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表題作君色リバーシ

長谷川悟
設計士
尾道魁
高校3年生,ボードゲーム好き

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ボードゲーム《リバーシ》が好きな魁は同じ趣味の長谷川と知り合いその大人の魅力に惹かれていく。だが彼は辛い過去を抱えていて?

作品情報

作品名
君色リバーシ
著者
染井吉乃 
イラスト
三池ろむこ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344833715
2.8

(9)

(1)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
23
評価数
9
平均
2.8 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数2

女装じゃなかった

ほのぼのしていて、好きです。

「姉代わりに、お見合いを断りに」のパターンで
女装かなーなんて期待していたけど、
ふつーの高校生のままの出会い
待ち合わせの 相手を間違えて 意気投合。
受験生の日常にしては 穏やかな日常だなー。
あれ あれという間にお泊りデート

意識をしていても、「恋」と気が付かない。
しかも、ライバルがきっかけを作った「姉」
長谷川さんの優しさは、ちょっと罪作りです
橘さんのホロー が救いです。
 
相手の正体がわからす、すれ違うじれったさ。
が 気に入ってます。



 

4

何がメインなのかと言われたら?

カップリングがイケメン社会人と健気な高校生という年の差の組み合わせで好みだったのと、お話も凝られていて引き込まれるものがありました。

しかし、最後まで読んだものの、どうにも全体通してスカッとしない内容だったのと、残念ながら文体が自分に合っていなくこの評価に致しました。
特に文体は個人の好みがありますので仕方ないかな、と思います。

セリフまわしなのですが、都内でも指折りの進学校に通えるくらい頭がいいんだから、とかやけに長く説明っぽいものが所々にあったり、これから一緒にスマホを見にいくと言ってるのに「この後どこ行く?」みたいな会話しててあれれ?て感じ^^;な箇所もあったり・・・
三人称の小説なのですが、第三者視点で綴られる文体がたまにちょっと大仰というか、固かったりして、それがどうにも違和感でした。
(かたい文芸書ならともかく、ライトノベル寄りの感覚で読んでると浮いてみえるというか…)

(*以下は細かいネタバレがあります)

ストーリーは、一夜限りの関係を持ってしまった長谷川と魁が、その後互いを探そうとするもの。
二点三点する展開が面白くてじれったくてよかったです。

会いたいのに探し出せない・・・そういう感じがハラハラします。
しかし、その後姉の彼氏(?)として再会、という、ずっとすれ違いが最後の方まで続くのですが、それが私にはどうにもスッキリしなかった。

しかし、何よりまず女の子と付き合ったこともない高校生の男の子が、初めて会った会社員の男性に「セックスしないか」と誘われてその日のうちにベットインするというのが唐突でした。
ゲイでもない童貞の高校生が、一体長谷川のどこを好きになったのか?たった半日で・・・という気持ちになりました。
会ってその日にベットインという作品はもちろんたくさんありますが、それを唐突だなあ〜と思わずロマンチックだなあと思わせられるスキルがあればよかったと思います。

そして後半で当て馬役のお姉ちゃんは愛嬌があるけど、自分でお見合いを断らないとか弟に作ってもらったお弁当を長谷川に「作ったので食べて」と言って差し出したりとか、もっと自分で頑張れよ!てキャラでした^^;

お姉ちゃんと好きな人が被ってしまうというお話はけっこうありますが、魁にむかって「長谷川さんはやめて!」という、お決まりの修羅場というか、ドロドロしたお約束があ〜やっぱりそうなるの…という…こういうのがどうにも苦手で・・・。
女性、特に身内との三角関係ものが苦手な方は避けたほうがよいかと思います。
逆に、せつないすれ違いが続く作品が好みの方にはよいと思います。
しかしながら、私にはちょっと昼ドラの感覚が強かったです。

すれ違いがどうのというより、二人が何をしたいのかがわからなかったのがスッキリしなかったです。
二人は互いに好きなのに、姉に遠慮していて距離があります。
魁は長谷川を姉の彼氏だと思っていますが、でもそれからも2人であったりキスしたり…私はそれをなんかおかしくないか?と思ってしまいました。
なんだかへんな2人だなあ〜と。
一体2人は何をしてるの??というか。

君色リバーシというタイトルは綺麗ですが、そのタイトルが強く内容に被っているかと言うと薄いと思います。二転三転するお話で、何がメインなのかと言われたら(一夜限りの相手にもう一度会いたくて探し出すところ?姉と三角関係になってしまうところ?)う~ん??という感じでした。

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