猫の王国

neko no oukoku

猫の王国
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×29
  • 萌5
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

11

レビュー数
5
得点
135
評価数
35
平均
4 / 5
神率
45.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
価格
¥689(税抜)  ¥745(税込)
ISBN
9784778124243

あらすじ

猫を助けて死んだ由良が目を覚ますと、猫耳と尻尾が生え“猫の王国"と呼ばれる天国に居た。ここでは猫騎士になれば願いを1つ叶えてもらえるという。自分が親友・泉 貴洋との喧嘩が原因で自殺した事になっていると知った由良は、その誤解を解くため騎士を志願する。騎士学校で由良の専任になった教官のイズミは貴洋によく似ていた。二人が重なり不思議に思う由良だが、イズミは過去を語るのはルール違反だという。優しくいつも傍に居てくれるイズミに次第に惹かれていき…

表題作猫の王国

イズミ、由良の幼馴染に似た指導教官・騎士
森本由良、猫を助けて死に猫人になった高校生

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数5

取り返しのつかない過去をやり直せるとしたら…。

犬飼ののさんの作品は好きなので大抵読んでいますが、yocoさんのイラストで猫耳&尻尾の挿絵がいっぱい見られるーとウキウキと手に取りました。

他の方もおっしゃる通り切なくて優しいファンタジーでした。

仲の良かった幼馴染と諍いがあった後川に流された猫を助けようとして死んでしまった少年 由良。
自分が原因で自殺したと思い込んだ幼馴染 貴洋。
猫の国に転生した由良が苦しんでいるだろう幼馴染の誤解を解きたくて頑張るんです。

由良に対する貴洋の行為が酷くて、それでも彼を罪悪感から救いたいと努力する日々が健気でした。
同性を好きになってしまったことから起きた由良の悲しみや苦しみが猫の国で癒されていくのが良かったです。
猫の騎士候補をはじめとして登場人物たちが魅力的で萌えました。

好きだった幼馴染によく似た優しい騎士学校の教官との関係がどうなっていくのか、夢は叶うのかワクワクしながら読み進め結末に感動しました。
そして、自分のためではなく他の人の幸せを願う気持ちが尊くて頑張ったみんなの願いが叶うようにと願わずにいられませんでした。

1

ストーリーは面白かったです(ネタバレあり)

Twitterでたまたま見掛けて、
こちらのレビューであらすじや感想を読ませて頂き
設定や謎要素がとても面白そうだったので、
BL小説は全く買ったことがなかったのですが即購入しました。
とても面白く買って良かったと思いました。




以下ネタバレあります。










貴洋は自分が勝手に恋しただけなのに、
普通の自分を守る為に由良を傷付ける様な事ばかり
していたのがそもそも勝手すぎます。
その後も自分に都合の良い考えの元行動していて
好きになれませんでした。

自分を蔑ろにし続けた挙げ句、
間接的に自分が死ぬきっかけを作った貴洋に
由良が悪感情を抱いていなかったからこそ成り立つ事で。

由良が少しでも貴洋にわだかまりを持っていたら、
貴洋と容姿が似ているイズミが担当になるのは
猫の王国で騎士を目指す上では好ましくない事だと
思うんですね。
もし少しでも悪感情があったとしたら、
イズミを見ることで貴洋を思い出し悪感情が増幅し
由良の言動に悪影響が出て猫の王国から追放される
という事態になる可能性もあるんですし。

由良の性格をよく知っていたとは言え、
そのリスクを侵して近くで見守るというのは、
由良の為と言いながら、自分の思いを優先させている様で、
やはり自分本位な人だと思わずにはいられませんでした。

由良も小さい頃から一緒に過ごしてきた大好きな友達に
避けられて悲しいのは分かるのですが、
貴洋にあそこまで避けられ続けて、
自分を卑下してまで何故あそこまで貴洋に執着するのか、
ちょっと理解できませんでした。



