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表題作熱き砂塵の花嫁

バルクーク王国第二王子 ハッサン
茶道家元の次男 永峰彬

その他の収録作品

  • 熱砂の麗しき宝石

あらすじ

大学で非常勤講師をしている彬の実家は茶道の家元。家元といっても小さな流派なので、暮らしはいたって庶民的だ。ところが突然、アラブの小国の王子様から、文化交流の民間大使として指名される。その謝礼はなんと3億円! 不安を感じながら砂漠の宮殿を訪れた彬の心の支えは、彬の大学に留学生として来ていたその国出身のハッサンと会えることだけだった。謁見室の豪奢な様子に緊張する彬の前に現れた、問題の王子は──!?

作品情報

作品名
熱き砂塵の花嫁
著者
甲山恋子 
イラスト
実相寺紫子 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775515174
2

(3)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
4
評価数
3
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

アラブ花嫁物

まあ何というかアラブ+花嫁物でしたとしか……話はアラブ物としても花嫁物としてもフツーで目新しさも捻りも殆ど無いです。
文章は読みにくくはないんですが内容が退屈でしたー。
はいアラブにやってきてー、はい襲われますー、抵抗するけどそんな激しくは抵抗しないー、はい王家の媚薬来たー、はい花嫁扱いー、はいはいはい、そんな感じ。
ぷ、ってなっちゃう様な歯が浮く甘い台詞も出てくるんですが、どうせならそちら方向で押してもらえばそっちの楽しみ方も出来るけどそこまでじゃない。
ハッサン[攻]の方が8歳下の年下攻なんですが、彬[受]が微妙なんで精神年齢的にはどっこいどっこい。
そう、この彬が微妙なんですよー、アラブ攻が強引で俺様なのはテンプレとしても彬がたまにハァ??みたいな思考をします。
例えば皇太子の部下に侮辱された事を根に持ったり、いやそりゃ悔しいだろうけどたった一言ののしられただけですよ?それも直ぐ止められて皇太子は鞭打ちの刑を与えてるってのにそれで充分過ぎるのに更にハッサンに報告ってさー。
ラストはバカップルを一気に飛び越してお似合い夫婦になってました、何だこりゃ。

アラブ物がお好きな方はいいかもしれません。
自分は小説の場合は(小説は値段の開きが大きいので)値段も多少評価に入れるので、これは文庫なのでぎりぎり中立。
新書版だったら趣味じゃないですね。
挿絵の実相寺さんはエロくてなかなかよろしかったです。

1

多分、カカァ天下の花嫁アラブもの。。。だと思う。

作者さん、初のアラブものだそうです。
やはり王道的に傲慢・不遜で俺様なアラブの王族というのは定番でありますが、ここで書いてもしようがないですが、一度でいい、へなちょこでヘタレでどうしようもない逆に拉致監禁されて犯られて奴隷にされてしまうような王族の登場するアラブが見てみたい←贅沢?
あ、脱線しましたが、これはそんな邪道アラブではなく王道です♪

弱小茶道家元の次男の彬は大学で日本文学の講師をしながら茶道部の顧問をしております。
そこへ唯一の男子として留学生のハッサンが参加していたのですが、1年の留学を終えて帰ってしまう。
数週間後、ハッサンの祖国バルクーク王国から文化交流と称して外務省を通じて招待状が来る。
彬がそこへ着くと出迎えたのは王子のハッサンでした。

もうおわかりですね?
はい、有無を言わさず、どんなに反論しようとうまいこと丸めこまれて「お前は花嫁だー!」なんです。
彬が弱小家元という、結構庶民な人なんで、結構横暴に不満をブーブー垂れるのが唯一の抵抗といえば抵抗。
期限の一週間を過ぎても返してもらえなくて、結局陰謀に巻き込まれてという部分もお約束。
本編では王子の救出劇があって、それで二人は別れるのですが、その後の続編で日本領事としてちゃっかりハッサンが日本にやってきます♪
そこでも、また陰謀というか恨みから彬が不運な目に会うのですが。

ストーリー的にそうだろう、って流れなんで、この作品のどこがいいのかを見つけなくてはならない。
というと、やはり彬のエチ以外での庶民的な普通の男子らしい発想と思考の部分でしょうか。
結構執着もなく、愛も感じられない、いつハッサンを好きになってしまったのかもわからない流れなのに、嫁という立場を受け入れてしまって、それを逆手にとって切り抜けていく点はしたたかとでもいいましょうか。
そこが褒められる点なのでしょうか?
エチについては、エチシーンが多いにも関わらず、そんなにエロくない。
不思議~!?
確かに彬はすっかり乱れてしまって、「好きなだけイカせて~」だの「出ちゃう~」だの盛大にあえいでいてくれるのですが、突然我に返ったように「抜くなよ!」とか・・・(笑)
そんな彬の性格で、ちょっと間抜けなアラブものに仕上がっているのではないでしょうか。
はっきりと言うと、これはカカァ天下の花嫁です。

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