• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作じれったい衝動

賀出友啓 建材メーカー支社営業主任(27歳)
宮前希 建材メーカー支社営業課長補佐

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

友啓は、犬猿の仲である上司の宮前の秘密を知っている。社内一業績の悪い営業一課に勤める友啓は、毎日のように営業統括の宮前から、文句の電話がかかってきていた。「本社のエリートに現場で働く営業マンの事情がわかるはずがない」勢い余ってそう言ってしまった友啓の前に、後日本当に宮前が異動してきた。クールで厳しい宮前にストレスを溜めていた友啓は、偶然宮前の秘密を知ってしまってから、宮前を見る自分の目が今までとは違うことに気づいて…。

作品情報

作品名
じれったい衝動
著者
うえだ真由 
イラスト
富士山ひょうた 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
ISBN
9784812418963
2.5

(7)

(0)

萌々

(0)

(4)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
15
評価数
7
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

じれったさに萌える

クールで切れる超美人の上司・宮前と、バイタリティーに溢れ、
確実に数字を取ってくる営業・友啓。
デキる男二人のラブロマンスです。
反発しあっている時の言葉の応酬がたまりません。

ひょんな事で体を重ねて、そういう仲になってしまう宮前と友啓。
公私をきっちり分け、甘い言葉も吐かない。しかし濡れ場では超大胆な宮前に、
友啓はもうメロメロ。

恋人らしい言葉が聞きたいと切望して、ヤキモキしている友啓。
そんな彼を涼しい目で見つめ、更に翻弄しちゃう宮前。
友啓と宮前の恋の駆け引きにドキドキ。

物語は友啓の視点で語られるので、宮前の真意が全く分からなくて。
読者も友啓共々、本当に焦れます。
焦らされまくった末にやってきた結末に、私は大満足しました。
恋の駆け引きを繰り広げながら、しっかり仕事をしているのもツボです。

3

これはよい年下攻

ごく普通に地に足がついたロマンス。
ノーマルなはずの攻めが、ツンデレ?な受けに振り回されてる感じが「じれったい」なのかな。いわゆるオフィスラブを、ちゃんと働いてる大人同士の恋として丁寧に書いてる感じ。
大きな事件もなく、派手なトラブルもなく、それでも最後まで飽きずに読めるあたりが、さすがうえださん。

なんちゃってBL感の薄いオフィスラブを読みたいっていう人にはお勧めかも。
イラストも話や設定に似合っててよかったです。

0

キングオブじれったい?!

タイトルに、わざわざ「じれったい」とあるぐらいだから、これはなかなかのじれったい作品だろうと読んだら。。
じれる、じれる。ここまでじれったい小説をよんだことがないってぐらいじれったいです。
仕事もそこそこできるかっこいい主人公なのに、本社から移動してきた上司、宮前を前に翻弄されています。
恋愛感情をぶつけ、2人だけの時には乱れてくれるのに、会社では毛の先ほどもそんなそぶりもなく、自分のことをどう思っているのかわからず、友啓は、じれます。
じれじれ・・じれじれ・・
どんどん残りページはすくなくなるのに、まったく宮前の本音がわからないままで、このまま終わるのかと思うほど、じれます。
今計算してみますね・・250ページ中、じれるのが226ページ・・
なんと、じれる率は96%ですよ。のこり26ページほどで宮前の本音を引き出してハッピーエンドです。よかった・・ちゃんと終わって。
BL誌上、96%のじれる率は、最高値ではないでしょうか?
キングオブじれったいかもしれない。。笑

2

たしかに焦れったい

たしかに焦れったい…てゆか、乙女を感じた。

仕事のできるガタイのいい営業マンの行動や思考が、まるっきり乙女なんです。
片思い中はひたすら視線で追いかけ、身体の関係ができたあとは「相手の本心が知りたい」とか「好きって言ってもらいたい」とか悩み。
年齢の設定やそこそこ遊んできてるという設定と、思考の乙女さに、なんかちょっと違和感があった。
「ついに本気の恋をしたから」と言われたら、その通りなんだけど。
クールビューティな上司は、ツンデレでした。これは最初から分かってた、というか予定調和の範囲内すぎたので、もう一捻り欲しかったなァ。

ただ、仕事に関する描写が、かなりリアルで面白かったです。
営業成績が下がって狭くなるフロアとか、社員旅行での乱れたオッサンたちとか、自分じゃうまく育てきれなかった後輩くんが上司によってめきめきと腕を上げてくところとか。
少しずつ業績の上がる営業一課にワクワクしました。

0

じれったいのは友啓さん(主人公・攻め)

犬猿の仲の上司にいつの間にやら惹かれてしまい、「コレは…いやでも…まさか…」とかなんとか悩む攻め・友啓の焦れ焦れをたっぷり味わうお話でした。
そんな焦れ焦れの対象相手・宮前(29?)は出世頭のクールビューティー。
あくまで数字優先データ理論の宮前と、営業経験のない人間に指図を受けたくない友啓(27)は、(電話上のやり取りしかしていないにも関わらず)周囲も認める仲の悪さ。
そしてそんな宮前が営業一課の業績アップの為に本社から異動してきたところから、話が動き出します。
とゆうか、ここから友啓の「じれったい衝動」が続く続く続く続く…笑

うえださんの攻め視点の他作品を読んだことがあるのですが、攻めの人間くさい思考がとても好きでした。んが、このお話は主人公の性格設定と実際の思考回路にズレを感じてあれれ??と違和感が拭えず。
わりと遊び人&仕事もできる友啓の意外や意外な乙女思考に、最後まで乗りきれませんでした。
焦れ焦れは好きなので、最初からそういう性格設定だと印象は違ってたのかもしれないなあと思うと残念です。

詳細な仕事描写はリアルですごく楽しめました!そして楽しめただけに惜しいなあと。
友啓の焦れ焦れだけで読み進めていくにはちょっと物足りなかったので、(恋愛面では大きな動きがない分)仕事面でどっかーんとドラマが欲しかったです。
せっかくの同じ職場、しかも業績アップという共通の目標があるのに、飲み会、慰安旅行、異動で二人の関係を進展させるのはとーーーってももったいない!
というのは、ワークBL好きという個人的嗜好が言わせるわがままですね、はい。
つまりはそれを要求したくなるくらい、仕事風景がとっても面白かったのです。

中立評価ですが、とても丁寧な構成と文章を書かれている印象なので、どんどん他の作品も読んでみようと思えました。
そして「ロマンスの黙秘権」が気になる気になる…

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP