• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作徒花は鬼につがう

蘇芳千景、鬼の長
逢坂湊、ごく普通で地味な大学生、21

その他の収録作品

  • 永遠の愛を誓う
  • あとがき:高岡ミズミ、笠井あゆみ(スマホを買った千景様)

あらすじ

ごく普通の大学生活を送り、ただゲイという性的指向を受け入れられず地味に生きてきた湊。
その日、自暴自棄になり初めて訪れたゲイバーで湊の運命は大きく変わる。
店を出た直後に意識を失い、目が覚めた時は孤島に拉致されていた。
その孤島には人間の体液を食する「鬼」の一族が住んでおり、湊は生贄として連れてこられたのだった。
なんとか逃げ出そうとする湊だが、
鬼の長・蘇芳を前にするとその美貌にまるで操られるように体を委ねてしまう。
しかも湊の血と鬼には深い因縁があるようで──?

作品情報

作品名
徒花は鬼につがう
著者
高岡ミズミ 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796410908
2.8

(10)

(1)

萌々

(2)

(2)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
23
評価数
10
平均
2.8 / 5
神率
10%

レビュー投稿数3

萌えきれず・・・

表紙買い。うーん。帯には「美貌の大学生」とあるものの、冒頭は「地味、真面目、性癖を気にして後ろ向き」という印象で、期待していた感じの受けではなく、自分的に軌道修正できず萌えきれなかったので、すいません、中立です。後日談ぐらいまでくると、受けも明るくなって可愛いんですけどね。本編190Pほど+らぶらぶショート16Pほど+先生のあとがき+笠井先生のあとがき(千景様がとにかく可愛い♡)

お話は、ゲイバーで、ネット上の知り合いと落ちあったその日に、二人してイケメンに連れ去られ・・・と始まります。登場人物は、攻めの側近みたいなイケメン二人、受けのネット上の知り合いです。

挿絵はカラー口絵なし、モノクロ8枚。攻め受けの濡れ場としては最後の1枚のみでした。

******以下は個人的感想

受けの後ろ向きだった部分があまり好きになれず、また長く生きているから とはいえ、攻めも運命を許容してしまう箇所があんまり好きになれませんでした。生き疲れちゃったんですかね。そういう気持ちは分かる部分もあるんですが、基本的にポジティブに生きるお話を読みたいわ と思ったので萌えきれませんでした。ぐるぐる話も嫌いではないんだけど、二人してマイナス方向に行くのは無しかな。
受けさんがちゃんと最後は頑張るし、らぶらぶショートも幸せそうでそこは良かったです。

1

あゆみ先生のおまけ漫画がっがっ!!

節分なので鬼モノを!
安心安定の高岡ミズミ先生!
あとがきで書かれているように、メロドラマ版桃太郎。
人外です。

鬼の思いが切ないです~( ;∀;)
一気に読ませてくれます。
受けの湊くんの性格上、どうしても悩みがちですが、そんな彼の気持ちの成長も見られるので
受けが一皮ムケル感が好きな人には特にお薦め。

そしてそして今回必見は、美麗で耽美なイラストの笠井あゆみ先生なのですが・・・
なんとなんと!!あとがきであゆみ先生の1枚漫画が読めます!
最の高です!
☆3つだけど、あゆみ先生のあとがき漫画で☆+1の評価です~。

4

ラブが弱い・・・(´・ω・`)

作家買いです。
物語として読むぶんには面白かったのですが、如何せんラブの部分が弱い(´・ω・`)
何でしょうね・・・。登場人物の気持ちの変化が唐突すぎて、置いてけぼり感が凄いと申しましょうか。
物語としてはすごく面白い展開で一気に読ませてくれたので、余計残念なのですが。
やっぱりBLとしての評価では萌えが微妙だったので「中立」にさせてもらいました。

内容です。
自分のゲイという指向が受け入れられず、地味に生きてきた大学生・湊。思い切って訪れたゲイバーで、青目と蔵間という青年と知り合います。初めて出会った男と関係を持つ事に怖じ気づき、誘いを断り帰宅しようとする湊。しかし何故か意識を失い、気が付けば孤島に拉致されていてー・・・。

物語としては本当に面白いのです。全く見知らぬ場所で目覚め、とても丁重な扱いながらなかなか帰してもらえない事に漠然とした不安を感じる主人公。徐々に不安を煽られるストーリー運びがとてもお上手なのです。推理サスペンスとしても楽しめるのですね。

現在の状態に危機感を抱き逃げ出そうとするも、屋敷の外に出てそこが孤島だと気づく。また、連れ戻された先で見たものは、攫ってきた人間を犯して体液を摂取する屋敷の住人達の姿で・・・・と、おどろおどろしくも淫靡な展開。
また、攻めとなる鬼の長・蘇芳と湊の間には実は深い因縁があり、そのせいで配下からは目の敵にされ冷たい対応。その部分でもどうなることかとドキドキさせられます。

しかしですね、主役二人の心情の変化が唐突すぎると言うか、よく分からない・・・。
蘇芳はいやに冷たい態度をとっていたかと思うと、急に「快適に過ごして欲しい」と湊のためにベタベタに甘やかす。そして湊の為に人間の体液を摂取するのをやめて、弱っていく。
私の読解力の問題かもしれませんが、いつそこまで湊に惹かれたのか全く分からないのです。

そして湊ですが、彼も蘇芳を助けるために自身の命を懸ける。こちらもいつの間にそこまで蘇芳を好きになったのかよく分からない・・・(´・_・`)
二人が惹かれ合うしっかりとした描写があり、その上で互いに命をかけて・・・という展開なら萌えるのですが、やや打ち解けてきたと思ったらもう互いに熱烈に好きになっているという印象なのです。なんか置いてけぼり感が凄くてちっとも感情移入出来ない。



個人的な嗜好にもよると思いますが、私自身は作品でのラブがメインになるのです。どれだけ物語として完成してようと、ラブの部分が弱ければ評価は低くなってしまいます。逆に、多少物語としては仕上がりが悪くても、ラブがしっかり書かれていれば評価を高くしたくなる。その点で、今回はイマイチ乗り切れませんでした。
物語としてはとても面白く、設定も好みだったので余計残念なのですが。今回は「中立」にさせてもらいました。

12

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP