夏色の夕焼け空

海辺の田舎町の民宿を後の割烹旅館に発展させようと奮闘している若き板前雅治【超受け溺愛攻め】と
そこに何も知らずに訪れる仲居のアルバイトの美大生千晶【受け】との八年越しの恋のお話。
幼い頃に遊びに行った伯母が営む民宿のある海辺の田舎町で出会い惹かれ合った二人だが、 いつも前向きなガキ大将気質の雅治とは違い、すぐに自分の中に引きこもってしまう内向的な少年千晶は、 夏が終わり東京に帰ればまた冷たい現実が突き付けられ、次第に自分に自信がなくなってゆく。
そんな千晶は幼い恋心ははじめから無かったものとして胸の中に封印してしまうのだった。
一方、そうとは知らず八年思い続けても尚諦めきれない雅治は、民宿の女将の協力のもと 千晶を仲居のアルバイトへと誘うのだった。
閉じられた記憶をグイグイこじ開けていく受け溺愛攻めの一冊です。