こんなにも切なくて こんなにも苦しくて。 --そして、幸せな恋。

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表題作恋のうちにも

真剣で一途な助手(二十歳半ば)
心を閉ざした大学准教授(32)

あらすじ

「あなたを見た瞬間に、運命を感じた」同じ職場で働く年下の男、西山の思いがけない告白は、心を閉ざしがちな藤堂の世界を変えた。職場内であらぬ疑いをかけられ、窮地に立たされていた藤堂は「疑惑を晴らすために利用してやろう」と彼を傍に置いていたが、次第にその熱い愛の囁きと、一途で真摯な態度に、頑なな心を蕩かされていく。こんなにも大事にされ、愛されて、護られる――。だが、西山の隣にいることを「心地よい」と感じ始めた矢先、彼が自分にある「嘘」をついているのを知って…?
出版社より

作品情報

作品名
恋のうちにも
著者
宇宮有芽 
イラスト
宝井さき 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829624418
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

こんなに可愛いこの人は、妖精かもしれない

どんだけカワイイの、この人は!と思って萌えた本です。
敬語攻めな年下攻めと、トラウマ持ちのツンデレメガネ受けが出てきます。
年上教授のツンツン具合が、もうとにかく可愛かったです。

日本文学科助手・西山省吾(26)敬語抱擁攻め×日本文学科准教授・藤堂始(32)ツンデレメガネトラウマ受け
息子同前に可愛がられていた叔父夫婦に、両親の遺産を使いこまれていて人間不信になる。
気を張って暮らしていた大学時代にも、先輩に研究を盗まれて、更に症状は深まる。
准教授昇進祝いの二次会で、西山に運命を感じたと告白されるが思いを受け入れる事は出来なくて。
そんな最中に、セクハラの疑いをかけられて、女生徒と噂にならないようにと、西山を利用する事を考える。

利用って言っても、ただセクハラの疑惑を食い止めたいからってだけで、言葉の悪さ程、酷いものではないです。
迫られると怖いのですが、離れられると寂しくて。ついつい、西山の気持ちを弄ぶように挑発してしまったり、どれだけ自分を許容してくれるのかを試してしまう。
臆病で人に慣れない動物が恐る恐るようやく慣れていくって感じで、可愛いです。
ツンツンしているんですが、必死で自分を冷静にしようと保っているだけなので、それが不快じゃない。
性格が真面目で考えこんでしまうだけに、ただ人間関係が不器用なだけなのです。
要領のいい声の大きい奴に利用されて、文句を言いたくても我慢してしまうタイプで、そんな受けを利用する周囲に腹が立ちます。
西山が藤堂の事を大事に思って、言わない事や言えない事も救いあげて、わかってくれるのがよかったです。
普段年下なので敬語なんですが、素に戻ってタメ口が出ちゃう時に萌えました。
藤堂と会う時に、気持ちが先走ってコンドーム5個くらい持ってきちゃう西山がもう大好きです(笑)
挿れても、痛いから動いちゃダメだという藤堂に従って限界まで我慢とか、好きで好きでたまらないと言わんばかりに藤堂の身体のパーツを確かめるような愛撫とか、非常に萌えるHでした。
受けへの絶対的な深い愛がすごくよかったです。

09年10月10日迄の間、プランタン文庫の公式サイトで番外編の小説が読めます!
時期的に、その後のエピソードです。
メガネは俺といる時以外は、外さないで下さいって感じなバカップルにあてられる片野先生って感じです。
2人だけの秘密、可愛すぎました。ツンデレのデレ炸裂しています。
入手出来なかったんですが、初回特典ペーパーには番外SSが収録されていたようです。

エロ:★3 受けの身体に触る攻めの手つきがエロいです。行為の過程に時間がかけられていて、ドキドキします。
総合:★5 不幸があっても、いい人はちゃんと報われるのだと思えて、読後感が最高でした。

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