これが恋なら、私は喜んで落ちていこう

えとがみ-干支神-

etogami

えとがみ-干支神-
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神50
  • 萌×219
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

5

レビュー数
12
得点
345
評価数
78
平均
4.5 / 5
神率
64.1%
著者
犬飼のの 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
価格
¥889(税抜)  
ISBN
9784773089844

あらすじ

祖母と総菜店を営む瞬は、過去のトラウマによる対人恐怖症を抱えながらも、日々仕事に励んでいた。
そんな瞬の前に、村が祀る干支神の一柱である寅神の皇子・百艶が現れる。
天界を追われたという百艶は、瞬を気に入り世話係に任命すると、家に転がり込んできた。
奔放な彼に振り回される瞬だったが、次第にその心根に惹かれていき、百艶もまた、瞬を溺愛するようになる。
ところが、雷鳴と共に思いもよらぬ出来事が次々と起きて……!?

表題作えとがみ-干支神-

百艶、干支神で寅神の皇子
北原瞬、祖母と惣菜店を営む対人恐怖症の青年、23

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数12

この先、何十年でも何百年でも、二人が一緒に居られますように

新作になります。
干支の寅神様と、対人恐怖症を抱える青年との、超甘くて可愛い和風ファンタジーになります。

こちら、ファンタジーではあるんですけど、二人の恋愛模様としては至って等身大と言うか、平凡なんですよね。いい意味で。
偶然巡り会った二人が少しずつ少しずつ距離を縮め、優しい恋に落ちる。
これがもうひたすら甘くて可愛くて、キュンキュンしどおしと言いますか。
また、実は主人公(攻め)成長ものとしての側面もあるのが、とても素敵でして。
尊大で自分本位だった神様。
そんな彼が受けと共に過ごす毎日により変化して行くのが、とてもあたたかい気持ちにさせてくれるんですよ。
愛する相手の笑顔を守りたいと純粋に望む姿に、胸が熱くなるんですよ。


内容ですが、天界を追われた寅神の皇子・百艶×対人恐怖症の青年・瞬による、甘くて優しい和風ファンタジーになります。
基本的にはラブコメテイストながら、思いがけない衝撃の展開も訪れます。

干支神信仰が息づく小さな村で、祖母と共に惣菜店を営む瞬。
いつもように神社にお供えに訪れた所、明らかに人間では無い不思議な青年に出会います。
実は寅神の皇子でありながら、わけあって神通力を奪われ天界から追放された若き神・百艶なんですね。
彼は瞬を気に入り、自分の世話係として任命しますがー・・・と言うものです。

で、こちら、個人的に楽しくて仕方なかったのが、百艶のオトボケな言動だったりします。
そもそもですね、彼は「わけあって天界を追放され~」とか言ってますが、要はヤンチャをやらかしただけなのです。
えーと、雌神にフラれた腹いせに、その雌神の婚約者を誘惑して自分に夢中にさせた。
で、大神の怒りをかって追放された。
こう、わりとしょうもないヤツと言うんですかね。

そんな百艶のお相手となる瞬。
彼はですね、生真面目で大人しいのですが、芯の強い美人受けになります。

で、百艶がかなり世間知らずな言動を繰り広げてくれるんですよ。
「そなたにこの私の面倒を見る誉れを授けよう」てな感じで。
でも、彼のこの尊大な態度ですが、嫌味が無いと言いますか、言動そのものに妙な愛嬌があって笑いを誘われてしまう。
えーと、やたら偉そうなのにちゃんと思いやりがあるのも素敵で。

また、瞬がですね、信仰している神様である百艶をちゃんと敬いながらも、間違った事は指摘して反省を促すんですよ。
そんなワケで最初こそ偉そうに世話を焼かれっぱなしだった百艶ですが、瞬の惣菜店で汗を流して働きと、どんどん変化して行く。
ついでに、そんな日々の中、恋に落ちた神様は、瞬を溺愛するようになるんですね。
瞬また、そんな心根が真っ直ぐであたたかい神様に恋心を抱いて。

