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エキスパートレビューアー2025

女性いちご狂さん

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初カレ。 1 コミック

あがた愛 

ピュアラブ。

DKピュアピュア再会BLです。
雪野は気が配れて男子関係なく人たらし。
モテるし彼女もいたけど、毎回同じ理由で振られてしまう。
人を好きになったことがなく、好きになれるかもと付き合ってみるが本気になれたことがない。
落ち込んでいたところ、中学の頃同じ部活だった後輩の珠央とすれ違い、再会ざまに「好きです.........!」と言われ───。

珠央の告白を雪野は告白だと思っていなくて、その場にいた友人たちも告白だと思っていないところにえっ???
掛ける言葉が分からず出た言葉なのかな?って解釈をされていたけど、全員気づかないって!全員天然さんなの?!
私が雪野か友人なら、誤解しない為にもラブの好きか先輩として好きか確かめるためにも、え?告白?どういう意味?って聞いてしまうと思う。
付き合ったら最初に誰に言うとか秘密にするとか話し合うと雪野が言っているけど、みんな最初にそんな話するの?!
社会人で同じ会社とかなら最初に相談するけど、学生時代を思い返してみると、女子だからかもしれないけど真っ先に仲のいい友人に話して内緒ね!とかだったなぁ。
だから、珠央の反応は分かる。
告白の件といい相談の件といいえっ?!てなってしまったけど、付き合ってくれるって言われたあとの珠央の笑顔が魅力的でした。
その他でも見られる、珠央の恋する顔が可愛いです。
あと、珠央が雪野に優しくしたり重い物を持ったりするのは女子扱いしているわけじゃなく好きな子扱いというのがよかった。
こういう拘りとか、萌え袖とか、猫ちゃんとか、あがた先生らしいなと感じました。

雪野は気が配れる優しい子なんですが、相手の気持ちを先読みしすぎて自分の言葉ではなく相手が好む言葉を選んでしまう癖ができてしまっていて、それが女子に好かれる理由になっていることに気づいています。
女子たちが自分を好きなのは欲しい言葉をくれるからで、別に自分じゃなくてもいいのでは?と思ってしまっている。
好きって難しい...。
欲しい言葉をくれる相手を好きになるのは当たり前だし、悪いことじゃないと思うんだけど、もっと別の面を好きになってくれる人に出会いたいという雪野の気持ちも分かるし、いままで別れを告げてきた女子の気持ちも何となく分かる。
自分だけ特別に扱ってくれる嬉しさがなくて、私のこと好き?って疑問が積み重なっていくんだと思う。
欲しい言葉をくれると嬉しいけど、何でもいいねって言われるとそれも駄目だったりするから、嬉しかった雪野の反応もなんか違うに変わっていったのかな...って。
人たらし...美点なのに難点でもある。
でも、珠央に対しては駄目出しをしていて、自分の意見を出せている。
気を使わなくていい相手なのかな?
そういうのって大切。
最初は珠央の前だと調子が狂うって言っていたけど、調子が狂ってる訳ではなく自然になれるんです。
ほんとうは気配りにちょっと疲れていて、珠央のような存在を求めていたのかもしれない。

特別扱いって嬉しいよね。
相手からの好意に初めてときめいた雪野。
思うんですが、雪野って言われて嬉しいことを率先して言う子じゃないですか。
珠央から言われて嬉しかったこと、されて嬉しかったこと、気持ちを自覚したらたくさん好意を伝えてくれそうで、甘々が待っている予感。

ただちょっと気になるのはいっくん。
相談って何なんだろう?
私の気にしすぎならいいんだけど。
次巻で完結だそうです。(長尺えっちがあるそう!)

修正→手にキスまでなので修正不要です。
アニメイト小冊子→ 雪野が学祭でメイド服を着るお話。(タイトル通り)

青と陽炎 2 コミック

ドンドン 

三角関係がお好きな方は是非!

1、2巻纏めての感想です。
普段野球に興味がない為スルーしてしまっていたんですが、試しに読んでみたら三角関係じゃないですか…!
知らなかった!そして面白い…!!!
男同士であっちでもこっちでも恋してるのは現実的に考えるとないなぁと思うのでBL的展開ではあるのだけど、BL展開に敏感で冷めがちな私でもこちらの作品は楽しめています!

