• 紙書籍【PR】

表題作薔薇貴族ルードヴィッヒ

ルードヴィッヒ:貴族、白梅サトル・赤松薫:高校生
ルードヴィッヒ:貴族、白梅サトル・赤松薫:高校生

あらすじ

オーストリアの貴族ドッペルマイヤー家のただひとりの後継ぎルードヴィッヒ(22)は、亡き母の国ニッポンで高校の美術教師になった。
しかし、重度の女性アレルギーの彼は超美形がアダとなり、女子生徒にモテモテで窮地に立たされる。
見るに見かねた男子生徒の赤松薫と白梅サトル(共に16)は、ルートヴィッヒと同棲生活を始める。
いつしか三人は、男だけが知りうる深い快楽に身をゆだねるように…。

作品情報

作品名
薔薇貴族ルードヴィッヒ
著者
白薔薇明玖 
イラスト
イケスミチエコ 
媒体
小説
出版社
廣済堂出版
レーベル
廣済堂ブルーブックス
発売日
ISBN
9784331057223
1.7

(4)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
4
評価数
4
平均
1.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

選外としか言いようがない作品

一体どういう理由でこういうのが出版までこぎつけちゃうんだかよくわからん。

いやいやマテヨ、1990年代初頭のBLってこんなのがあふれかえってたかも。
なにしろ、今や大御所のあのお方ですら、サムさ全開のやつだったし、
のちにほのミラで一世を風靡する桑原水菜だって、デビュー当時は
☆やハートだらけのすんぎょい文章だったからね…。
時代の要請というやつか。

1990年代前半といいますと、まだボーイズラブという造語はなく、
一般的に「やおい」とか「耽美系」と呼ばれていた時代。
JUNEにはじまり、角川が一気に裾野をひろげた時代です。
だから、ただ単に美少年だしとけばいーやみたいないいかげんさはあったかも。

そういう時代のいーかげんさが前面に出ております。
ストーリーはあってなきがごとし、
ひたすらくっさい会話の応酬が続きます。
この時代のモノは、とにかく、「どうしてAがBに恋をしたか」という
動機がほとんどないんですよ。心理描写そのものが見事にスルーされているといってもいい。
まー、いまだったら、かわいいとか美しいとかいう不埒でもいいからなんか理由が
あるのがBLなんでしょうけど、
とりあえず、その場にいる全員が口から卒倒するぐらい美形、とかいう
雑な理由で惚れ(笑) 気が付いたらエッチしてるw
しかも、コレ、一応3Pモノなんですが、状況描写が驚くほど雑ですw
エロいかエロくないか以前に、どうなってんのか説明しろ!w
汽車ぽっぽ状態のサンドイッチなのか、上下でヌコヌコなのか、二輪挿しなのか、
そこんとこクワシク!!!!!
とじたばたしていたら、円陣組んで手でイカせるパターンだった件。

ハァハァ(*´д`*)━( *´д )━(  *´)━(  )━(゚  )━(Д゚ )━(゚Д゚)ハァ?

そんで、69なのかなんなのか、とりあえずエロいことやってるらしい描写が
三行ぐらいありまして、そこからなぜかオーストリアの貴族がカツ丼を気に入ってるとか
なんとか…。

( ゚д゚)ポカーン

イラストもなんだか無駄にゴージャスで、エロさよりも笑いが込み上げるレベル。
完読するのに色々な意味でエネルギーを使った作品。
萌えるどころじゃありやせん。
選外ということで、参考作品。

2

恐ろしき新食感

この一冊は、是非にボーイズラブ文庫帯コピーネタで
一世を風靡されたカフェオレライターのマルコ氏に捧げたく
思います。ええ、それ程までに鮮烈な作品です。

先ず皆様は書誌データの受攻表記の所で立ち止まり
『これは記述間違いでは?』と首を傾げられる筈です。
いえ……これは決して間違いではございません。
この三者は挿入する側でもあり受け入れる側でもあります。
そして、その行為を三人で同時に行っているのです。

評者は、ボーイズラブ作品を読んでいて使われている
語彙に朱を挿れたくなる衝動に駆られたのは初めてです。
貴族が登場する物語であるのに、何故に二昔前の
スポーツ新聞に掲載されていた小説めいた文体で
あらねばならぬのか。その段階で挫折された方を評者は
責める事は致しますまい。むしろお茶を一服差し上げたい。

単なる時代の混乱の産物?いえいえ、違います。
美意識の闇鍋を濃縮したらこういう味わいになった、と
言う感じでございましょう。
ボーイズラブを読む刺激が薄れて来た時の気付け薬と
して有用な一冊であるやも知れません。

この一冊に限って言えば…イラスト担当者及び登場人物も
参加の後書から自分が読む事が出来るかどうかを占って
みるのも手なのやも知れません。

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP