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王子がパーティーで出会った大学生とのお話。
アラブ王子攻めだが、舞台は横浜。
短編も一緒に掲載されており、そちらで砂漠が登場する程度。
私は砂漠に舞台を求めていた為か、違和感が。
読み終えて思った。
王子が何故大学生を好きになったのかよく分からない、、、
前半登場する大人の玩具店でのエッチ必要?
ただ単にエッチを詰め込んだようにしか思えない。
大事な場面になるはずの外国人墓地での描写もイマイチ。
2人の思いが最終的には結ばれたもののスッキリしない、もやっと感。
ちょっと大人しめなアラブでしょうか、主人公は資材屋の三男坊でフランス文学が
大好きな強気な大学生です。
お相手は実家の稼業と大きな取引相手でもあるアラブの王子様。
それも、傲慢は傲慢ですが、王族として自由が全然無いような豪勢な籠の住人。
実家の30周年記念パーティーで海斗はその王子様と最悪な出会い方をします。
大好きなフランス小説を貶され、更にパーティーで家業にかかわりも持たず、
好きな事だけしていられる自由な海斗を皮肉る様な物言いをされて憤慨しつつも
稼業の大事な取引相手であり、一国の王子様相手で分が悪い思いをする海斗。
そこに、王子から日本滞在時の御世話役コンシェルジュを海斗にさせると言われ、
兄から失礼の無いようにと念押しされるなかで王子と共にパーティー会場を出るが
出た途端役目は終わりとばかり、王子に置いてけぼりにされる。
王子が初めから自分などいらないと思われていた事に気がつき意外に責任感が強く
言い出したら聞かないような頑固さを見せて、王子を捕まえて共に行動する。
王子は難癖を付けて海斗を傍から放そうとして、2丁目行きたいと困らせ、
大人のオモチャを売っている場所で道具を試したいと海斗にその相手をさせる。
海斗が怖がって逃げ出すように仕向けているのですが、海斗はパニックになりつつも
王子の言いなりになるのが嫌で逃げ出さないで抱かれてしまう結果に。
出会いは最悪ながら、次第に王子が国での自由が無いことや憧れていること、
海斗にとっては些細な事が王子には夢に近い出来事だったりと海斗は次第に王子の為に
何か出来る事が無いかと考え始める。
自由に憧れる王子に自由を得る為に足掻けと言う海斗は意外に男前です。
ありがちなハッピーエンドとは少し違っていて、これからも二人は自由を得る為に
もがいて戦って、そんな風に進行形で生きて行くのだろうと思わせる内容でした。