ultima
1の2ヶ月後に出た2。
冒頭の目覚まし時計の声が怖い!
ホラーかと思った…びっくりした…。
1に続き、2も女性との絡みがある。
1はBLなのに、二人の絡みはなく(キスだけ)、
受けが女とやっているところに攻めが出くわす(しかも2回)。珍しい…。
全く萌えないけど、吉野さんの女相手の絡みが聴けるということには一応触れておく(何の為に念の為に)
2では、ついに二人の絡みがあるが、全くエロくないので、
このシリーズにその方面は本当に期待しないほうがいい。萌え要素はない。
じゃあ何の為に聴くのか…念の為に?としか言いようがない。
しかし…このヤクザ幹部の受けは、1ではモンブランを知らず、ケーキに醤油をかけたが、
2ではICUをUSAと間違えている。
あまりにも、ねえ…。
攻めの思考回路もおかしいが受けもおかしい。
が、あくまでシリアスで重苦しい空気。
キャラは変だし、ハマり役でもないけど、話に引き込まれる。
「俺が好きなんだろうがよ?ええ?」と凄む吉野さんが、このCD最大の萌えだったかなあ?
鈴村さんは吐くのが上手。
キャストファンなら演技を楽しめると思うし、変なキャラの変な話が何故3枚も出たのか?
「お前の願いって何だ?」「俺の願い?俺の願いは…」で引いたので、このまま3を聴きます!
またもや女性の喘ぎがあったのでどうしてもちょっとテンションダウン…。
それだけ深見がノンケだと言いたいのだろうけど
ちょっと聴くのはなんかしんどいです。
有島のもとへのりこんだ祐介、
鈴村さんの泣き叫び掠れる声が良かった!!
大事にしたいのに「さっさと終わらせろ」と言われ、
こんな状態じゃ抱きたくないと思う反面、
惚れている男を目の前に我慢できなくなる…。
低く唸るように喘ぐ吉野さんが新鮮でしたよ。
狂気を孕んでいる様子、さすがとしか……。
でもBLとして楽しめるかどうかというと、
甘さが足りなさすぎるような気がしてしまいました;
切なくなるというよりも痛々しいーーー;;
それがきっと聴きどころなんだろうなぁ。
三宅さん、めっさ殴られてたし;
急に深見の薬飲み始めた裕介にびっくりしました!!!
フリトが一気に弾けてホッとしてしまう私は甘ちゃんだな…。
三宅さんの良いお声!
耳元で何かを囁いて欲しいようなw
でもなー。893なんだもんなぁ…。(そればっかりか!!!)
萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
深見と祐介の関係に変化が訪れ、ドラマ的にも大きく動いています。
近づいては離れて、離れては近づいて…そんな近くて遠いふたりの微妙な距離感を、耳をダンボにして聴く第2弾です。
なんといっても、深見と祐介がやっとこさ関係を持つも、かえってそれが二人の関係を冷ややかなものにしているあたりがもどかしくも切ない。
エッチシーンだけどエッチシーンじゃないんですよ。すれ違いなんですよ。
男に抱かれる自分を認めることは、深見にとってはそれこそ死ぬよりもよほど至難。
ドラックという理由、あるいは開き直ることでしか矜持を保てない深見のギリギリ感が、聴いていて辛いものがありました。
そんな深見を前にどうしようもない隔たりを感じながらも、思いがけない大胆さで踏み込んでいく祐介が好きだ。
踏み込んでも、ちゃんと深見という男のデットラインを心得ていて、決してそこは侵さない懐の深さも本当に格好いいと思う。
ラストは祐介の健気さにぐっときました。
根底は徹底的にシリアスなのに、ふとおちゃめなシーンが挿入されてる遊び心が嬉しいです。
ただこのあたりは、原作未読の方にはどこまでその可笑しさが伝わってるかちょっと心配。
すごく面白かったのですが、全体的な印象としては(1でも思ったのですが)祐介が深見に惚れる気持ちに共感しづらいような気がしました。
祐介が深見のどんなところに惹かれたのか。また、深見が祐介に寄せる信頼とかも感じにくい。
西田作品の持ち味は、無言のシーンにこそあるんですよね。
一番大事な心情表現こそ目や表情で語らせて読者に行間を読ませるっていう西田手法なだけに、その繊細な感情の揺れを音の世界で再現するのはやっぱり難しいんだなあと思いました。
なので、台詞と状況だけを追うと、危険を冒してまで深見を救いたいと思う祐介の想いがどうしても唐突な気がするのは否めない。
この辺は声優さんの力だけでは限界があると思うので、思い切った脚本にして下さっても良かったのになとも思いました。
……と、色々書いてますが、聴き応え十分でホントに面白かったです。
ここは声を大にして主張しとかなきゃ。
三宅さんのボコられっぷりが素敵だw
「1」が2巻の、深見が傷付き、祐介にキスをするところで終わっており、その続きからになります。
今回も深見@吉野さんの苦しみが、祐介@鈴村さんの深見を守ろうとする必死の姿が、工藤@三宅さんのタコ殴りにされても深見を支えようとする姿が、どのシーンもまるで登場人物と声優が本当に一体になったように、その気持ちを切々と伝えてきます!