貴洋と由良の事は受け入れられない部分がありましたが、
イズミとユラの関係性は好きでした。
頑張るユラ、適切に熱心に指導して楽しい息抜きもしてくれる教官イズミ、
とても良い師弟でした。
そりゃ、恋に発展しちゃうよな~という感じで。
まぁ、ユラ視点で描かれているからそう想えるんですけど。。。



物語自体はとても面白くて好きでした。

猫の王国は実際こんな死語の世界があったら楽しそうですし、
魔の存在の成り立ちや滅し方などは心が痛くなりました。

また、ユラの成長、イズミとの師弟関係、
他の騎士候補生達のキャラも魅力的で楽しめました。

こちらのレビューに書くのは好ましくないかもしれませんが、
BL要素がなかったとしても、充分楽しめる設定・ストーリーだと感じました。

引っ掛かる部分はあれど、個人的には満足な1冊でした。

2

各々の願い

読み終えて真っ先に思った感想が「優しい」でした。
主人公の由良が亡くなった直接な原因ではないけど、キッカケの一つはクラスメイトの悪意からだし、それに対する幼馴染の貴洋の態度には腹が立ちました。
しかし読後は、各々の優しさが染み渡るようなお話だと思います。

以下、物語の主要部分をガッツリネタバレ感想なので下げます。












イズミの後悔と苦悩が、すっごく切なかったです。
由良が意識を失ってからの数年、イズミは辛い思いの日々だった事でしょう。
自身が死後、由良を助けるがために騎士になる努力をし、でもそれが間に合わないとなれば、真実を告げずにサポートに徹するイズミ。
由良が真実を知らずにイズミに告白し、好きならそう言って欲しいといった返しのイズミの言葉に涙腺刺激されました(;ω;)
「好き」は言えずに「愛してる」という、言葉の重さというか深みがガツンときます。

騎士になったら叶えられる願いを、イズミは由良のために使い、ミケーレは由良に願いを叶えて貰う権利を譲り、そして由良はいつか自身が騎士になったらイズミにそれを譲ろうと考える。
それぞれの願いは皆、他人の幸せを願うものなんですよね。
優しい選択に胸がいっぱいになります…!

エロは少なめです。
中盤に由良へのイズミのお口奉仕と、最後にH。
普段、漫画なり小説にエロは必要派なんですが、この作品はエロが無くても満足したかも。
たとえエロ無しでも内容がしっかりしてる、素敵なファンタジーなお話だと思いました。

1

猫になって やり直し

表紙買い。早くも今年の№1ではないかと思うぐらい大好き・・空中の浮遊感というか、重力を切っているような感じにうっとりです。yoco先生素晴らしすぎる。
笑うところはあまり無く、せつなめお話280P超+先生のあとがき でした。個人的にやだなと思った箇所は、冒頭にある、高校生たちのLGBTへの偏見的言動ぐらいでしょうか。ちょっと辛かった。それとBL的要素以外の部分で、あまり得意ではない箇所があったため、中立よりの萌です。

小中と仲良かったお隣さんの泉が、高校入ってから何となく疎遠になってきていることに悩んでいた由良。高校の教室でそのことをからかわれ、泉からも手ひどい言葉を投げつけられます。その日の帰り、泉に呼び出された川べりで待っていると、彼女と帰る泉を見かけ、由良は呆然。そのショック受けている直後に、小学生3人が子猫を段ボールに閉じ込め川に流しているのを見かけ、猫を助けようと川に入ったのはいいけれど、増水した川の流れに足をとられ・・・・気がつけば猫の王国 と始まります。

登場人物は
番人(猫の王国で猫人を見守る猫又 表紙の一番右上)、オルカ(猫人、表紙で番人の下にいる子。騎士養成学校の仲間)、ミケーレ(学校の仲間、表紙左上部)、シェリー(学校の仲間)です。

挿絵情報:カラー口絵は二人の着衣キスシーン+しっぽ絡み図♡猫を飼ったことないのですが、じゃれあう時、こんな風にしっぽ絡めるんでしょうか?超絶キュートなんですが!モノクロは全部で8枚。もう1枚しっぽ絡み図があります。お話の方でもしっぽが感情を豊かに表現しているように思えて、しっぽ好きには嬉しい~

