奴隷ベルボーイの飼いならし方教えます。

あほ・えろ・かわいい

前作の短編集が個性的でバラエティー豊かで面白かったため、今回も購入しました。ピアスレーベルなので、あまり深く考えないで読めるあほえろな感じです。それを納得した上で手を出せば、カップリングもテーマもいろいろなのでどれか一つは気に入るのではないかと思います。

全部良かった！とは残念ながらならなかったんですけど、そこそこ楽しめました。ただ、かなり個性的なので合わない方には全然だめかもしれません…。

「奴隷ベルボーイの飼いならし方教えます。」
これがストーリー・キャラ共に一番良かったです。
「結婚」がテーマだそうですが、言われないとわからない･･･。
ホテルの上客、潮とベルボーイの恭介の身分差のカップルです。内容は潮がウサ晴らしに恭介を凌辱したり、世話させたりイジメたり…というかわいそうな設定なんですが、シリアスというよりコメディーなので痛々しくなく、どっちかと言うと大真面目な顔してあほえろな台詞を言う恭介が見ていて面白かった。
潮がかなり鬼畜で酷い攻めです。これもシリアスならこんな攻め嫌かもしれないんですが、恭介とはお似合いだと思います。
あほえろ・情けな可愛い？とでもいうのか…個人的にはとてもツボりました。
単にえろいだけでなく、孤児院で育った恭介と、愛情を知らずに育った潮が恋をするというラブも幸せもちゃんとあるのが良かったです。

「とっとこハムハムの女装アイドル勃起マネージング」
女装アイドルというか、男の娘です。主人公のマリアはショタに見えるんですが性格がかなり鬼畜。相手のマネージャーはもとオタクでマリアのファン。リバーシブルもあります。
男の娘自体が嫌いではないけれど、これはどうも苦手でした。
どうみてもマリアの口調も性格も何もかもがワガママな女の子・単なるロリータに見えたので…。
う～ん、ノーマルエロを読んでる気分だなあと思っていたら、最後の最後だけ、女装を解いたマリアの姿が。それがけっこう可愛いやんちゃ坊主って感じでした。ちゃんと男の子に見えるようなエッチシーンを一回でもかいてくれたら良かったな～と残念に思いました。

他にも神様（お狐さま？）受け＋方言エッチや甥×叔父、魔方陣の中でエッチとか、かなり個性的です。
あほえろ半分、シリアス半分くらいです。えろえろを楽しんで描いている感じなんですが、中身も一応ちゃんとあるので、次はストーリーものか、もう少し長めのお話を是非読んでみたいです。
絵はすごく綺麗でお上手だと思います。