電子限定かきおろし付
彼女と別れて以来孤独を抱え、ぼんやりと将来への不安を
抱くようになっていた玉水。
そんなある日、学生時代の友人の花海から「俺と結婚する?」と提案され…。
一見その場のノリでルームシェアを開始したようにも見える二人。
けれど、読み進めてゆくと互いが互いに学生時代から特別な感情を
抱いていたことが明かされてゆきます。
明るくちょっぴり強引な花海と臆病で控えめな玉水、
それぞれにタイプは違えど友人としても想い人としても、
互いを大切にし合える二人の関係性が素敵でした。
少しばかり遠回りはしたけれど、晴れて恋人同士になれた二人が
幸せそうで多幸感に溢れていました。
1話からあ〜これ多分好きだなと思った作品でした。
全体の空気感がきらきらしていて好き!
社会が変化して同性婚ができるようになった世界で、花海からの“結婚しないか”という提案から始まるお話です。
生活の相性を見るためにまずはルームシェアをするのですが、この距離感がもう良い。
なにより花海視点がよすぎる!!!
見た目はクールなのに玉水のこと大好きなのがだだ漏れで、トキメキ限界突破でした…。
玉水の気持ちの変化も丁寧でよかったです。
大学時代の友人との飲みの場で、同居人の話をしているだけでもう好きなんだなというのがわかるくらいの気持ちの変化ににこにこしました。
しかも、ただ想いが通じてラブラブで終わりじゃないのがよかった!
このままハッピーエンド!?と思ったらまだページ半分くらいあって、でもそこからの展開がまたよくて…!
高校生の頃は自分の気持ちから逃げてしまった玉水が、大人になって今度はちゃんと花海と向き合って話し合おうとするのがとても良かったです。
絵本作家という設定が活きるシーンもよくて、プロポーズではじまりプロポーズで終わる構成も最高です。心あたたまるお話でした!
描き下ろしの甘々な結婚生活ものぞけてよかったです。
同時収録は最初からぶっ飛んでて笑いました(笑)キューピッド姿の部下が現れるというなかなかすごい導入で、かなり不思議なファンタジーBLだったかも?
個人的にはとにかく表題作がよすぎる!これにつきる。
もう…泣いちゃった!泣いちゃいましたよ。
私にはこんな青春はなかったんですが、アオハルの香りを感じました。デビューコミックスなのですね、おめでとうございます!
表題作の他にも作品が入っていて、大変読み応えがありました。
以下ネタバレ含みます
・春、結婚して
最初の一コマ目のニュース画面に「同性婚が認められて---年」とあり、同性婚ができる時代が描かれていることがわかります。
玉水 春、29歳、将来に不安を感じるお年頃。
残業で疲れている春に星を観るお誘いをする花海(二人の名前が春爛漫)。
望遠鏡を持って、自転車に乗って。読んでいて春の夜の空気を感じる。作家さまの「春」という季節への想いが伝わってくる描写・・・。
青春と地続きな二人の関係が花海のプロポーズによって空気が変わります。
勢いで始まる結婚前提生活、そこに恋愛感情は本当にないのか・・・?
「生活してみて一年後に決めよう」と約束してルームシェアを始めて、
やっぱり好きだったじゃん!とわかってからが大変に萌えた・・・。
花海が春の生活リズムにそっと寄り添ってひそやかに想っているのが健気。眠れない春に絵本の読み聞かせって・・・優しすぎる
流されているだけだと思っていた春のほうも、学生の頃から花海を想っていたとわかった時、震えた・・・。け、結婚してください、早く・・・!!
誤解の原因は、読者のこちらはもうわかっていた。だから、安心して読めました。
花海が、自分で絵本を作って二度目のプロポーズ。ここで泣いちゃいました。
この喜びをシェアできる二人が素敵だった。
クリエイターの原動力って、人を喜ばせることだと思うんです。「絵本をかくこと」で春を喜ばせてあげることができて、花海自身も幸せなんですよね。
この二人は学生の頃から感受性が似ていて、一緒に綺麗なものを味わえた。花海が作り手となる前からその感受性を共有できる大事な存在だったわけで。
好きという勢いや、生活のリズムも大事だけれど、この共感力が一番「結婚=一緒に暮らしていく」上で大事だと思う。そのことが丁寧に、説明過多にならずに描かれているのが素晴らしすぎた。
描き下ろし後書きにプロポーズ後の電車内の二人。
「不安だったから(結婚したかったわけ)じゃなくて、花海とだから一緒にいたいと思ったんだ」冒頭の回収に胸が暖かくなりました。
ポカポカ差す春の午後の日差し、3月28日、この頃って桜が咲く時期ですよね。HISADA先生は本当に春が好きなんだなと思いました。
作品全体から春を感じました。
・射貫かせて、鈴木さん
こちらは雰囲気がガラリと変わった作品で作家さまの筆の幅広さに感服です。笑ってもうた~~。表題作で泣いて、こっちで笑って忙しいわ。
過去作品も気になるので読んでみようと思います。
素敵な作品をありがとうございました!
最終話を読んだ時、心が震えました。
白黒のページに色がついた気がした。
これから春が来るたび本棚からこの一冊を手に取るのだと思う。そんな一冊に出会えて幸せです。
親友の「俺と結婚する?」から始まる同棲。
友情結婚もありだなぁと思っていたけれど…
ふたりの気持ちが丁寧に描かれていて、過去と今も結ばれていて、読んでいて体がポロポロあたたかくなっていく気がしました。春を連れてきてくれるようなお話。
ふたりの結末を、春に桜が咲くみたいに当たり前のことに思えた。
私は、このタイトルがだいすきだ。初めて読んだ時の感動をこの先ずっと覚えている。出会えてよかった一冊。
表題作『春、結婚して』に関しては神評価でも足りないくらい素晴らしい作品でした。
場面の空気や登場人物のその時その時の感情や心情がきちんと伝わってくる作品。
現状個人的に今年のベスト候補です。
なのですがこの一冊、表題作が6エピソード155ページまででプラス描き下ろしが8ページ
そこから読切の別作品が収録されていてこちらが表題作とは全く違うノリの漫画だったため世界観がぶった斬られた感じがしてなぜ同時収録にした?という疑問が後味として残ってしまった。
『春、結婚して』の描き下ろしをせめて20ページくらいにしてもらって1冊180ページ足らずで値段変わらずの方がむしろ読後の満足度はもっと高く良い余韻が残せたのになと思ってしまいました。
表題作ちょっと短めでしたがそれでも花海と玉水はそれぞれにとても魅力があるキャラクターで2人の持つ空気感や作品の世界に強く惹きつけられたのでこの2人の結婚後の様子ももっと見てみたかったです。
