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神様の元へと嫁ぐ花嫁設定に惹かれて購入しました。
「神様(人外)」「花嫁」とくるのならば自分の中では多少、意にそぐわなくても其れなりに楽しめる自信があったんですよ。
しかし…こちらの作品は途中で本を閉じたくなりました。
実に淡々と進行するストーリー。それと全く起伏に乏しい展開で設定も何も生きてない印象を受けました。
コミカルなトーンで綴らる物語なのに、すっかり退屈になり、読むのがしんどくなってしまったんです。
辛口評価でごめんなさいです><
ゲイ雑誌が見付かってしまったことで、両親にカミングアウトを余儀なくされた浩介(受)。
家を飛び出したはいいが、あろうことか山で遭難してしまった浩介。
怪物(土蜘蛛)に襲われそうになったところを須佐(攻)に助けられる。
すぐさま須佐に見初められて、屋敷に連れて行かれるや否や、体の関係を強引に迫られるのでした。
そこから「やろうぜ」連発。最初は嫌がっていた浩介も次第に絆されていって…。
容姿も何もかも平凡な浩介に須佐がそこまで傾倒する理由がわかりません。
須佐は俺様な荒神様なのですが、他にも兄分のような二人の神様と同居してます。
現代社会では存在や神という概念は次第に意味を失いだし、衰退しつつあって、そこへ久しく人間と接する機会があったとなったのならば…
そこは何となくわかるような気もしますが、心理描写にしろちょっと説明不足なのではないのでしょうかね。
なんでそこまで好きになったの?と、つっこまずにはいられませんでした。
カミングアウトして家を飛び出したにも関らず、何事もなく須佐と浩介の婚儀に出席している両親にも唖然。
神様設定も置きざり状態で名ばかりの神様という印象に。
緒田涼歌さんの挿絵はキラキラしていてとても綺麗で可愛かったです。
いろいろ書いてしまいましたが、神様の元へ嫁ぐロマンチック・ファンタジーはやはり心ときめくものがありますので、中立評価にさせていただきました。
大好きな作家さんなんですがこちらの作品はイマイチでした。
親にゲイなことがばれて家を出て森の中で怪物に襲われ、
助けられた相手(じつは荒神)に家に連れ込まれ…と話は進むのですが
同居している他の神はなんとなく同居している設定だし、荒神の父がでてきて
認めてもらうために試練を乗り越え子供ができる体になって…。
ファンタジーとはいえ現実離れしすぎていて、かといって完全に現実離れしているわけでもなく地上で仕事をしている神様のもとで仕事を手伝う荒神というシーンがでてきたり、受けの両親に認めてもらいに家に通ったり…と最後までなんだかちぐはぐな印象が残りました。
結局結婚式で父は泣いてましたが、あれは神様ってこととネタばはししたのかしてないのかどっち…?
とか…。
うーん。
普通の作品は凄く面白いのにこの作家さんにはファンタジーは向いてない気がします。