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先月は「ドSリーマン」そして今月は「ドMリーマン」
”ドS”という表現を使うことに、先月は疑問を抱くような内容でしたが、果たして今月は?
・・・SとMは表裏一体なんだよな~と思いましたが、いや、こちらの方を”ドS”にしたほうがいいんでないか?という内容でした。
それはMを表現するのに、Sが必須という前提のもとで描かれているからでしょう。
やはり、こういったテーマものは、それぞれの作家さんの捉え方というのもありますが、全くテーマに沿っていない作品もあり、番宣のような作品も入っており、テーマアンソロとしては先月よりはよかったものの、ぬるさは否定できませんでした。
そんな中で”ドM”を的確に表現したと思われる作品は
■あきばじろぉさんの『感じる言葉』
お客様苦情係の主人公が顧客にののしられるのが快感で、そのご褒美に上司からもののしられるのが快感といった展開。
たった8Pの短編ですが、それだけに端的でした。
■藤原栄さんの『お前にだけは』
同期で幼馴染の同僚に踏みつけられて快感を得る男。
そこには、昔の過去とコンプレックスから来る仕返しという部分もあり、、
同期の男のSもありながら、Mの性癖もきちんと表現されていてよかったです。
確か、前回のドSも、この作家さんはイイ作品を描いていたと思います。
■鬼嶋兵伍さんのたった1Pのイラスト
「ドエムリーマンはドエスの仮面をかぶるか」というテーマのイラスト
自分的にもその定義を持っているので、納得ですよ♪
あと一息でドMというのが、内田つちさんと藤河るりさん、北沢きょうさんの作品。
内田さんのは、デキる後輩に対する負けず嫌いの感情があると共に、それを踏みにじられる快感もみとめているという性格表現。
ただシチュエーションとしてモノローグでそれを明かしていて、絵や流れからはそれは感じられないのが今一歩の理由。
藤河さんのは、今まで見下された相手を見下す立場になることで優位を感じていた社長が、その自分の鼻柱をへし折る相手に出会い、隷属することに麻薬のように惹かれるという話。
そのSからMへの変貌がラストの1Pでしかなかったので、これからいいところなのに!というじれったさが今一歩だった理由。
北沢きょうさんのは、平社員にののしられる事に快感を覚える社長が、実はSで、その社員は実はMという結末。
これも、表裏一体モノなんで、ドSでもいい内容、これから~といういいところで終わっているのでそれが、、、
気になったのが、ツンデレやヘタレをドMとして表現している作品でした。
そこには必ず強引な攻めという相手の存在があるのですが。
読者もこういうテーマを選ぶということは、それなりに期待していると思うので、そういう「あれ?」的な作品の掲載はどうかな~と思いました。
神崎貴至さんの作品に至っては、全く単行本の宣伝の為の掲載になっていたと思います。
次は「セクハラリーマン」だそうです。
SやMよりはハードル高くなさそうなんで、充実作品集を希望します。