有島に薬を打たれて、強姦されて、禁断症状から逃れたいと必死であがく深見の苦しみが切ないのです。
彼にひと時、修羅の道を忘れて癒しを与えてくれる祐介の元へ行き、「オレを、オレを、、」と言いかけた言葉。
本当は深見を抱きたいと思っているのに、彼の為を想い我慢する祐介。
祐介の「人を殺すな」という言葉に衝動を抑え、とうとう祐介と身体の関係を持つに至っての、それからも、全然甘くならないんです。
こんなに苦しいエチシーンは初めてです。
漫画を読む時よりリアルに響いてきて、それでも欲情してしまう祐介の辛さ、無様な姿を散々見せているのに、それでも本当は不本意でないはずなのに強がる深見の悲しさ。
苦しいのなにものでもないのです。
西田作品は、シリアスの中にとぼけた面が必ず入っているのですが、そんな場面でいきなり噴出させてくれるのは、深見の一言が一番多いかもしれません。
何と言っても、感情のない抑揚の少ない淡々とした表情の声で、ICUをUSAと言ってみたり、部下の見舞いに菊の花を持ち、おばちゃんの頭みたいな、女の陰毛みたいな、、と比喩してみたり、最近の林檎は剥くと小さいとか、工藤のチ○コの大きさを気にしていたりとか・・・
聞くだけで爆笑を誘うものもあるんですwww
できれば、コミック既読の方が彼等が何をしているのか、おかしな部分に一体何があるのか、よくわかっていいと思うのですが、、、例えば冒頭の目覚まし時計とか(爆!)
この「2」は3巻の悠介が「僕の願いは、、、僕の願いはね、、」というところで終わっています。
もうあとは怒涛のクライマックスに突き進むだけです。
クドーちゃん、この巻では深見によくボコられてます。
そこも聴きどころかもしれませんw
「3」は必聴です!!
切ないんだかやるせないんだか何なんだか分からない感情で、聴いてるあいだずっと胸が軋みっぱなしでした。
全部で三作あるシリーズの二作目です。三作まとめて聴いて下さい。紛れもない傑作です。
前作で少しずつ心の距離を縮めていた二人だけど、身体を繋げることによって、心の距離が開いてしまう。
しょーもない勘違いとかすれ違いでできた距離じゃないのだ。
BLには「互いに本音をぶつけ合えば万事解決」みたいなすれ違いものが多いんだけど、この作品はそうじゃない。
どうすることもできないリアルな現実があって、二人の間に溝を作ってしまったのだ。
神の視点から主役二人を見守っている私たち聴き手(読者)にも、解決策が見えない。
大好きでたまらなかった相手とやっとセックスできた攻めが、終わったあとに感じたのは、空虚と後悔だった。その最中は「むさぼることを止められない」のに。
悲しすぎる。
萌えも色気も一切ない濡れ場なんですが、切なさだけはたっぷり詰まってます。
フリトのテンションは、ちょっと残念です。
これは三作すべて同じ。
残念だけど面白い。
作品の余韻は台無しだけど、声優さんが楽しそうだから、こっちまで楽しくなれる。
鈴村さんの発言とか聴いてると、登場人物の心の動きを興味深く見てるのも伝わってくるし、この作品を好きだということも伝わってくるし、そこはすごく嬉しい。
で、「願い叶えたまえ3」に続く。
3はとくにヤバいです。
号泣必至。