****** 個人的に今一つ好きになれなかった部分(かなりネタバレ)



由良が自分が自殺だと思われていることの誤解を解きたくて頑張った結果、起こる事態が苦手でした。いや、それはない と頑なに思ってしまって、いや話成立しなくなるからこれでいいじゃんという気持ちもあり、どうにもこうにもすっきり割り切れず、評価下げちゃって申し訳ありません(泣)
由良ちゃんもイズミも今一つ性格的に自分に響いてこなかった(二人とも善人)のも、ちょっと残念だったかな。しっぽ記載はとても萌えたのですが。
うーん、やっぱりちょっと残念だった。表紙で期待度MAXだったので余計そう思うのかも(泣)

1

「悔恨」の物語であると同時に「赦し」の物語でもある

もう凄かったです。
物語としての巧みさにとにかく驚かされると言うか、衝撃のネタバレに悶絶すると言うか。また、そのネタバレからのラストが萌える・・・!
ホント、最高でした。

内容です。
川に流されていた子猫を助けて死んでしまった由良。気が付くとネコ耳と尻尾が生えた姿で「猫の王国」と呼ばれる天国に。
自分が死んだ原因が、親友だった貴洋との諍いで自殺した事になっているのを知り、願いを一つ叶えてもらえると言う「猫騎士」になって誤解を解こうと決意します。
そんな由良の猫騎士になる為の指導教官・イズミは、何故か貴洋に良く似ていて-・・・と言うものです。



まずのっけから、結構切ない展開です。ずっと仲の良かった幼馴染みで親友の貴洋からいつの間にか避けられるようになり、寂しさを感じている由良。
そんなある日、由良が貴洋の事を好きなホモというイタズラの文章がクラスで張られ、動揺した由良は「ただの友達としか思っていない!」と強く否定します。そんな由良に対して、「家が隣なだけで、いつから友達になった?」と冷たく言い放つ貴洋・・・。
その後、流されて来た子猫を助けようと川に入った由良が死んでしまい、「猫の王国」へー・・・という流れです。

こちらの作品ですが、とても可愛い印象のタイトルに反して、実は悔恨の物語でもあるんですね。後悔だったり悲しみだったりと言う切なくほろ苦い心情が世界観と絶妙にマッチしていて、独特な雰囲気を作り上げていると申しましょうか。

とは言え、切ないばかりでは無く、指導教官であるイズミとともに猫騎士になるための修行に励んだり、同じく猫騎士を目指す候補生達から言い寄られたりと、ほのぼのしてたり萌えるシーンも多々ございます。また、候補生達が個性の強い魅力的な面々なんですね。そんな中で、可愛い系の由良はモテモテという設定。

このあたりが個人的にめちゃくちゃ萌えてですね~。
性格も良く男としても魅力的な強力な当て馬・ミケーレと言うキャラがおりまして!
彼から甘く口説かれというシーン自体にも萌えるのですが、それ以上に萌えるのがイズミの嫉妬ぶり。「指導教官だから~」と何かと理由を付けてミケーレから由良をガードしてるのが可愛いったらありゃしない!バレバレですよ・・・。

あと衝撃のラストですが、こちらはネタバレ避けます。
が、お見事な回収ぶりとだけ。
先に悔恨の物語でもあると書きましたが、やっぱりこの部分がひどく切ないです。
貴洋のやってしまった事はとても残酷で、「幼かったから」で納得は行かない・・・。でも、彼のその後の行いを見ていれば、どれ程苦しんで後悔して来たかも良く分かるのです。
なんでしょうね・・・。悔恨の物語であると同時に「赦し」の物語でもあると感じるのです。この部分で、もう涙、涙といった所。
貴洋を許せないと感じる方もおられるかも知れませんが、個人的にはもう十分だと思いました。
また、そう感じさせてくれるお上手なストーリー運びなのですよ( ノω-、)

とにかく、めちゃくちゃ感動しました!

11

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