目が合うことだけで心臓が速まり、ラッキースケベにドキドキする各キャラの初さのおかげもあって爽やかで(でもすごく汗臭さも感じます。臭いのことがよく出てくるからかな。)、エロではなくピュア、甘酸っぱさと切なさが味わえるお陰かもしれません。

バッテリーという関係の夫婦感と特別感には惹かれましたし、そこに元キャッチャーと現キャッチャーという元彼と今彼のようなおいしい図式と飛び交う矢印…どうなるんだろうとワクワク。

そして、人が人に感銘を受ける姿を描くのがとてもお上手でした。
キラキラ、キラキラ。
暗闇だった目には輝きが戻り、憧れた彼が戻ってくる。
こんな目を私はもう随分できていないけど、あの頃の私はこんな目をしていたのかなと読みながら昔の自分と重ねて懐かしんでしまいました。
青春だなぁ。

「こんなんじゃ…やめられない…っ!!!」
野球をやめると言っていた真琴の気持ちの変化と、宣言通りその決意を変えることができた北斗の嬉しさがとても伝わってくる画面づくりが素敵で、とても好きです。
野球題材だからこその関係性を見せてもらえるので、野球のよさに触れる機会にもなっています。

最初は鷲介が優勢だったのに、北斗が逆転していっているような…あぁでもまだまだ分からない。
突き放してしまった後で自分の本当の気持ちに気づいた鷲介が…切ない。
個人的には北斗と結ばれてほしいのだけど鷲介を選びそうな気もして…あぁ〜〜〜早く続きが読みたい。
出会うのが遅かったけど、これからはリアタイで追いかけます。
今後の動きがとても楽しみです。

直太朗の今後に期待

おじ受けBLです。
薄情者で傲慢な副社長直太朗と、同じ会社のSEをしているチャラくてデカい見た目だが優秀な上条。
直太朗は家庭内でも難がありすぎて家長でありながら家を追い出され、泊まる場所もなく会社で過ごしていたところに上条がうち泊まる?と言ってきて、ひとつ屋根の下過ごすことに。
直太朗の息子は女装が好きなんですが、直太朗はそのことをありえないと否定しているのに、実は上条もゲイと分かり…。
警戒しているかと思えば、夢のたくましい妄想力には笑ってしまう。

息子くんに対する態度も嫌なんですが、1番モヤモヤイライラしたのは奥さんに対する亭主関白さ。
毎年結婚記念日にはご馳走を作らせたとか言っているんだけど、作らせた…?(イラッ)
作ってくれたと言うなら感謝を感じるけど作らせるなよ………普通の料理でも大変なのにご馳走って。
奥さんは料理が苦手だったのに好きになったとか言っているけど、ほんとに?
直太朗に口出しされないように頑張って凝ったものを作るようになって努力していただけの可能性が捨てきれず。
どんな高級店より奥さんの料理が食べたいっていうのはちゃんと本人に伝えたことがあるんだろうか?
奥さん……………。
そんなふうに思いながら読んでいたら、ほらみろ!!!な結果で……追い打ちに奥さんのアレルギーも知らない………………酷い男…こんな旦那嫌だ……!!!!!
唯一持てたものが家庭だけだったと思うなら、傲らず向き合って大切にすればよかったのに…弱いとかそういうことじゃない気がする。
私がそんなふうに思ったのもそのはず、直太朗にとって家庭とはコンプレックスを満たすものでしかなかったのだから…。

そんな薄情で傲慢で最悪な直太朗が、上条と暮らすうちに今更だけど知らなかったことを知り、見えていなかったことを知っていく。
上条は何も成せず損失まで出した直太朗にとっての悪夢を認めて憧れてくれる存在だったというのも救い。
直太朗に必要だったのは家族ではなくて上条のような存在だったのではと思う。
正直直太朗みたいな人って苦手なんですが、上条と出会ってから少しずつ変わり始めているし可愛げも出てきたので今後に期待。

濡れ場は描き下ろしにあります。
紙→白短冊

アニメイト特典→エレベーターの話

エロスと伏線と急ハンドルと(訳:面白い!)

デビュー作とは思えない画力とストーリーでした。
濡れ場はちん…も穴の描写も精密でどえっち、タイトルも相まってエロに振り切ったお話かといえば、そうじゃない。
エロスとストーリー、両方満足できました!

後半、急ハンドルを切られます。
衝撃の展開!
構成がとっっってもお上手!
作中お仕事もちゃんとしてるし、方言(吉井)だし、エロいし(血管の浮き出たカリのあるしっかりしたちん…大きいんだけど(Lサイズ)どちらかというとずしっとしてて陰毛もしっかりしてるのとか、蒸れた表現とか、リアルでどすけべ。かと思えばもう一人はパイパン…癖の緩急よ!両方違って両方いい!玉袋の蟻の門渡りもしっかり描写、もちろん行為も丁寧で性癖が詰まってる。熱く語ってるけど、ほんとえっちなので見てください!)、ストーリーもしっかりしてる、コスチュームプレイや女性下着プレイ等、色んな方向の層に刺さると思います。

作中の小説記事もちゃんと作られていたり(あれを土倉さんが書いたと思うとなんかくるものがある)、攻めが受けのために爪を短くしたり、長与先生のこだわりを感じます。

爪を短くしたことにもだけど、「この人俺の尻の穴に指入れるために準備してきたんだ」っていう吉井の台詞になんかグッときました。
「俺の腹の中で土倉さんの大きくなって精子上がってきてる…やばい…ナカ開いちゃってる」とか、実況中継台詞がえっちです。
吉井側の台詞を挙げましたが、土倉の台詞もすごくいいです。
「「お前が」「俺に」そういうこと聞くの?」、(自分の部屋は洒落てないし男二人だと圧迫感が…と言った吉井に対して)「誰か他の男連れ込んだことあんの?」
………嫉妬心…!!!!
他にもピックアップしたい台詞があるんですが、抜粋しすぎると楽しみを奪ってしまうので堪らえます。
台詞選びがお上手なんですよ、きゅんって萌えるんです!
本気なんだか遊びなんだかまだよくわからない段階での行為中の何気ない仕草もいい。
背後でイキながら耳元にキスしてくるってよくないですか?バックハグ強め付きですよ!
愛を感じる…!
手練手管感つよ…!
攻めからの事後ちゅっちゅも好き!

そして、性病検査結果を見せてくる攻めに出会うの初めてなんですけど…!?
安心感ありすぎじゃないですか???
しかもこれが後々のストーリーにも関わってくるんですよ…伏線回収がうまいッッッ!
うまいッ!が実は各所に散らばってるんです。
読み終わったあと最初から読み返すとまた違う目線で楽しめます!

大好きなご本で定期的に読み返すのですが、まだレビューしていないことに気づいたので遅ればせながら書かせていただきました。
まだ読んでいない方がいたら損はさせないので是非読んでみてください!!!!

紙→白短冊

人気作だけど相性が…

無印の時もそうだったんですが、カズマがソロプレイをおっぱじめるのに萌えられなくて。
なんでやねん!!!!ってなってしまう。

あと濡れ場の勢いが凄かった。
勢いって書き方では読んでいない人には伝わらないかな、躍動感?
集中線とかブレとか画面効果の勢いが凄いんです。
激しすぎて笑ってしまい…。

横田くんが「異常すよ」って言葉を放つんだけど、それをあなたが言う?って思ってしまって。
そりゃあ噛み跡やら痣やらキスマやら凄い体見たらすごい人と付き合ってるんだなとは思うけど、横田くんだって普通じゃないで悩んだことがあるだろう人だろうに、異常とか簡単に言ってほしくない。
あわよくばそんな相手じゃなくて自分が、自分ならもっと大事に…って話なんだろうけど。
冒頭の年季の入ったぬいぐるみを大事にしていた女優さんのように、見た目が酷かろうが形が歪だろうが自分の大切を他人がわかるはずがないし、とやかく言われる筋合いもない。

しかし、しかしだよ、暴力はよくないよカズマ…正直引いてしまった。
横田くんもよくないけど、手は出してないのに口だけじゃ駄目だったんだろうか。
口だけでも勝てるだろうに。

そして、お風呂場でナオトの服をおかずにソロプレイしてるカズマを見てナオトが漏らすんですが、全くついていけなくて。
なんで?????
興奮したのは分かる…でも漏れないよね、漏らさないよね?
いやいやいや………何が起きた???なんでそうなる??????
この辺について触れている人がいないので、みなさんはついていけているんだと思うんですが…私は状況に置いていかれてしまいました。
更にはカズマがその状態のナオトのものをフェ○してあげようかと言い出すので、えっ汚い…って思ってしまって…。
人気作で高評価だらけの中水を差して申し訳ない…。

なんだろう、カズマって執着攻めなんだけど、ちょっと毛色が違う。
萌えというよりなんか怖いというか、只管ヤバいというか、萌えるとはまた違う方向性というか。
で、ナオトにもついていけなくなってきて。
興奮して漏らしたり鼻血吹き出したり、申し訳ないけど突っ込みしかない。
血を舐めるのはやめたほうがいいよ…。
骨○も、ギャグじゃないのはわかってるんだけど、ぶっ飛んでてヤバいし怖いし。

