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表題作有・罪・判・決

勝輝,極道の次男,(17)
佐納章彦,超エリート辣腕美人検事

あらすじ

東京高検検事長の一人娘との婚約も決まり順風満帆の超エリート美人検事・佐納 …だが、入院中の後輩検事の代わりに法廷に立ったあの日から、彼の人生は一変 した。その夜、裁判で執行猶予を取った極道の息子、高校生の勝輝に部屋で待ち 伏せされ、完膚なきまで凌辱されたのだ。絶望と裏腹の快楽の日々が始まる…。

作品情報

作品名
有・罪・判・決
著者
晶山嵐子 
イラスト
天野瑰 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ・ノベルズ
発売日
ISBN
9784872574753
2

(5)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
6
評価数
5
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

感情移入が難しかった

極道の次男・勝輝(高校生)が、復讐の為に美人検事・佐納を強姦します。
 BLによくある「愛しているが故のレイプ」ではなく、愛情など一かけらもない、相手を侮辱し貶めための、強姦です。佐納は暴力をふるわれ、言葉で嘲られ、道具は使われ、写真はとられるは体は傷つけられるはで、半死半生の目にあいます。身体は回復しても、婚約破談になり同僚や上司にも知られてしまい、精神崩壊ギリギリまで追い詰められます。
 こんな状態で、どうしたら攻めに愛情をもつようになるのか、はなはだ疑問でしたが、”身体が攻めを求める”という、受けの”さが”のようなものなのでしょうか、最終的には二人は結ばれます。
 文章の上手い作家さんなので、攻めの鬼畜外道ぶり、横暴、残忍さ、冷酷さ、それと比例して受けの同性にい犯された苦しみ、絶望、気が狂いそうな恐怖が、胸が苦しくなるくらい伝わってきました。

私は勝輝からは、年下の可愛らしさなどはみじんも感じられず、育った環境にも同情できませんでした。そして攻めにも受けにも、感情移入できませんでした。
 最終的に検事・佐納が、勝輝をうけいれたのは、そうでもしないと、自分が崩壊してしまういう、一種の自己防衛本能からくるものではないか、と考えさえられました。もしかしらすでに、検事・佐納は壊れてしまっているのかもしれません。
 この小説の、エロさも官能性もない暴力的な強姦シーンはグロテスクで、まるでホラー小説を読んでいるようです。特徴のある小説なので、そういうジャンルがお好きな方には、向いてるかと思います。

0

もえるところがないよね

電子書籍サイトでレビューが酷評だったので好奇心で購入しました。
確かに人によっては性的暴力描写を読んで心苦しくなると思います。
やくざの次男は不幸な家庭環境で愛情に飢えているのかもしれませんが、やることなすこと暴力的で手加減はしないし感情移入はできそうにもないキャラクターです。
そういった暴力的シーンがあるBLを求めている人には良いかもしれません。
最後2人はカップルになりますが、なんか間違ってる感がいなめません。
本人同士はそれで満足している描写があるのでハッピーエンドかな??

0

ハードバイオレンス

完全に18禁か20禁位のハード描写で、人によってはトラウマになるぐらい鬼畜エロです。
ハード描写に耐性がない方は、要注意!

極道の次男・勝輝(高校生)×検事・佐納
検事の佐納が後輩検事の代わりに、勝輝の裁判に立ち合ってしまってからが地獄と転落の始まりです。
裁判の復讐の為に勝輝が佐納の家に押し入り、佐納は強姦されて──。

まず強姦が、復讐の為なのでなんの愛もない。痛いだけです。
強姦だけではなく、暴力的な描写もあります。
勝輝の性格が残虐かつ、極道の息子なので、やる事も半端ではなく鬼畜エロを通り越して、暴力的でハードです。
事の最中をビデオに取られるわ、道具をつかわれるわと、人格破壊・精神崩壊並にレイプの限りを尽くされます。
婚約者には去られ、職場の人にもこのことを知られと、鬼畜度がとにかく激しいです。
年下攻めの可愛さというものはなく、善悪が解らない少年の無軌道な情欲と愛情と言った感じです。

見かけから入って、誰にも信用してもらえない寂しい少年。
そういう体でしたが、人は見かけから入ってしまうものだし、復讐のレイプへの卑劣さ非道ぶりに、元の人格が出ていると思います。
可哀想は可哀想ですが、同情しきれませんでした。
最終的には愛も芽生えるのですが、あまりにも最初が痛すぎて可哀想で、私にはダメでした。

ただ、探していた方にはこんな作品を探していたという位の滅多にない鬼畜ハード描写であり、痛切ない感じもあって読み応えもあります。
徹底的なハード描写をお探しの方には、お勧めです。

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