China2
原作既読。
室町時代とかその辺のお話です。
昔話風のナレーションを堀内さんがなさっていて、時代物の雰囲気に厚みが出ていますし、受攻それぞれのモノローグではなく、ナレーションが入ることで心情の変化がよりわかりやすくなってます。
音楽もとても良かったし、2枚組なので原作の世界観を壊すことなく上手く纏められていました。
六青さんの真骨頂である健気受ですが、岸尾さんが演じられると、しっとり美人な健気に仕上がっていて、最初聴いた時は紫乃って15歳だったよね……?
と思わず原作を確認してしまいました。
でも、この儚い感じとか、本当にぴったりで良かったです。
貴哉役の小西さんも、優しく包み込むような柔らかな低音が心地いい。
紫乃は自分自身が理不尽な境遇にあるのに本当に優しい子で、不憫健気の代名詞のような感じなんですが、ここに根が坊っちゃん気質の無神経男が絡んでくると腹が立つのなんのって!
裏切りによって領地を終われた貴哉が、紫乃の存在によって徐々に荒んだ心が癒されてゆくのですが、この男の勝手によって紫乃がどんどん傷ついていくシーンは、胸が掻きむしられるほど辛いです。
そんな辛い辛い年月を重ね、紫乃が溜めに溜めた負の感情や恨み言を全てぶちまける所では、岸尾さんの演技がきらりと光ってました。
引き摺られるってこういうことね、とこちらまで苦しかった。
エッチはそんなに濃くないですが、紫乃の年齢が年齢なので、なんだか居たたまれない気分に……。
とは良いながらも、結局は岸尾さんの甘い掠れ声と、小西さんの色っぽい攻め喘ぎに大興奮。
くそぅ、小西さんニクイよ、何でこんなにエロいんですか!
切なさ要素いっぱいの作品ですが、私が泣ける場面は原作でもCDでもシロが死んじゃうところです。
独りぽっちだった紫乃に寄り添ってきたシロが、シロが……うっ、うっ……(涙)
すみません、動物ものに弱いんです。
原作既読。
六青さんの作品の攻って悪い人ではないんだけれど無自覚に自分勝手な部分があるタイプが多くて、この作品の攻の貴哉〔攻〕(小西さん)もこのタイプ。
でもまあそれだからこそ受の健気部分が引き立つっていうのもあるんですけどね。
先祖の祟りによって醜い痣を持ち山で犬と共に一人で暮らす少年、紫乃〔受〕(岸尾さん)。
やっぱり岸尾さんの健気受の演技は好きだなー。たまらん!!
化け物扱いされても健気に尽くす紫乃が可愛い。
堀内さんのナレーションが上手く原作のストーリーを生かして物語に分かりやすさと深味をあたえてました。
ともかく大好きな岸尾さんの健気受を堪能出来たので自分的には満足満足。
小西さんの優しさと格好良さとのメリハリのある演技も良しです。
多少、おいおいと思う部分もありはするけれど、なかなかに聴き応えのある一作でした。
じっくり丁寧に作られた良作でした。
キャスティング、音楽、脚本、すべて良かった。
小西さんはどこまでもカッコよかったし、岸尾さんはしっとり清楚でたおやか。コメディ作品でのフリーダムな岸尾さんもいいけど、しっとりした作品も上手い。上手い声優さんは何をやっても上手いってことだね。
ナレーションがあるのも新鮮でした。
ナレーションつきのドラマCD、もっとあってもいいのになと思わされました。説明が多くなるのは賛否両論だろうけど、うまく使えばはお話に厚みが増すし、原作の雰囲気を壊さず音声化できるし。
ただ、泣ける泣けるという評判だったけど、私は泣けなかったです。
先の展開が読めることと、切なさの方向性が私の好みからは微妙にズレてたのがその理由です。
とくに後半部の切なさが伝わらなかった。
や、たしかに切ないんだけど、これが我慢できないほどの切なさだというのなら、昔の武士や貴族の妻たちはどうなるのさ、とか思っちゃった。
受けの抱く感情のなかに、まったく時代性を感じない。
なにかプラスアルファが欲しかったな。
流石、Atis Collectionと言ったところ。
阿部Pに文句の無いキャスト陣です。
2枚組だから・・・聴くのもしんどいかしら?との心配もしましたが、そんなことはございません。
ゆっくりしっとりとした世界観にじっくりと浸れる作品になっています。
音楽に、堀内さんのナレーション、大河ドラマさながらの演出。
本当に丁寧に作られていると思います。
私は原作未読で聴きましたが、置いていかれることもありませんでした。
といいつつ、何故中立評価なのかといいますと、原作がどうも苦手だったためです(攻めが無意識に身勝手な気がするのは私だけでしょうか・・・)
小西さんの優しい攻めヴォイスと岸尾さんの鉄板健気演技、堀内さんの文句ないナレーションを存分にお楽しみ下さい。
