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表題作楽園

芸能プロデューサー・鎌本英輝(30)
ハーフの美青年・カイ・オーサワ・ロドリゲス(20)

あらすじ

の島グアム―しなやかな肢体に無垢な笑顔を持つ、エキゾチックな美青年カイに、仕事への情熱を失いかけていたプロデューサーの鎌本英輝は、一目で心奪われた。そして、CMの契約のみならず、巧みな嘘で夜をともにする。太陽の下で受ける鮮烈な印象とは裏腹に、腕の中で淫らに泳ぐカイ。その魅力に、英輝は溺れて…。東京―自分の手の内から逃れられないように、カイのすべてを縛りつけようとする英輝。その独占欲が互いの気持ちにすれ違いを生み、ついにはカイが…。

作品情報

作品名
楽園
著者
剛しいら 
イラスト
櫻井しゅしゅしゅ 
媒体
小説
出版社
雄飛
レーベル
アイノベルズ
発売日
ISBN
9784946569845
3

(2)

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萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

楽園での恋のその後

南の島の楽園の恋を大都会東京にまで持ちこんで、その恋の結末とは?
世間ずれして擦れきった都会の男と、楽園の純粋培養美青年との恋です。
最後まで、ラブロマンスを楽しめました。

芸能プロデューサー・鎌本英輝(30)俺様ヘタレ攻め×ハーフの美青年・カイ・オーサワ・ロドリゲス(20)天然純粋受け
芸能の仕事を義兄と争いながらも、仕事に対してはじめた頃のような夢がない英輝。
CMのキャストを決めると言って馴染みのグアムに避難してきた英輝は、金髪の美青年のカイを見つける。
貧乏でお金に困っているカイを言葉巧みに誘って、デビューさせようとして日本に連れ帰るのだが、常識が違う二人の気持ちはすれ違いを生むばかりで。

日本のサムライは……と、あり得ない日本人設定を使ってセックスをしたこともないカイを口説く姿に、オヤジ感が漂いました。物慣れているはずなのに口説きがスマートではなくて、恥ずかしかったです。
楽園で世間擦れしていない美青年に惹かれて楽園では上手くいきますが、その後の都会での生活があることで、現実味が出ていたと思います。
純粋で野性児っぽいカイと、都会にかぶれている現代人な英輝。
英輝の常識では芸能界で成功をさせてあげればカイも喜ぶと思っていますが、カイの幸せはそんなことではない。ただ、恋人の英輝と一緒にいたいだけ。
英輝と一緒にいたいから芸能界で我慢して生きていくのではなく、自分と一緒にいても苦しそうな英輝から逃げ出すという選択が珍しかったです。
まだ好きでも、自分が側にいても価値観が違う英輝に幸せを与えられないので、あえて離れるカイが健気でした。

お金も地位も通用しない相手に、なにが通用するのか?
ベタですが、愛情という答えがよかったです。

普段厳しいカイの母親のナイスな一時間フォローには、和ませてもらいました。
あとがきの後に、楽園……その後があって、さりげなくミスター・ケンイチロウとロバートが出ていて、作品プチコラボしていました。

エロ:★3 初心なので快感に素直なH、拘束H
総合:★4 楽園での恋を、都会に持ち帰ったらというその後が描かれているのが面白かったです。

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