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商業デビュー作『きまぐれミルクティー』ですっかり心奪われてしまった、crim先生。
今作は先生の同人誌の電子化とのこと。
全64ページ、一般的な単行本の三分の一ほどの長さですが、読み応えが本当にすごい!!(あゝ語彙力、、)
可愛らしい絵柄ながら、キャラクターの感情に鋭く切り込んで描かれるストーリー(時に切ない、、)が大好きです。
こちら、試し読みから一発でハートを鷲掴みされました。
あらすじには”主従”とあるけれど、どちらかというと「育てられた子×育ての親」的な感じがするかな…?
神の拾った卵から生まれてきた何者か(名前は「いち」)×神の、ちょっと奇妙な共同生活のお話です。
表紙で押し倒されてる(風)の可愛らしい方が、受け。
この世界の創造主であるゼロ様、いわゆる「神」です。
そんな神がある日拾った卵。
なんだか薄気味悪いものが生まれてきそうで、
ゴミ袋に詰めて数百年?放置(ひどい)、
いち(攻)の背中から黒い羽根が生え始めているのを見て
通販で買った商品でいちを一息に殺そうとするなど、
およそ「神」とは信じがたい行動をとる、神!
女の子が好きで、生理痛に苦しんでいる最中の彼女の訴えを見るからに”面倒だなー…”と思いながら電話でうんうん、はいはいと聞いていたりする。
なんなのー、いけ好かない奴!と
ちょっとネガティブな感情も湧いてきたところで
読者が目にする、創造主である”神”の悩みと、心の葛藤。
世界の滅亡を、一体いままで何回、何万回?一人で見続けてきたのかな…
滅亡に対し何も思っていないわけではなく、
必死で”滅亡しない世界”、一人にならない世界を
作り上げようと勉強し、知識を増やしていたのですね。
そんな彼が拾った卵から生まれた”何か邪悪そうなもの”。
終盤に明かされるその正体にびっくり!と同時に、だからこそ神の命令で”いち”が撒いた命の種が芽生えたのかー…と納得です。
面構えは悪役そのものだけれど、果たして…?
という攻めの正体の謎解きが面白かった!
で、そんな”いち”が一途健気に、偉そうな神←に想いを寄せ、伝えようとする姿がいじらしくてもう…!!!
「かみすき」と書かれたメモの「き」が左右ひっくり返っているところからして好きです。愛おしい。
何度頑張っても滅亡してしまう世界を作ることに悲しみを覚え、疲れ果て、見たくないものは見えないようにしてしまえばいいー
そんなふうに、自分の気持ちに蓋をして傲慢に振る舞ってきた神。
そんな彼が次第に”いち”から向けられる一途な思いにほだされ、救われていく…という”受けの救済”物語でした。
”いち”にとっても、彼が愛を捧げたいと願う
全対象=神であって、神の存在がある意味、救いになっている。
いちが神を巡って、生みの親に対抗心を燃やし、
ライバル視しているところが可愛かった(*´◒`*)
まさに「唇を奪う!」という感じの、突然の激しいキス…
からの、自分でびっくり→部屋閉じこもり、という流れが最高でした!笑
”いちのへや”って部屋の外に吊るしてあるの、可愛すぎるよ。。///
きっとこれから、不器用ながら懸命に神を甘やかして、愛を注いで包んであげるんだろうな。
不思議で切なくて温かな、従者と神のお話でした・:*+.
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★修正:なし(キス描写のみ)電子シーモア
