なんて破廉恥な夢を……

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表題作火消の恋は鎮まらない

勅使河原健二,消防隊員,25歳
相沢一樹,消防署に出向中の官僚,28歳

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  • あとがき

あらすじ

若き官僚、相沢一樹はワケあって消防署に出向中。体育会系の集団の中で浮きまくりだ。おまけに三つ年下の先輩で、恐れ知らずのファイアーマンの一匹狼、勅使河原健二と寮で同室になる羽目に。ところが二段ベッドの上と下で夜を過ごすことになるや、夜ごと見るのは火消装束を纏った殿さまに愛される小姓の夢。とろけるような淫夢にうなされ目覚めると、どうやら健二も同じ夢を見ているらしく…もしかして二人の前世は……?

作品情報

作品名
火消の恋は鎮まらない
著者
室戸みさき 
イラスト
香坂あきほ 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ文庫
発売日
ISBN
9784781613079
2

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萌々

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中立

(2)

趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
2
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

「28歳の元官僚」に見えない

現代の火消こと消防署を舞台にした、消防士と前世と変態放火魔と友人の横恋慕が交錯するお話でした。要素を盛り込み過ぎだし、新人作家さんということで相応に不安定な筆致に最後まで慣れることができませんでした。今後に期待したいです…。

健二はともかく、イラストの一樹がまったく「28歳の元官僚」に見えなくて笑ってしまいました。前世では稚児小姓だし作品のライトな雰囲気とは合っている気もしますが、終わってみると、そもそも一樹の元官僚という設定は必要だったのか…甚だ疑問です。「浅野内匠頭」と聞いて瞬時に「忠臣蔵」が出てこないT大卒の官僚なんていませんて。

お互いに見ている前世(?)の夢を経て両想いになったのは良いとして、セックスシーンがいちいち、やたらハッスルしている雰囲気で妙に可笑しかったです。笑うべきところなのかちょっと悩みました。

余談。浅野内匠頭は実際に火消大名として名を馳せたそうで、知らなかったので驚きました。また、礒貝正久は四十七士の一人で稚児小姓だったのは史実のようです。浅野内匠頭とは実際どのような仲だったのか…ロマンがありますねぇ。

なんだか、小説を書くのって難しいんだなぁとしみじみ思いました。はい。

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