どれくらい嫌らしくなったか…じっくり見せてもらおう

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表題作愛されたがりの恋

デザイナー・安芸洵一(27)
大手商社バイヤー・橘高圭裕(28)

その他の収録作品

  • 愛したがりの恋

あらすじ

大手商社バイヤーの圭祐は、目をつけていたデザイナーが過去にふった後輩、安芸だと知り愕然とする。俺と寝たら商品を売ってやってもいいと、傲岸に微笑み理不尽な条件を出す安芸。ある事件で後がない圭祐はそれを飲む以外の選択肢はなく…――耳元で囁かれる声にさえ体は昂り、一瞬、昔に戻ったような気すらした。熱をおびる愛撫と、何よりも彼に欲しがられている事実に煽られた圭祐は、燻る思いから目を逸らし、今だけのことと快楽に溺れて―。
出版社より

作品情報

作品名
愛されたがりの恋
著者
今泉まさ子 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
発売日
ISBN
9784862961174
3.1

(19)

(1)

萌々

(5)

(11)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
58
評価数
19
平均
3.1 / 5
神率
5.3%

レビュー投稿数5

エロ多めがお好きな方に

表題作「愛されたがりの恋」は圭裕(受)が主人公。
続編「愛したがりの恋」は安芸(攻)とビジネスパートナー楢崎が主人公です。

攻が受をメジャーで拘束している表紙なので、自分がデザインした服をどんどんプレゼントするのかと思ってたのですが、続編の後日談SSにすこし出てくる程度でした。

あらすじを読んだ時点では、安芸が優位性を笠に着る傲慢な男かと思っていたのですが、実際はベタ惚れ溺愛!圭裕も早い段階で両想いで微笑ましくなりました。

その代わり、圭裕の上司の横暴ぶりがすごかったです。これから社長が善後策を講じるとはいえ、ろくでもない役員ばかりの会社なんて潰れてしまえ!とイラつきました。

仕事はしてはいますが、エロの印象が強いので、仕事モノ好きには物足りないかもしれません。

自分の趣味の問題ですが、桜城やや先生って漫画は好きなのですが、挿し絵となるとちょっと…と勝手に思っていたのですが、藤田と市井というサブキャラまで素敵で、二の足踏んでいた自分が愚かでした。

年下攻めの再会モノ、どちらもテクニシャンなエッチがお好きな方にお勧めだと思います。

1

テクニシャン受け

この受けはすごい!
脅されて、の場合は受けが涙ながらとか、凌辱とか、素直になれないとかなのに、こちらの受けはノリノリです。
最初こそしぶしぶ感出してたけど、はじめてしまえばあれよあれよ(笑)攻めを煽りまくりで主導権は常に受け。攻めは翻弄されまくり。
思いを伝えないという意味では素直ではないけど、お互い思ってるのは伝わってるくるから物語としても安心して読めます。
お仕事面でもストーリー性があってテンポ良いです。
ただ、ちょっとHが多すぎてくどいかも。
せっかくストーリー楽しんでたのに、またかよぉ⁉︎的な感じで多いです。胸焼けしてしまいました。
あと結末がご都合主義で残念。
最後の父親の設定はなくてもよかったんじゃないかなぁと思ってしまいました。
でも受けは本当すごいです!

2

淫乱受

帯『どれくらい嫌らしくなったか…じっくり見せてもらおう』

外人デザイナーのセクハラ接待を拒否した事から左遷状態な橘高〔受〕でしたが、チャンスを与えられ百貨店バイヤーとして展示会である無名のメーカーに目を付けます。
その会社と専属契約を取り付けたい橘高なのですが、そこのデザイナー・洵一〔攻〕はかつて学生時代、性的関係にあったものの橘高から卒業と共に一方的に別れた相手だったのですな。
そして洵一は橘高に専属契約をする代わりに、彼とのセックスを要求します。
普通なら一方的に陵辱されそうなパターンですが、いやいやこの橘高がかなりの淫乱で取引の為のセックスの筈なのに相手も自分も喜ばせてしまうという手管の持ち主。
もちろん洵一もテクニシャンなんですけどねー。
更に洵一は強引に橘高のマンションに押しかけて同居までしちゃうんですよ。
ここまで来るとむしろ焼けぼっくいに火が付いた的な感じ。
予想をいい意味で裏切る展開で結構楽しく読めました。
橘高の積極的なセックス描写がなかなかよろしかったですな。

1

うーわー、コレはいい受けだ!

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
高校時代の恋人で振った相手、新進気鋭のデザイナー・安芸×やり手のバイヤー・圭祐、脅迫で体から始まる再会モノです。
好きだなあ~この主人公というのがまず最初。
ツンデレともちょっと違うんですよね、仕事もできる遊び慣れたプライドの高いゲイという個人的にウホウホな設定なのもあって、面白かったです。

自分(受け)が振った相手(攻め)に仕事の契約をちらつかされ交換条件としてまた付き合う…という既視感ありありのストーリーに、わたしの脳内は「ああ~体だけの関係に切なくなる主人公にウルウルする話ね!」と構えていたのですが……アレ?
普通に恋人付き合いが再開するし、むしろ圭祐の仕事への頑張りがメイン。いい意味で肩透かしでした。
自分とデザイナーの安芸のためにプライドを持って仕事に臨む姿勢なんはとても好感が持てます。

そして一番萌えたのが、安芸の上に乗っかって受けの立場でセックステクをみせつけるエッチシーン!
お見事!!とスタンディングで拍手したくなりました。エッチシーンで受けにシビれるって初体験かも。
いや~いい恋人もったな安芸よ。笑

脇キャラとの掛け合いもなかなか面白くて、特に圭祐の同僚の藤田やさんやバーのオカマのママはお気に入りです。
特にこの藤田さんは美人で圭祐の性癖を知る唯一の同僚なんですが、主人公にアドバイスという「お姐さん」的立場じゃなく好感持てる女性キャラはあんまり見かけないのでちょっと新鮮。

ひとつ物足りなかったのは、ほとんど裏切るような形で別れてしまった過去の出来事について、二人の間で蒸し返されなかったことかなあ。
理由が理由なだけに、この辺を突破口にして安芸には圭祐のプライドを一度崩してくれると期待してしまっていたので。
…まあでも、巻末のSSの安芸のめろめろっぷりを読んでなるほど…と納得しましたけど。笑
気持ち良いプライドの高さの圭祐がとにかく良かった!
初めての作家さんなんですが他作品にも興味がでてきました。

2

誘い受け上等なプライド激高女王様受け

誘い受けが苦手なはずの私が、圭祐ならそれもあり!と思う位、奔放さと大胆さに惹かれました。
無邪気かつ大胆で情熱的な年下攻めと、仕事が出来てプライドが高い女王様受けで、カップルバランスも凄くよかったです。
受け主導や受けが積極的なHで、見応えありです。

新進デザイナー・安芸洵一(一途攻め)×大手商社バイヤー・橘高圭祐(女王様受け) 年下攻め
ある理由で閑職に追われていた圭祐を、繊維業界の不調を救う為に再び呼び出されて、これが成功しなかったら、一生閑職行きだと脅しをかけられる。
最後のチャンスに繋がるデザイナーが、高校の頃に振った安芸で。
もういっぺんつきあってくれたら、取引を考えてもいいと、決断を迫ってきて──。

寝れば取引してもいいという安芸の提案に乗って、ベッドの上で逆に挑発し返すような余裕があって痺れました。
どっちが主導権を握っているのやらで、安芸の成長ぶりよりも、圭祐の艶やかさに持っていかれっぱなしでした。
まだ安芸は新興デザイナーなので、頭の固い上役に妨害されたりと、仕事への熱の入れようもよかったです。
恋人の為にこれだけは譲れないと宣言する圭祐……男らしくてカッコ良くてたまりません。
仕事を頑張る受けって、やっぱりいいなと思わされます。
それでいて、安芸に言えなかった弱さを心中に抱えているのも、より愛おしくなります。

プライドが山よりも高い先輩のことを、高校の後輩なだけに安芸がわかっているのも心憎い所でした。
そんな男の涙は、ダイヤよりも得がたいです。
痒い所に手が届くという、愛すべき年下攻めな男です。
別れたあとも圭祐のことをずっと思っていたエピソードに、ニヤニヤさせられます。

目次には載っていないのですが、「愛したがりの恋」という掌編があって、
昔から圭祐先輩にべた惚れで、いまもメロメロな事がわかるエピソードが載っています。
ここまで惚れていると、いっそ微笑ましいぐらいです。カワイイ子です。

誘い受け、女王様受けが好きで年下攻めもいける方に、強烈プッシュです。
カッコイイ受けな圭祐に惚れました。

エロ:★4 誘い受け、受けがHに積極的、騎乗位で受けが攻めをいたぶる描写有、濃い目のカップルのH有。
総合:★5 後半のご都合設定が少し気になりましたが、読後感もよく大満足。
誘い受けや女王様系の受けが苦手なのに、この話ならOKと好きにさせたのが凄かったので。

3

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