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表題作虜囚愛人

神崎家当主ファイナンス会社社長 神埼史人・32歳
金持ちのお坊ちゃま大学生 霧島佳・20歳

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  • あとがき

あらすじ

言ってはだめ。愛してる。見せてはだめ。貴方に溶け喘ぐ体。貴方になら何をされてもいいと思ってしまう心。
お金と人に傅かれて育った佳は、腹心に裏切られた父の失脚で全てを失う。
呆然とする佳に莫大な負債を返せと迫ったのは、巨大な権力と金融会社を統べる、神埼史人。
美しく冷たい史人に、父が借金を返すまでの人質として、モノのように因習と監視の神崎本家へ送られる。
屈辱に塗れ動くかが史人の真意に届きそうになった時激情を叩きつけられ・・・!

作品情報

作品名
虜囚愛人
著者
しみず水都 
イラスト
日吉丸晃 
媒体
小説
出版社
大誠社
レーベル
LiLik文庫
発売日
ISBN
9784904835043
3

(3)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

嫁いびりかと思ったよ

なかなかにベタでアマな展開だったのですが、意外に最近スランプ気味の身には受けちゃんのいかにも受けな部分がよかったです。
チョッピリ神様的なファンタジーも入っていて、突っ込みどころも満載ですが、あえて封印して楽しめましたヨ。

何の苦労もない金持ちのお坊ちゃん・佳が、両親が詐欺に合いいきなりスイスに行くから後で来なさい、ってチケットを渡されて出て行くシーンにビックリ!
で、その借金元のファイナンス社長が、大学で佳達坊ちゃま仲間を敵対視している外部入学の明人の兄・史人。
海外で金策している両親が返ってくるまで人質だと、史人の実家・神崎家の本家へ監禁と称して追いやられるのです。
そこで待っていたのは、史人の3人の姉妹達。
今までしたことのないような下働きをさせられながらも、いつか両親が連絡をくれると健気に働く佳。
そして何週間か経ち、本宅奥にある社の掃除を命じられるようになります。
そこは神崎家の神を祭ったところで、実家に帰ってきた史人に教えられ、「鬼に喰われる」とちょっとおどされ、史人に喰われてしまう佳。
その後も何度も抱かれ、愛人契約まですることに・・・

佳が流され型の素直な受けなんで、エロエロしています。
鬼に喰われちゃうぞとかいいながら、おいしく頂いてしまう史人、最初から佳が好きだったんじゃん!
とか、何気にその伝説と神にまつわり、何気に神様を出してきている所がファンタジーを演出。
それで、何気につじつまをピタっと合わせてしまうのがスゴイ!
史人が気に入った人間を神様も気に入れば、嫁として認めよう♪なんて・・・
しかも姉妹達は、とっても兄思いの小姑なわけでww
佳を色々とこき使うのも、嫁修行だったのか!?
そんな、一つ道を違えばお笑いになってしまうものを、いかにも意味深にしっとりと甘く展開させているところがこの作品の良さでは?と思ったのです。

しかも史人の弟・明人が佳達に事あるごとに絡んでいたのは、本当は佳がすきだったんじゃないの?って思っていたら、実は佳の友達の方が本命でそれの気を引きたくて・・・なんていうビックリなネタも隠され。
佳の両親に至っては、なんだか呑気だね~だし。。
一見、過酷な環境にたえられなさそうな受けちゃんが、健気にがんばっちゃって、しかも何となく前向きだし、悲惨どころかエロエロで、そんな点がテッパンだったおもいます♪

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