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「悪い男」がテーマの8作品が掲載されています。確かに「悪い男」ではありますが、鬼畜系統ではなく、どちらかというと可愛らしい「悪い男」です。両思いばかりで辛い話はありません。ちょっと物足りない、その後をSS描き下ろしででも読んでみたいと思う作品ばかりでした。
かんべあきら「巧妙な支配者~ホテル・ドルード~」
真生(受け)は、酔っ払いに助けてもらった柊(攻め)に抱かれたいのですが、彼は昼はホテルのコンシェルジェ、夜は別の顔を持っていて…という話。
鳩屋タマ「甘い言葉にだまされて」
川下(受け)は上司のセクハラされ、掘られるのは嫌だけど掘る方には興味がある!とゲイバーで出会った澤井(攻め)とホテルに行きますが、なぜか自分が受けになってしまい?!ふわりとして澤井が好みでした。
都みめこ「ワルい男にダメな俺」
役者志望の玉尾(受け)は金が無く道端にいたところを滝本(攻め)に拾ってもらい同居します。滝本に触られて興奮してしまうものの、滝本は女遊びに毎夜でかけるような男で…。
千歳ぴよこ「こんな俺でも恋をする」
圭吾(攻め)は従兄弟の朔(受け)を預かり同居する羽目になります。対人恐怖症でひきこもりの朔。遊び人の圭吾にとっては気晴らしで手出ししたに過ぎなかったのですが、朔に好きだと告げられて…。
あきばじろぉ「堕ちて咲く花」
大学生の和葉(受け)は同じ大学の篤と付き合っていますが、セックスが痛くて最後までできません。篤から少し距離をとろうと言われた日、突然訪問してきた隣人・館脇(攻め)に、篤との関係をバラされたくなければ体を好きにさせろと言われます。ラスト、和葉はもっと館脇に怒っても良かったのになと思いました。どうも登場人物の気持ちが分かりづらかった印象です。ショートなので、篤はもっと身勝手で、館脇はちょこっと糖度強めだった方が落ち着いた気がした作品でした。絵は可愛くて素敵でした。
文月あつよ「愛の仕方を教えてよ」
駿成(攻め)は、友人の兄・真一(受け)が子供の頃から欲しくて、上手に頼っては真一との距離をつめていました。そこへ、真一に彼女ができそうだと知り…という話です。駿成は計算高い男ですが、嫌なタイプではなかったです。
山田酉子「3時のあなた」
コンビニで働く成瀬(攻め)は、彼女とのセックスでは勃ちません。午前3時にやってくるエロい男が気になっており、誘われてトイレでセックスします。成瀬がええいままよと飛び込んだ後が気になるエンドでした。
深瀬アカネ「僕だけに悪いひと」
夏海(受け)は8つ年上の高岡(攻め)が子供の頃から好きですが、告白して流された過去があります。無意識に女をたぶらかす高岡に腹を立てていたのですが、ついにお見合いをするという話を聞き…。見合い相手の寛大さが印象的な作品でした。