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表題作ゴッドファーザーの恋の掟

マフィアのドン フェルナンド・コンティ
医師&検視医 片桐雅彦

あらすじ

パリ留学を控えた医師・片桐雅彦は、フランスに向かう夜行列車で奇妙な体験をした。
フェルナンド・コンティと名乗る威圧的な美貌の男に、怪我人の診察を頼まれたのだ。
後日、パリでの生活を始めた片桐は、フェルナンドが欧州に君臨するマフィア、コンティ・ファミリーの総帥だったと知る。
事件に巻き込まれたのかも…と怯える片桐の予感は当たり、謎の男達に狙われ、会いたくもなかったフェルナンドに助けられてしまう。
日本人の片桐には理解しがたい濃密な態度で絡んでくるフェルナンドに、片桐は「口説かれてたらどうしよう」と戸惑うが…。

作品情報

作品名
ゴッドファーザーの恋の掟
著者
夏木ひまわり 
イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルス
発売日
ISBN
9784778101077
3.5

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萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

年下の若きドンに狙われて

1冊丸ごと表題作です。マフィアの三代目のドンであるフェルナンド・コンティ31歳と、パリ大学医学部へ留学に来た監察医・ 片桐雅彦34歳の3週間の攻防戦です。…結局、若きドンに屈してしまうのですけど(笑)

片桐(受け)は、休暇中の夜行列車で、唯一の医者ということで、銃創の手術をすることになってしまう。その後、国際通信社の特派員をしている友人・木村から得た情報から、ロシアン・マフィアと、イタリアン・マフィアのフェルナルドの争いに巻き込まれたと知る。危ないからとフェルナンドから別荘に誘われた片桐は…という話です。

片桐が意外と短気な男前。意地を張ったりはするけれど、無鉄砲ではなくて好感が持てました。フェルナンドにぞっこんだというインターポールの警部が登場したり、マフィアでの報復があったり、ただ単に守られているという設定でなくて、面白かったです。

全体的にコミカルな雰囲気です。ロシアン・マフィアとの攻防戦の合間に、フェルナンドと片桐の攻防戦もあって楽しいです。最後まで読んでから、フェルナンドが片桐に接近していく過程を拾い読みしていくと、改めて面白いです。銃撃戦もありますが、そう残酷な描写はありません。

ただ、フェルナンドが女性とセックスをしたという会話はあります。詳細な描写はないですし、フェルナンドの切り返し&実行も愉快なので大丈夫だとは思いますが、そういうのが潔癖的に嫌な方はご注意ください。

3

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