と、互いの気持ちを確かめ合い、恋人になる二人。
しかし、過去に同性の友人から襲われた経験により、触れられるとパニックを起こしてしまう瞬。
二人はなかなか、本当の意味で恋人の関係になれないんですね。
更に、百艶が天界を追放される原因となった、彼に「夢中になった婚約者」が現れー・・・と続きます。

こう、ここまでひたすらほのぼの甘々テイストでしたが、ここから驚きの展開。
一応ネタバレ無しにしときますが、とりあえず普通ではあり得ないと言うか、完全に予想外の方向にお話は転がります。
いや、ほのぼの甘々テイストだと油断していた為、「嘘でしょー!Σ( ̄□ ̄;)」みたいな。
「どうなっちゃうの・・・」みたいな。

う~ん・・・。
ただ、ここで百艶の見せる行動に、すごく心を打たれちゃって。
彼はですね、瞬と出会った当初、自分が中心だったんですよね。
いや、自己中と言うよりは、人間(?)として未成熟で相手を思いやる事に欠けていたと言うか。
が、瞬と出会い共に過ごした日々により、大きく成長した。
自分勝手すぎて天界を追放された彼が、今度はただただ愛する人の為だけに行動するー。
瞬の笑顔だけを望むその姿に、すごくグッと来ちゃって。
くっ、神様、いじらし過ぎるよ!
そして、健気すぎるよ!!

そんな感じの、甘くて可愛くてクスッとさせてくれて、最後は驚きの展開で読ませてくれる、とても素敵な作品でした。
この先、何十年でもなんなら百年でも、二人が一緒に居られますように・・・。

22

笑いあり、萌えあり、そして飯テロに注意。

作家買い。

犬飼さんの新刊はファンタジーもの。
犬飼さんは時にめっちゃ痛い作品も描かれますが、この作品はすんごく優しいお話でした。でも、優しいだけでもない。犬飼さんらしい、一捻りも二捻りもある、そんな作品です。

主人公は祖母とお総菜屋を営む瞬。
祖母の影響もあり、干支神を信仰する信仰深い青年。日々お参りを欠かさず、お供え物もきちんと用意し、祠も綺麗に掃除している。

ある日いつものように祠にお参りに行った際に寅神である百艶と出会い―。

百艶という寅神さまが、爆笑必至です。
めっちゃ偉そうなの。
干支神の中でも上位層に位置している神さま、という事もあって、常に不遜。

が、そんな百艶を瞬と彼の祖母ははきちんと敬うので彼らの間に軋轢はなし。
彼らのやり取りが非常にコミカルで面白いんです。

百艶は、瞬たちが信仰する干支神さま、ということでパッと見は百艶に傅く瞬たち、という構図になっています。

なっていますが、でも、彼らが共に生活していくなかで築きあがっていく関係は、百艶が瞬に成長させてもらっている、という関係。卑屈でもなく、無理やりでもなく、彼らは信頼関係を築き上げ、そしてその想いが恋愛感情にまで育っていく。

この展開が無理のないストーリーで、さすが犬飼さんといった感じ。

イケメンで、神さまたちの中でも上位に位置していて、だからモテモテだった百艶。
ゆえに他人の感情の機微に疎かった。
が、彼は決して愚鈍ではない。
だからこそ、瞬とともに暮らすうちに、感情面が育っていったんでしょう。

百艶、という神さまが人間界に降りてきた理由が、これがまた外道なんです。
でも彼に悪気は全くなかったんですよね。
瞬たちと暮らすようになっても、彼の天然ぶりは変わらず。でも、瞬の様子を見て自分で自分のダメなところに気づく聡さもある。
だから、憎めない。

瞬はとある理由から対人恐怖症になっていますが、百艶と少しずつ乗り越えていこうとするシーンに萌えが滾りました。

百艶の破天荒な言動に爆笑し、瞬の健気さに萌え滾り、このままほっこり終わるのかな~、と思いきやそうはならない。犬飼作品だからですね。

瞬を大きなアクシデントが襲いますが、そんな中、瞬とともに生きる事を決意した百艶のカッコよさに悶絶しました。この作品は瞬の健気さを描いた作品かと思いきや、百艶の想いの深さにキュン死する作品なのです。

笑いあり、萌えあり。
そのバランスが絶妙で、序盤から最後までページを捲る手が止められませんでした。

しかし。
さらにプラスされるのは飯テロ。
お総菜屋を営んでいる青年、という事で、出てくるお惣菜が美味しそうで…。

これ、夜読んだら飯テロにあうこと必至です。
今、猛烈に肉巻きおにぎりが食べたい…。

14

序盤・中盤・終盤と、変化する味の違いにやられる。

楽しみにしていた犬飼のの先生の新刊。
表紙とタイトルから、しっとりとしたシリアスな和風ファンタジーを想像しましたが、帯にある〔神様はバイト中⁉︎〕という一文が示す通り、非日常的な設定でありながらも人間と暮らす神の日常を描いた、親しみやすいファンタジーでした。
ほのぼのしたテイストの前半、予想だにしない怒涛の展開と愛の深さに胸を熱く震わせられた後半。
そして「読んでよかった!」というあたたかい余韻が残る読後感。
いろいろなものが詰まった一冊ですが、全編を彩る「愛」が本当に優しく、大きな柱となっていたのが印象的でした。

干支神信仰が残る御多神村で、祖母と2人、総菜屋を営みながら質素に暮らす対人恐怖症を抱えた青年・北原瞬と、大神の怒りを買い、天界を追放され人界に落ちてきた美しき寅神の皇子・百艶の恋物語。

ファンタジー小説を読み慣れていないせいもあり、最初は神社での2人の出会いから、百艶をもてなし世話するために家に連れ帰るまでの展開や、2人のコミカルな会話が、あまりに葛藤なくスムーズなことに少々拍子抜けしたのですが、そのおかげですんなり物語の世界へ入っていけた気がします。

尊大で俺様な百艶と、美しい寅神様の世話が出来ることが嬉しくて仕方ない健気な瞬。
ですが、百艶の求めに従い無理なもてなしを続ける日々は、仕事をする瞬の体力を奪い、北原家の財政も圧迫し始めます。
百艶にずっと家にいて欲しいからこそ、もてなしに限界があることを正直に伝えないといけないジレンマを抱え、悩む瞬。

そんな中、百艶が天界を追放された理由が、大神である辰神の皇子・翠綺を色恋で弄んだためだと知った瞬は、意を決して、労働の尊さを教え、翠綺や大神に反省を示すためにも、人界で遊んでばかりいるのではなく、汗水流して働くことを勧めます。
そこからしばらくは、人間の姿に変身して総菜屋で働く百艶の様子などが描かれ、ほのぼのと楽しい♪
賢い百艶は、労働の中で様々なものを学んでいきます。
そして、生活を共にするうちに、童子のように愛くるしく、健気で優しく、神の自分に対しても苦言を呈したり叱ったりと、いろいろな表情を見せてくれる瞬に恋をしてしまうのです。

一方瞬も、神を相手に恐れ多いと知りながらも、百艶に惹かれていく心が止められない。
そんな2人が想い通じ合って、身も心も結ばれようとするのですが…。

中盤からは、学生時代に同性の友人に襲われた恐怖から、肉体関係への強い拒否反応が出てしまう瞬のトラウマを2人で克服していく様子が、とても優しく描かれています。
天界で多くの浮名を流してきた美貌の神が、辛抱強く瞬の心を癒し、ゆっくり大切に体に触れていく様が本当に優しいのです。
我慢出来ずに瞬のほうから誘い結ばれるシーンは、めちゃくちゃエロいのに愛に溢れていて、たまらなく滾りました。

