__モコ__
特典
小学生の一佳と令が離れ離れになる、少し前のバレンタインデーのお話です。
本編で何度も何度も泣いた私としては、甘くくすぐったい二人の心と言葉の掛け合いに、ほんわかあたたかくなりました。
こういうのって、何だか分かるなぁと思います。
田舎にやって来る転校生って、一つ格が上に見える。
少しの羨望と好奇の眼差しが向けられて、良くも悪くも特別扱いされるんですよね。
だからどれだけ人見知りがあっても、令のような見た目がいい子は必ずモテてしまう。
けれど、令は実際のところ、現実を分かっている、という。
それが何とも可愛い。
女子にぞんざいな扱いをされても、怒ったりキレたりせずに、「酷いなぁ」と笑ってくれる一佳だからこそ女子はもっとそういう扱いをする。
けれど、本当に一佳を好きだからこそ、サトラレたくないんですよね♪
その事を令はリアルに分かるから、ぷんっと口を尖らして怒っちゃう。
本編でもありましたが、一佳が振り回されているようで、実は令の方が激情型で振り回されやすいんだろうと、幼き日のヒトコマでも分かりました。
実際それを毎年やってのける一佳は凄いと思うし、それを見てふふふときっとほくそ笑む令も実はちょっと怖い(笑)
いいんです。
二人が通じ合って幸せであれば〃
オマケペーパーの番外編は、二人が出会った最初の年の、まだかわいい小学生だった頃、はじめて迎えたバレンタインのお話。
令の方がちょっとませてて、女の子達がチョコレートに託す想いに感づいて、嫉妬する姿がかわいい。
で、一佳の方は、そんなことには何も気付いていないのに、令にだけ直球を投げ返す。
ずっきゅ~~ん!
ってね。
バラの木の下の秘密が、連綿と続くって、
そんな無自覚な執着が、強い、強い、執念となっていたからこそ、この二人は、奇跡を起こしてよみがえったのね。
そう思うと、ちょっとホラーかも
小学生時代のバレンタインのお話です。
本編のネタバレ的要素は一切ありませんので、ペーパーを先に読んでしまっても全く問題ありません。
詳しいあらすじは他の方がして下さっているので割愛します。
一佳も令もたくさんチョコを貰えたのですが、一佳のは「義理チョコに見せかけた本命チョコ」ばかりで
ヤキモチを焼いている令が可愛かったです。
「食べ物を粗末にしてはいけません!」と言いたくなりますが。
確かに一佳は性格も良いから女の子から見て本命にしたいタイプではありますよね。
本編は神すぎて上手くレビューが出来ない…(評価自体は済んでいて勿論「神」でしました)
ですので代わりに(?)ペーパーのレビューです。
2人が小学生の琴のお話で、
とてもかわいいひと時が描かれています。
バレンタインで女子からチョコをいっぱいもらうんだけど、
令は、一佳がチョコを貰うことが、悔しい!
自分が好きで、一佳は自分のものなのに、
その他の女子が想いを寄せることが許せなくて。。。
という、普通のカプでこのストーリーだったら、
「で?」と冷めた気分になってしまうのですが、
本編があのように、運命的なストーリーであり、
涙を誘うものであるからこそ、
このようなかわいらしいお話をSSにしたことが、
うまいな~と思わされました。
一佳と令が子どものころのバレンタインデーのおはなし。
もうすでにこの頃から出来上がっている感のあるふたりw
「under the rose」初めて聞きましたが、「誰にも秘密」とか「こっそりと」みたいな意味の慣用句なのですね。なんだかロマンティックw
その慣用句に絡めて、エピソードは短くもじんわりと展開。
食べ物粗末にするのは・・・。と思わなくもないですが、令のやきもちっぷりと二人の互いへの想いと一佳の一途さを存分に感じられるショートストーリーでした!