔薇の花が魅せる優美さはストーリーにも良い存在感を与えており、花の特性とキャラの魅力をリンクさせた人物描写がとても面白かったです。
離婚歴のあるオメガの雪の、恋愛や結婚に積極的になれないトラウマ感情がどこかミステリアスで陰があって、自分自身を役立たずと評価している自己肯定感の低さが何とも痛々しくて切ない…。陽貴と同じ向日葵アルファの元義家族たちに酷い扱いを受けていた過去を、陽貴がどこまで上書きしていくのか見ものでした。
魔族に捕らわれたり、魔王との子どもを作らされそうとしたり、2人が恋愛関係を育む過程には厄介な案件が飛び込んでくるのもまたこの作品の楽しさです。魔王が思いの外イイ男だったら多少心がグラつくけど、そこは安心して下さい。魔王はそれなりに魔王でした^ ^

魔王の鬼畜さよりも、女王の無慈悲さの方が私には引っかかりました。
あの女王のキャラはあれで正解なのか……?雪(というか女王にとって価値があまりないと判断された者)に対して冷たい態度だったのが許せません。紅薔薇の精が怒るのも無理はないなと思ったし、雪より陽貴に生きて戻ってきて欲しいと願う女王の命の選別主義にはもやもやしました。陽貴が女王の人柄を庇うように火消しに回ってたけど、全然共感できなかったです。
あとこれは私の気になりどころでしたが、雪を離縁した元義家族たちは今どうしているのかということ。雪を娶ったのだからそれなりの血筋の貴族だろうけど、陽貴と同じ向日葵の同族なら外戚とか横の繋がりはあったりしそう……その辺りはどうなんでしょうか。
私の希望的観測ですが、雪が陽貴と結ばれて幸せになっているところをぜひ見せつけて欲しかったです。できることなら元義家族たちの没落を願う。元義家族たちのザマァな姿を見ることができたら100点満点でした。

美人で優しく、お料理上手な奥さん……めちゃくちゃ最高!
向日葵が照らす明るい日差しは2人が歩む未来を輝かせる光となり、いつまでも幸せであり続けて欲しいなと思います^ ^

2

すれ違いなき、溺愛の海…!花の貴族オメガバース・向日葵×白薔薇のスピンオフ

犬飼のの先生のロマンチックオメガバース、
このスピンオフを心待ちにしていました…!

奈良先生の表紙からして大優勝。
咲き誇る大輪の向日葵と、その向日葵に囲まれ
ひっそりと咲く白薔薇。
寄り添い合う長髪の二人が麗しい…(*´◒`*)

『花の王国 青薔薇のアルファと菫のオメガ』のスピンオフとなるこちら。
前作の攻め・碧の兄(母違い)で白薔薇のΩ・雪が今作の主人公です。
また前作で萌えに萌えた向日葵の君(と勝手に呼びます)・黄貴(おうき)が攻め。

で!

読みながら「うおおっ!」と声を上げて興奮してしまったのが、
前作カプ・碧×スミレが登場するだけでなく、
二人の間の可愛い息子・アラタまでが姿を見せてくれていること!

前作では見られなかった「その後の二人」が、
幸せ溢れる姿で描かれており、感無量です。

…とここまで前作のことに触れてきましたが;
前作未読でも、問題なく読むことができると思います☺︎
(でも前作を踏まえての方がより楽しみが増すので、ぜひ…!)

で、今作は。

強く麗しいスパダリ向日葵α×可憐で儚げ、病弱な白薔薇Ω。
碧×スミレの結婚式にて黄貴が雪に一目惚れをし、花の交換を申し込む…

という、ロマンティックな場面から物語が始まります。

前作でも萌えに萌えた「花の交換」。
互いに新しい花を作り、親友同士が絆を確かめ合ったり、恋する者同士が告白をしたりする際の挨拶です。

なんとこの申し出を雪が「断る」ことに”おっ”とびっくり!
そして、そんな臆病な雪の態度には、彼が経験し
今も抱えているあるトラウマが関係していてー

ということが徐々に明かされてゆきます。

で!

この「花の交換」を断られたところから、
黄貴の決して押しつけがましくはない、
それでいて情熱的なアプローチがスタート。
その嫌味のなさ、自然と伝わってくる情熱・熱意と
誠実さに、読んでる私がもうメロメロ…笑

「雪さん」と”さん付け”で丁寧に話しかけてくれるところ。
雪が誰なのかを知るため、スミレのもとへと赴き求愛したいと申し出るところ。
(そして碧から冷たい言葉で拒絶されてもめげないところ!)

自分の力を、雪のために使いたい、捧げたい、
足りないところ(←黄貴にある?)を補い合いたいー

一途なその気持ちと言動に、心揺さぶられました…
こんな穏やかで、でも熱烈なアプローチを受けたら
絆されるしかない(*´˘`*)

恋に対して、特に向日葵の男性に対して怯える雪の心が解けてゆき、二人の心が甘やかに重なる描写が本当に素敵でした・:*+.

で、ここからちょっと、地雷の方もいらっしゃるかもしれない要注意点?なのですが。

二人が次に会う約束を交わした直後、
異世界から現れた魔族に雪がさらわれ
魔王に体を開かれそうになるー
という事件が起こります。

ちなみに未遂です(が、tkbをいじられたりキスされたり、指を入れられたりはする)。

これ、最後までヤられちゃうんじゃないか…と
だいぶハラハラしたのですが、何はともあれ未遂に終わって良かったー…!
(でも魔王、よく我慢できたねとは思う。
好きなおかずは最後にとっておくタイプっぽくて、憎めません)

で!

ここからいかにも「騎士」らしく雪の救出に向かい、
花の力を使う黄貴がまた格好良く、素敵なのです。

向日葵の種を使い、種が発芽し、太い茎が伸びて
育ったところをつたって、幽閉場所へと向かい…
と、前作でも大興奮した「攻めの救出劇」の興奮、再び。

文字だけでも救出劇の様子が容易に想像でき、ワクワクしてしまう!

そして更にそこで興奮したのが、なんと
思わぬハプニングにより救出叶わない、という展開。

黄貴も魔王に捕まり痛めつけられ…という流れに
「どうするどうなる!?」とハラハラドキドキ、
ページをめくる手が止まりませんでした。

ここまで、The・スパダリ!な黄貴への萌えはおおいにあっても、
不憫病弱受け・雪への共感は”まあそこそこ(ごめんなさい!)”だった自分。

それが見事に覆されたのが、後半〜終盤にかけての展開です。
再び魔王のもとへとさらわれそうになった雪の、
白薔薇の力を使った攻撃の格好良さよ!!
愛を知り、精神的に強くなった雪の変化に
胸が熱くなり、痺れました。

魔族を跳ね返す蔓を使った攻撃、戦いの描写にも大興奮。

実はちょっとこのへん、
魔王って思ったほど強くないというか、へっぽこ気味なのかな…?とか、魔王のもとに捕らえられたままの紅薔薇の男性はどうなったのかとか、気になるところ・深堀りしたいところはちょこちょこありつつも。

どこまでも甘やかで深い黄貴の愛と、
それに応える雪の思いへのときめきの方が、より大きい…!!

そんな二人の”初めて”も、ロマンティックで蕩けました。
愛しの雪を抱きたくてたまらない黄貴だけど、
ヒートが来ないと恥ずかしくて応じられないという
雪の思いを尊重し、必死に耐える場面が好きすぎるーーー!
奈良先生の美麗で官能的なイラスト効果もあり、爆萌えいたしました//

慎ましい二人にふさわしく(?)、
前作よりもエロ度は控えめかな。
それでも十分心満たされる糖度の高さです◎

子どもは持てない体だと諦めていた雪に
妊娠が発覚し、「雪が倒れた」と聞いた黄貴が
血相変えて家に駆けつける場面にも、萌え転がりました。

向日葵と白薔薇の両親を持つ子は、一体どちらの花として生まれてくるのか?
そんな楽しみもあり、結果にうふふとなりました☺︎

碧×スミレの子・アラタと、黄貴×雪との子・陽貴(ようき)。
二人が仲良くじゃれ合う描写も出てきて、幸せ広がります…

あと個人的にハッとしたのが、前作でスミレにとんでもない条件を出していた「女王」について。

この方、ただただ、冷たい”だけ”の人なんかじゃなかったー…!

国のため、時には人の価値に順位をつけ、
冷酷な判断も下すけれど。

そんな女王の行動にしっかりと見えた「情」、
温かな部分が、じんと沁みて心に残ります。

すれ違いなき甘やかな溺愛に酔いしれた、
至福の読書時間でした✨

2

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