Inferior doll～インフィアリアドール～

ちょっとゴチャゴチャしてたかな

表紙の絵が気になって読んでみた作品です。
白黒になるとちょっとムラがあってゴチャゴチャして分かりにくい所もあったのですが、かなり前の作品なので、今の作者さんを知っている方には興味深いかも。

表題作のシリーズはセクサロイドが出てくる近未来の時代設定なのですが、すごくＳＦっぽいというわけでもないです。
パンク、ロックがお好きとおっしゃる作家さんらしく、ファッション的にはその系が多かったですね。カッコイイですが。あとコスプレっぽいのがたくさん出てきます（笑）。

表題作は、通学路で見かけた女形のセクサロイドに恋してしまった学生のお話で、そのセクサロイドを買うために一生懸命バイトでお金を貯めて買うのですが、起動する際に飼い猫が男型になるスイッチを押してしまって、男型のセクサロイド（名前はディープ）になってしまいます。
そのためにセックスはもちろん、普段も主人から冷たくされるディープがなんとか主人に気に入られるように心をつくすお話です。
主人公を取り巻く友人達の間にも恋愛が感じられるのですが、個人的にはそちらの友人の方が気になりました（笑）。

他には短編が１作品。いじめに耐えられなくなって自殺しようとした少年と、バイクで旅をしている青年のお話です。