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近未来SFなんですが、中身はリアルに遺伝子のお話に触れられてて、そこでちょっと厳しいものがあったかも。
特にラストでのまとめ方に作者さんの知識不足が垣間見えて、モニョモニョしました。
こういうお話って、たとえば鈴木光司のようにフィクション的要素をガンガン加えて力技で理論を構築するか、あるいは瀬名秀明のように深い知識を持って書くか、そのどちらかじゃないと厳しいんじゃないかなと思いました。
これを書かれた時代と違って、数年前にヒトゲノムの解析も終わっちゃってるしね。結果確認できたのは、遺伝子レベルではウニもヒトもあんまり変わらんという事実w
そういや当時、ヒトゲノムの解析により世界がひっくり返るほどの革命的な“ナニカ”が起きると多くの人が信じてたなぁ…なんてことも思い出しました。
すいません、BLのレビューぽくなくて。
肝心のラブなんですが、こちらも中途半端な印象がありました。
遺伝関係の話はほどほどにして、主役ふたりの恋の話をもっとじっくり読みたかったなと思いました。
壮大で壮絶な人生を歩んでるふたりなのに、そのあたりの説明があっさりしすぎてる気がしました。
ただ、総合的には面白かったです。
作者さんの「これを書きたいんだ!」という熱い意気込みみたいなものがバンバン伝わってきましたし。
キャラの性格も好きだし、全体的なストーリーの流れも好きでした。
肉付けの足りなさ感じるけど、面白かったです。