この蜜月が続いていけばいいな…

というところで、雷鳴と共に翠綺が百艶を迎えに人界に現れます。
ここから、思いもよらない怒涛の展開が繰り広げられ、後半は息つく暇も与えてくれません。

ネタバレは控えますが、
「え!?」「嘘でしょ…」「何故こんなことに」「やめて!」「どうなってしまうの…?」

ショックと喪失感の連続で、本当に最後の最後まで先が見えず、不安定な気持ちのまま読み進めました。
そんな中、深くまっすぐで頼もしい百艶の愛と、それを信じる瞬の健気な想いがただただ救いとなり…。

その分ラストは、これ以上ないくらいの、幸せな結末が待ち受けています!
もうね、こんな「出来過ぎでしょ!!!」という完璧なハピエンは他にないのでは?
羨ましくてよだれ垂らすほどですよ、これは。
神の力を最大限に発揮した非常に都合のよい結末なのですが、心からエールを送りたい2人(神?)なので、
「だって神だもん!いーよ!とことんどーぞ♡」
と、一緒になって遠慮なく甘さに浸らせて頂きました。

yoco先生の挿絵も大変素晴らしく、美しさがより引き立ちます。

14

お見事です!

ガラッとそれまで読んでたトーンが様変わりしていく、予想もつかない展開が面白かったです。

天界を追放され、神通力をほぼ失ってしまった寅神の皇子様・百艶をお世話することになった人間・瞬。
この百艶は天界では知らぬものがいないというほどの美貌の持ち主で、自分の容姿には自信があるというナチュラル俺様。
尊大なんだけどどこか子供っぽいところもあって憎めないんです。

ちなみに追放された理由も、雌神を狙うもフラれてしまい、雌神の鼻を明かしたい一心で、雌神の婚約者(おまけに幼馴染)を寝取った……というおいたが過ぎるやつ。
おまけに追放されても反省の色を見せずに地上で好き勝手している百艶の姿に、これではいけない!と思った瞬は恐れ多くも神様である百艶を諌めちゃうんです。

「懸命に働いて反省を示しましょう」と瞬から説得され納得した百艶は、駿と祖母の店である惣菜屋で働くことになるんだけど、ここがとっても好き!

神様とお惣菜屋さんという組み合わせの意外さ、そして厭わずに一生懸命働き、褒められて得意げになる百艶がめちゃくちゃ可愛い。

そして地上に来た当初は湯水の如く金を使おうとしていた百艶が、少しずつお金の価値をわかって、神様なのに「日給四万円の仕事があったぞ!」とか喜んじゃうところも好き。

二人の恋愛もほのぼの&着々と進み、あと残り半分どう展開するんだろ?と思ってたら、後半は予想もしない怒涛の展開になって、ページを捲る手が止まりませんでした。

あらすじに「ところが、雷鳴と共に思いもよらぬ出来事が次々と起きて……!?」とあるけど、前半のほのぼの具合だと、ちょいコミカルなドタバタ劇程度かと思ってたら、思いもよらなすぎるよー!!!と叫びたくなりまいた。

読んでて目が点というか、え?!え?!え?!…嘘でしょ?!の連続。
ここは是非読んでお楽しみいただければという部分。

それにしても百艶が凄まじく成長したこと!
最初のナチュラルボンボンっぷりはどこへやら。
瞬と共に過ごしたおかげで愛を知ったんだなぁ、愛の力ってすごいなぁと思いました。

そして結婚式で「死が二人を分かつまで」とよく言うけれど、「死ですらも、私達を別つことはできない。」というところまで持っていった犬飼さんの伏線の巡らせ方と回収の仕方が素晴らしくて、いいファンタジーを読んだなぁという気分でいっぱいです。

ファンタジーものはそれほど好んで読まないのだけど、良いファンタジーはいいもんだなぁと思いました。
文句なしの神です。


ーーー
電子版にはコミコミ特典のSSが収録されています。

4

神が本当の愛を知った時に

犬飼のの先生大好きなので購入してたんですがやっと読み終わりました。

途中までは百艶が人間界に馴染んでいく様子や瞬の健気さ、祖母の徳子さんのちゃめっ気や瞬に対する愛情などがテンポ良く書かれてて、このまま平和に終わるのかなと思ってました。

でもさすがは犬飼先生でした。不穏な空気からまさか瞬の運転する車が崖から落ちるなんて!
燃える車の中の百艶の瞬の死に対する絶望の描写が凄かったです。

百艶の瞬に対する愛情に泣かされました。特に冥界から戻って瞬が目覚めた時からです。

すでに続編が決まったようですが、時系列的に直後のお話なのか、それともかなりの時を経た後なのか、瞬が長寿になってる故に凄く気になります。

1

美しい

十二支がそれぞれ神となっている天界と、人間の世界をつなぐ和風ファンタジー。
村はずれに祖母と暮らす瞬は、日頃から干支神を祭る神社の世話を自主的にしています。
その日も神社にお供えをしに行くと、そこに現れたのはなんと寅年の神様、寅神の太子で百艶と名乗る異形の美しい青年で、、、。
瞬の心根の美しさと、百艶の素直さに、このままほのぼのとほんわかケモ耳ファンタジーで終わるのかと思いきや、意外な所に物語が展開。
このドキドキとワクワク、そして美麗な挿絵。
全部まとめて神です。

1

寅神様の大きく、深い愛。

 みなさん、レビューにておっしゃってますが、もふもふほんわりの前半と、びっくりな展開の後半のギャップがうおぉぉぉ、でした。

 攻め様は天界を追われた寅神様の百艶。
なるほど、崇められるのが当然の神様な思考回路で、不遜だけど傲慢ではないいい攻め様。
付き合ってみたらかわいいとこあるじゃーん、みたいな。

 受け様の瞬は、祖母と総菜屋を営んでいる働き者。
干支神様への信仰心を受け継いでいて、今回百艶が降り立ったところに行き会って、そのまま家へ連れて帰ってお世話をさせてもらうことに。

 この2人が、神と人間、という枠を超えてもふもふを交えながら愛情を育んでいく様子は、もうにこにこ。
瞬の祖母である徳子さんと一緒に微笑ましく見守る心境でした。
 百艶は相手を気遣うことが出来るようになっていってるし、瞬は自分の気持ちを臆することなく言葉に出来るようになっていってるし、どちらも恋心を知って成長していく姿がとてもよかった。

 そんな心温まるような前半から、百艶が天界を追放される事になったきっかけである辰神が迎えに来てからの後半が怒涛の展開で、ページを捲る手が止まりませんでした。
 百艶に無条件の信頼を寄せる瞬と、瞬への揺るぎない深い深い百艶の想い。
ドキドキしたけど、ハッピーエンドに落ち着いてよかったよー。

 甘さとドキドキ感で、とっても読み応えのある一冊でした。

 また、yoco先生のイラストが秀逸。
まず表紙から美しい。
まるで屏風とか襖絵を見てるようです。

 ストーリー、イラスト、神しかないです。

 

1

世間知らずな甘えたボンボン×トラウマ持ちの純真な青年の初恋物語

放蕩が過ぎた罰として天界から人間界に島流しにされた虎神様の百艶が、真面目で思いやりのある青年 瞬に出会い他者への思いやりや誠実に生きることを覚え初恋を知りました。
瞬は、過去に未遂に終わったとはいえ暴力的に襲われた経験から対人恐怖症気味で祖母の総菜店を手伝う日々の中で土地の言い伝えの神様のひと柱である百艶と出会い恋をしました。

ほんわかとした和風ファンタジーで異なる世界の二人が出会って恋をする優しいお話です。

神様といえば何百歳の老成した歳かと思ったら生まれて25年で美貌のうえ神力も強くモテモテ。
甘やかされて育ったいいとこのボンボンらしい世間知らずの青年といったところです。
偶然出会った瞬を世話役を命じ散財させていたけれど、総菜店で売っている品の単価から相当無理していたのだと知り瞬の優しさに気がついた後は成長し日々学んでいく姿に好感が持てました。

総菜店によく来る若い大学生が瞬に懸想していると気がついた百艶が嫌がらせに唐辛子入りの天むすを渡したけれど、その後の流れを妄想する脳内会議の様子が面白くて人間味のある神様で年相応な好青年という感じが良かったです。

穏やかなラブストーリーの終盤はちょっと血なまぐさいシーンもありましたが、二人の愛の強さと誠実な思いが伝わる展開が本当に良かったです。

特典小冊子で描かれる後日談は、神様とその眷属の幸せなひと時が垣間見られ末永くその土地で人々の幸せを見守ってくれるような気がして嬉しくなります。
なので可能であれば小冊子付きの本の入手をお勧めします。

0

とらちゃん

祝シリーズ化!早くも第二弾が決まったとのことです、おめでとうございます!12巻まで到達するんだろうか?!ワクワクする♡シリーズものの1冊目となった当作は、美麗すぎて惚れられて当然な勢いで「美しいが何か問題でも?」といった風情の寅神様が主役のお話、本編240P弱+あとがき。寅神様が好きでしたが苦手なところもあったので萌より萌2にしました。

中部地方の山奥、神山とあがめられる「神おもね山」のある御多神村(おたかみむら)に住む瞬は、隣町で祖母と二人、惣菜店を営んで生計をたてています。この村には「神おもね山には干支神が住んでいる」という信仰があり、雷を伴った荒天の日には神社にお供えをするという習わしを守っています。そんな神嵐の日に、瞬が神社に行くと、そこには水色の直衣をまとった銀髪、三角耳、白黒しましまもふもふしっぽの後光付き超絶美形がすっくり立っていて・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
受けの祖母、辰神、冥王、村の有力者ぐらいかな。辰神様、次で出てこないかな。冥王様も好きだったんだけどな。2冊目はどんなお話になるんだろ、気になるー

**好き&苦手だったところ

寅神様が可愛い!真面目になるし、真摯な態度で最後きりっと引き締めてくれるので大好き。
お目目が水色で、銀髪で、ぴるぴるお耳があり、もっふりしなやかしっぽがあり、全身もふもふに変身できて、寝てるうちにリアル寅ちゃんに変化しちゃうし、美味しいお酒大好きだし、イケメンなのに天真爛漫って、ああもう魅力を語りつくせない、破壊力絶大!むっちゃ可愛い!!!

ちょっと可愛くって色艶ってて、くすくす笑えるところもあってご機嫌だったんですけど!

後半、ある事情により、寅神様自身が痛い目にお遭いになられます。おいたわしい(号泣)。
そこがどしてもイヤでして。やだ。お目目返して。
のの先生、そこ詳しく書いてくださらなくっていいです、とお願いしたかったぐらい、受けも痛い目にあってまして、その辺がちとツラかったです。そうなんだよな、のの先生、某竜ちゃんもそういうところ、すっごく苦手だったんだよな、と今頃思い出しました。

イタイお話、ちょっとだけならOKという方でもっふもふ神様がお好きな方でしたら、ぜひぜひ。
そしてyoco先生の描かれる三角耳イケメン、まじ神です!いや神だから当然なんだけど、ほんと麗しい。ビジュアルも完璧、シリーズ化万歳!

