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表題作蜜欲のオメガ -バタフライ・ノット-

金嶋龍生,カネシマグループでオメガ保護協会役員,α
時田聖1,8歳,ベータ専用男子校の生徒,Ω

同時収録作品蜜欲のオメガ -バタフライ・ノット-

金嶋銀虎,カネシマグループ,オメガ保護協会役員,α
時田聖18歳,ベータ専用男子校の生徒,Ω

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「エブリスタ」発・史上最大級のBL小説新人賞 「天下分け目のBL合戦 夏の陣」ダリア文庫賞の大賞受賞作!

ベータ専用校に通う聖は、二人の男・リュウとトラに出会う。自身が「オメガ」だと知らされ、疼く体にアルファの熱を教え込まれ!?

作品情報

作品名
蜜欲のオメガ -バタフライ・ノット-
著者
藤華るり 
イラスト
逆月酒乱 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784866572154
1.7

(17)

(0)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(11)

レビュー数
2
得点
18
評価数
17
平均
1.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

エブリスタ天下分け目のBL合戦夏の陣 ダリア文庫大賞

BL合戦発の記念すべき単行本1冊目です。
(今後計何冊出版されるかドキドキしています)

オメガバース×複数エロ、ここまでまとめるのは難しいと思いますし、よく書けているという印象。
キャラクターのかき分けもいいと思いました。

しかしオメガバースにありがちな展開と先が読めてしまうストーリーは勿体ない。オメガバース好きなら楽しめると思いますが。
この作家さんならもっと個性的なものを書けるのではないか。

新人賞は結局全体的なバランスが取れた作品が選ばれるのでしょうか。
この作家さんの2冊目をダリアが出すつもりがあるのか分からない。
売れなきゃしょうがないけども、今のBL小説界は作家を育てるつもりがないのが、明るい未来を抱けなくてツラいですね。
タイトルも改題前の方が私は好きです。安易にオメガバースと分かるような題名にするの反対。

5

健気ぶってるビッチには萌えない。あと今すぐ悲劇のヒロイン面をヤメロ!!

こちら、「エブリスタ」発・史上最大級のBL小説新人賞 「天下分け目のBL合戦 夏の陣」ダリア文庫賞の大賞受賞作との事です。

この「天下分け目のBL合戦」だったり「大賞受賞作」、そして大好きなオメガバース設定に惹かれて購入しました。

が、何だろう・・・。
ストーリー自体もとりたてて目新しさは無いですし、じゃあエロで勝負かと言うと、そちらも微妙。
キャラクターも好きになれない。なれないどころか終始イラッとする・・・。

内容としましては、オメガバースで3Pものです。
ベータ専用の男子校に通う聖。
偏った教育を受けた彼は、オメガでありながら自身がベータだと思い込まされ、発情期には熱をもて余して学園の男達に抱かれているー。
そんな彼のもとに現れたオメガ保護協会の役員で、大企業の副社長でもある、αの龍生と銀虎。
二人から愛された事で、聖は変わって行きー・・・と言った感じなんですけど。

こちらですが、設定やストーリー自体に目新しさは無いものの、面白くないかと言われればちゃんと面白いのです。
発情抑制剤を飲んでいるのに、何故か発情期を迎えてしまう聖。
また、どこか歪さを感じさせる、聖の「優しい親友」。
そして、聖の辛い過去ー。
ちょい作り込みが甘いと言いますか、設定が矛盾していたり、生かしきれてないと感じる部分はあれど、オメガバース好きなら楽しく読めると思うのです。

が、これは完全に個人的な好みになりますが、とにかくキャラが合わない・・・。
聖なんですけど、発情期がくる度に、学園の生徒から教師まで来るもの拒まずで抱かれまくってます。
別に、エッチ自体を楽しんでるビッチキャラなら問題無いのです。
が、彼は「僕なんかが必要とされるなら・・・」とか言いつつ抱かれてる。
何だろう・・・。
ビッチが実は健気でしたみたいな展開なら萌えますが、健気ぶってるビッチにはイラッとくる。
また、何かと「僕が悲劇の元凶なんだ・・・」みたいな。
そして、自身を酷い目に遭わせた人物にさえ「ありがとう!!」みたいな。
う~ん・・・。
私が捻くれてるんだと分かっちゃいるのです。
でも、なんかイライラしちゃうんですよ。
おおおーーーい!
今すぐ悲劇のヒロイン面をやめろ!!

そして攻め二人。
彼等はですね、普段は思いやりがあり優しい理想の攻めなのです。
なのになのに、エロになると急に鬼畜系に変わっちゃうんだよな~。
受けに対して冷た過ぎて、愛が感じられない・・・。
お仕置きエッチだろうと、ベースに愛が感じられなければただの強姦なんですよ。
エロ大好きだけど、ごめんなさい。無理です。
終始腹が立って腹が立って、萌えるどころじゃ無いのです。
ついでに、3人が3人共、好きになるのが唐突ですよ。
互いに惹かれ合う、ちゃんとしたエピソードだったり、丁寧な心情描写が欲しいんですよ。

まぁそんな感じで、今回はちょっと合いませんでした。
でも設定自体は面白いので「中立」で。

※追記です。
私はこういう低評価レビューを、書くかどうか迷うんですけど。新人さんなら尚更。
どうして今回レビューを書いたかと言いますと、こちら「史上最大級」とか「大賞受賞」とか、大仰な冠が最初から付いちゃってるんですよ。
無料で読めて素人が書いていると言う認識があるweb作品と、お金を出して購入し、その道のプロ(編集者)が関わっている商業作品では、自ずと評価の基準が違って来ます。
ましてや「大賞受賞作」なら、無意識でも期待値も大きくなってしまう。

要は何を言いたいかなんですけど、この状態で作品を世に出しちゃうのは、作家さんの芽を潰しちゃう事なんではないかと。
上手く言えないのですが、作家さんの才能を伸ばしつつ、ちゃんと読者が納得の行く形で完成度を上げてくのが編集さんの仕事なんじゃないかなぁ。

作家さんは、金儲けの為の駒ではありません。
稀有な才能を持ったかけがえのない存在です。
だからこそ、今回「使い捨て」感が透けて見えて腹が立って仕方なかった。

実はこのレビューで一番訴えたかったのはここなんですけど。
自分でもずっとモヤモヤしてまして、それが何故か分からなかったんですよね。
さっきストンと胸に落ちてきたので、遅まきながら追記しました。




18

ゆうなぎさ

2月に発売される大賞受賞作品は、みなはかったかの様に受賞作。一大イベントかのように作家さん同士twitterで交流されてますが、これがゴールじゃななくてスタート。みなライバルでこれから同じ土俵で戦うんです。ベテラン、新人も関係ありません。使い捨てされる企画出版感ありありなのは、26年もBlにいるからこそ感じている事。
若くて才能がある作家さんをどうか大切に育てて下さい。

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