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表題作流星の日々

長谷昴
7歳年上の従兄弟,建築家
瀬里七緒
高校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

7歳年上の従兄・昴へ想いを寄せる七緒。二人の関係は姉・彌生の死から止まったままだったが……。センシティブストーリー文庫化。

作品情報

作品名
流星の日々
著者
麻生雪奈 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344834927
2

(1)

(0)

萌々

(0)

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中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

センシティブな雰囲気は素敵ですが…

99年の作品の文庫版。
大幅加筆修正されたとのことで、LINEなど世相を反映した現代の話になっています。

あらすじ:
高校生の七緒(受け)は、7歳年上の従兄弟で建築家の昴(攻め)のことが好き。
しかし2年前、七緒の姉が事故で亡くなって以来、昴は七緒を避けがちになり…

姉の幻影に囚われる七緒視点で描かれる物語は、過去と現在が行き来して若干読みにくさも。
この結末に持っていくのであれば、もっと三人の絆を感じさせる過去のエピソードがなければ、説得力に欠ける気がしました。

七緒の悪友や弟、昴の友人など脇キャラはいい味出してるのに、肝心のメイン二人(特に昴)に今一つ魅力を感じず。
二人とも若いのにやたら悟ったような佇まいで、君ら本当はいくつ?と問いただしたくなってしまいました。

また、全体的に台詞回しが気障ったらしいのは90年代の名残?
「昔より、月も遠くはないさ」
とか、
「泥にまみれて地べたを這いずった愛情だけが、純粋なんだ」
とか、一昔前のトレンディドラマを連想させるような芝居がかった台詞のせいでどうも気持ちが冷めてしまいました。
ちょっと中2っぽい世界観とも言えるかもしれません。

スレてるようで実は一途な七緒のキャラクターとか、いったん別れを挟んでの昴との再会とか、姉の死の真相とか、面白そうな要素は沢山あったのですが、感傷的でポエミーな作風が鼻についてしまい、ちょっとストーリーに集中し辛い感じがしました。

すみませんが中立評価とさせていただきます。

5

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