8

寅神様の初恋成長記

今回は村が祀る干支神の寅神の皇子と祖母と惣菜店を営む青年のお話です。

干支神信仰を背景に神である攻様が人である受様を生涯の伴侶とするまで。

雲を突き向ける神山が干支神様が住む天界と繋がると伝わる御多神村には
古くから伝わる干支神信仰が根付いています。

しかし昭和の終わりに神社の跡取りが途絶え村民の多くが居を移す中で
村独自の信仰や習わしは徐々に失われつつありました。

受様は祖母の営む総菜屋の跡取りとして祖母と一緒に働いています。
神社がつぶれて以来、神社や祠の世話をする神守は当番制となりましたが
この十数年ほとんどの神守は祭りの時に神社の掃除をする程度で神嵐の時の
お供えも知らん顔です。

そんな中で受様と祖母は干支神の祠を大事にし神嵐のたびに供物を用意して
いました。受様は祖母のように干支神の存在を信じているわけでは
ありませんが、神を怒らせて祖母まで失うことを恐れていたのです。

今日も受様は強風注意報を受けてお供えを持って神社に向かい、そこで
雅な水色の直衣姿で壮絶な美しさを放つ不思議な青年と出会うのです。

この青年こそ今回の攻様で、攻様は豊かな白銀の髪と丸みのある動物の耳、
縞模様の尻尾をもつ寅神の太子でした。

受様は干支神様が人間と似た姿で降臨したという伝承そのままの出来事に
呆然としてしますが、攻様はわけあって神通力を奪われて天界を追放され
しばらく人界で暮らさねばならないと受様を世話係にと任命します。

受様は攻様の申し出をこの上ない栄光と攻様を自宅に連れ帰り祖母とともに
お世話する事となりますが神様のお世話は想像以上に大変で!?

干支神として奉られている寅神が神界を追放されて人界に降臨した事で
巻き起こるドタバタラブコメディーです♪

和風ファンタジー+もふもふという美味しすぎる設定にワクワクで入手、
神×人なのは予想通りでしたけどキャラ設定も展開も全く予想外でした♪

神である攻様は本来食事は必要ありませんが受様の惣菜や差入れの日本酒を
いたく気に入ってくれたために、当初の受様は攻様の求めるものを次々と
与え続けていました。

しかし攻様は悪意なく良いモノを要求し受様の懐事情は火の車です。
なのに攻様は天界からの許しを心待ちにしている様で受様は遠慮していた
攻様の追放原因を思い切って訊ねてみました。

なんと攻様は幼馴染だった大神の皇子の結婚相手が気に入らなかったからと
皇子を誘惑して破談にした上に本気になった皇子の求愛を逃げ回って
大神の怒りを買ったというのです。

どこをどう聞いても攻様が悪いのですが、攻様は納得しておらず、
そんな攻様に受様は大神様に反省している態度を示すのが肝要と欲を断って
労働しましょうと滾々と諭すのですよ。すると根は素直な攻様は翌日から
受様とともに店の手伝いをし始めまるのです。そして器用な攻様は即戦力
になっちゃうのがスゴイ!!

そうした日々の中で2人が徐々にお互いに惹かれていく展開がすごく自然で
2人の恋路にもドキドキ&ワクワクですよ (^m^)

でも2人が恋仲になるまでに受様の過去で一波乱、
今年の神守一家の横槍で二波乱、それらが収まった所に
攻様との結婚の許しを得たと大神の皇子が現れて大波乱に!!
そして大神の皇子の放った雷で受様が大変な事態になるのですよ!!

あまりの事態にえぇ!?・まさかのバットエンド!?と思わされるほどの
予想外な展開に最後の最後までハラハラが止まりませんでした。

人と神という格の違いによる思考を始めとした常識、能力など諸々の違いを
上手く2人の関係に絡めて物語が進むのはさすがですね。

神でも覆せない前提を超えても受様を救う為に攻様がとった荒業は正に
奇想天外で圧巻の幕引きまで先が読めない展開に惹きこまれ
とても楽しく読めました (^-^)v

ただ、個人的に受様が××してしまうのが本当に必要!?ってモヤったので
「萌2」としました。

発売から1週間で早くも2冊目刊行が決定だそうです。
おめでとうございます♡
本作カプに絡むキャラなのか、新たなカプが登場するのか、
2020年の発刊を楽しみに待たせて頂きま~す。

今回は虎繋がりで雨月夜道さんの『白虎さまの守り神』はいかがでしょうか。
こちらは干支の神獣と言う設定です。

4

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