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表題作Split

高校の同級生 和行
苛められっ子 雅巳(イズカ)

その他の収録作品

  • SILENCE,IN HEAVEN
  • 硝子の瞳
  • グラスヘッド

あらすじ

いじめられっ子の雅巳に、同級生の和行はいつも苛立ちを感じていた。
”夜デビュー”したばかりの和行には、雅巳の優柔不断な性格が我慢ならなかったのだ。
ところが夜の街で、雅巳に顔はそっくりだが性格は正反対のイズカに出会い、和行は強く惹かれてしまう。
束縛を嫌い自由に思いのまま生きようとするイズカ、しかしイズカは雅巳と身体を共有していた・・・・・・!?

作品情報

作品名
Split
著者
しもがやぴくす  みらい戻 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832280496
4

(2)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数2

多重人格

カツアゲ、イジメ。気弱な雅巳は今日もクラスメイトに囲まれては金を巻き上げられ、タバコでタンコ焼き。小学校のころからの親友である和行は、そんな雅巳を心配していた。
抵抗しない雅巳にあきれてもいた。そんな和行は、高校に入って少し変わった。ピアスに茶髪。夜遊び歩くことも増えた。気弱でいいようにイジメられている雅巳もきにくわなくなった。そんな折、雅巳にそっくりなイズカという少年に出会う。顔は同じなのに、性格も行動もまったく雅巳とは違った。身体の関係を持つまでに時間はかからなかったのだが・・・!?
多重人格モノです。毎度、重たくて痛いテーマをもってこられる作家さんだとはおもっていましたが、今回もちょっと重め。
雅巳は、自分のストレスからもう一人の人格をつくりだしてしまっていたんですね。
自分ができないことを代行させる性格。共通するのは和行に関する思いだけ。
イズナの意思で性格を入れ替えできてしまうんですが、遊びな男とホテルにはいり、雅巳に戻してしまうとかちょっと鬼畜。拒絶する意思とは反対に感じてしまう慣らされた身体。痛いのも手伝いますがちょっと萌ww
「イズナはこんなことがしたかったのかな」と、ほかの男に身体をまかせようとする雅巳もちょっとけなげでした。やってしまわなかったのだけが残念(鬼
そのほか短編いくつか。どれも重めのお話ではあります。
大雨での暇つぶしでよった性的なお店。そこで~なラストがなんともいえず。
この小さい子に犯される~の図スキwwはぁはぁ
ほか、陵辱、流血ありますので、苦手な方にはお勧めしませんが、個人的には好きな一冊。

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痛くて重いといえば、やはりこの作家さん

この作家さんの痛さはレーベルが違っても変わらないですよね。
エロについても容赦ないし、流血当たり前だし、強姦当たり前だし、やっぱり長生きしなさそうな主人公達ばかり。
刹那的な雰囲気がプンプン漂うww

表題は、二重人格のお話。
苛められっ子の雅巳が正反対の性格を持つイズカという少年になって、幼なじみ和行の前に現れる。
ここで何故イズカか?という疑問なんですが、ひょっとして名字じゃなかろか?とどうでもいい推測をしたりして。。。
奥手で初心な雅巳の正反対はビッチで不良です。
和行は、「夜デビュー」(すなわち不良デビュー?)したばかりなんで、はすっぱな行動をするイズカが格好良く見えて、思わず誘い受けされちゃう。
イズカに惹かれながらも、雅巳も気になり、和行がどちらを好きなのか悩むという単純な流れならいいのですが、そうじゃない!
雅巳に腹を立てて、無茶苦茶をするイズカの怒りは、まるで雅巳にもっと自分を解放しろと、一緒になりたいと一人であがいてる姿のようにも見えるのですよね。
それが捨て身の姿なんで、痛い展開になってしまう。
ラスト、イズカは本当は消えてないんじゃ?
ひょっとしたら雅巳が消えてイズカが雅巳の振りをしているんじゃないか?とか、何気にホラーチックな雰囲気も漂わせて、
一筋縄でいかない二重人格ものに、面白い出来でした。

『SILECE HEAVEN』
は幻想小説をマンガにしたみたいですねー。
肉奴隷が肉奴隷を作る。
興味深いですww

『硝子の瞳』
少年の行方不明事件に絡んだ出会い。
ストーリー自体はバレバレの単純なものだが、恐ろしさはものすごく伝わってきます。
この作家さん、ショタ表現のくせに不気味さというのが漂ってるんですよね。

『クラスヘッド』
普通の感覚と常識でいったら、全く受け入れることができない主人公達でしょう。
人が死んでも平然としている姿。
死んだ男の友人、、、全く持ってよくわからん男だ。

ぴくす・戻節っていうのでしょうか?
ここまで確立された作風というのがしっかりあって、毎回こんな感じで展開されるのに、飽きないというのは、ものすごいことだと思うんですよね。
すごいや!

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