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表題作唇で伝える微熱

宗像勲、新米高校教師、25歳
杉本英、攻めと同じ高校の教師、27歳

あらすじ

「じゃあ、体でわからせる?」杉本と宗像と浅川は仲のよい教師同士。ある日杉本は偶然、浅川の宗像への想いを知ってしまう。浅川に合わせて宗像を見ているうちに、なぜだか目が離せなくなる杉本。気づくと求めるような視線を向けているそんな自分の想いを持て余し…報われない恋の辛さにこの想いを捨てようとする杉本だったが…?どうして彼の声、姿だけが特別みたいに自分は引き寄せられてしまうのだろう。切なく惹きあう大人同士の瞳と唇からはじまるラブストーリー。

作品情報

作品名
唇で伝える微熱
著者
麻生玲子 
イラスト
山田・D・米蔵 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
GENKI NOVELS
発売日
ISBN
9784896016079
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

高校教師同士

高校時代の先輩後輩が、同じ職場で教師として再会するノンケラブ。

作者様の作品で使われる舞台設定や職業は大体決まっています笑。なので、あまり新鮮味はないのですが、攻め受けが恋心を自覚していくプロセスとか、攻めから受けへのモーションのかけ方(←ドキドキする)とか、ラブの部分を楽しませていただきました。イラストは山田・D(ねこ田)米蔵さん。

一度社会人経験してから念願の教師になった宗像は、勤務先の高校で高校時代の先輩・杉本と再会します。宗像、宗像と同期の女性教師・浅川、杉本の三人は、年齢が近いこともあってなにかと職場でつるむようになります。仕事終わりに飲みに行くようになると、浅川が宗像に好意を寄せているのが見えて取れるようになり、三人の関係がぎこちなくなりはじめて…

もう慣れてしまいましたが、作者様の語りは攻め、受け、モブ同等にめまぐるしく視点が転換するところがありまして。本作は宗像視点から始まるんですけど、途中から杉本視点にシフトしていっています。なので、杉本の方は宗像を意識しているのはわかるのですが、宗像の方の描写が少ないのでちょっと唐突な分、彼の言動にキュンキュンさせてもくれるといった感じです。

本作は、視点の書き分けがちょっと難だったかな、、。最後の方でチョロっと宗像サイドのタネ明かしはあれど、高校時代の二人がわかるエピソードがもっとあったらよかったかもしれません。

後半の「真夏の体温」では杉本を慕う教え子が出てきて一波乱ありますが、最終的にはハッピーに終わります。ウーン、麻生作品はなかなかハードな道を選ぶカプが多い気がする…。

最後に米蔵さんのショートマンガが収録されていて、攻め受け逆転の可能性をにおわすエピソードが。宗像の滂沱の涙が笑えます。

ちなみに、イラストの中ではメインキャラよりも当て馬の問題児が最も美形だったような気がしました笑

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