これだけ評価が高い作品なので私が少数派なんだと思うんですが、画力の高さは評価しているんですが中立です。

もうあなたも普通じゃない側

カメラマンの横田くんが当て馬に。
そういう目で見ていたのか。
カズマがあの手この手で横田くんとナオトの接点を阻止してきます。
俺がやっと手に入れて、どろどろに愛して作り替えた体を横田なんかに触らせるなって。
あいわらずの執着攻めです。
しかし、こんなに思い通りにお客さんを寝落ちさせられるものなんですかね…。
私も整体にはよく行くし有名店にも色々行ったんですが寝れたことは一度もないので、こんなに思い通りに寝かせられる整体師が存在するなら是非とも施術を受けたいですよ…!
アロマもなぁ、いい香りには癒やされるけどだからといって寝れたことはないんだよなぁ…。

deeper上巻では、カズマがナオトに会うまで、どんなふうに過ごしていたか、どれだけ我慢して頑張ったのかが明かされています。
若干ストーカーのようなところもあるんだけど、一途さと自分の決めた地位まで実力をつけるまでは絶対会いに行かないというあの執念。
セッ○スすらカズマにとってはナオトのための経験で、恋愛感情なしで只管ナオトのために経験を積んだとかもう…。
うん、すごい努力だと思うよ。
思うんだけど、何でも思い通りに行くもんじゃないし、それだけの想いで努力したって駄目な時は駄目だし、拒否された場合は只管思い込みの強い怖い人でしかないよなぁと冷静に思ってしまって。
カズマの全部はナオトのためにできていると言っても過言ではない。
性格も、体型も、技術も、評判も、ナオトを手に入れるため。
手に入れられた時は何より自分のためになるんだから、うまく行ったときは全部自分のためになるのかもしれないけど、カズマの努力って自我が強くて尽くすとはまた違うものだなと感じます。
愛が重いのはもちろんなんだけど、独特な怖さがあるのはそういうところも影響しているのかな。
自分がどれだけナオトのために我慢したか、頑張ったか、過去を打ち明けちゃうのもなんだか納得というか。
カズマの行動言動には、受け止めてもらえなかったらどうするのと度々思ってしまうのだけど、引かれた時は引かれた時であの手この手でどうにかして手中に収めそうなのがカズマのすごいところだなぁと。
激重な愛の普通じゃなさに、こんなの他の人なら受け止められずに引いて逃げるぞ!って思うナオト。
そういう世間一般の“普通”の反応は分かるけど、もうナオトもその愛に浸ってしまっているので受け止めることしか考えてない…落ちている。
もうナオトも普通じゃない側になってしまっていた。
「早くここまで来てね」
もう、すぐそこまで来てると思う。

相変わらず画力が高くて濡れ場もえっちでした。
ただ私は根本的なところで萌え躓いているので、総評すると萌以上にはいけなくて。
前作がお好きな人は今回もとても刺さると思います。

まさかこの子達の恋愛まで見守ることになるとは

レムナントシリーズの双子ちゃんの恋愛編です。
カドル単体で読める作りなのですが、一応シリーズものなので、まだ他の作品を手に取ったことがない方向けに個人的なおすすめ情報も書かせてもらおうと思います。
シリーズ既読の方は★〜★までを飛ばしてください。


羽純先生の獣人オメガバースシリーズはペンデュラム、レムナント、ガーランド(葵居先生著の小説)、プチミニョン…と世界観とキャラクターがつながっているのですが、特にレムナント(双子の両親カプのお話)とガーランド(双子の父親の両親カプのお話)とプチミニョン(双子が小さい頃のお話)はその繋がりが深く、どれかを読むと全てを読み返したくなる作りで、時代を経て受け継がれる愛情と血の繋がりを感じる作品たちです。
なのでシリーズを手に取ってきた人は、既刊未読の方にはカドルを読む前か読んだあとにはぜひプチミニョンを!レムナントを!と薦めると思います。
私もその気持ち、すごくわかります。
ただ、この手に取る順番によってはシャイアヒューゴを子供を見守るような視点で見てしまうことになる可能性もあるので、純粋にカドルという作品のシャイアとベリルに萌えたい方はあえてカドルが完結するまで他には手を出さず様子を見る楽しみ方もありだと思います。
あの子供たち…という親のような視点で読むのも楽しみ方の1つなんですが、シリーズ既読勢とは違う未読ならではの読み方ができるのは貴重だと思います。
発売順で手に取るならレムナントになりますが、時系列的にはガーランドが1番時系列が古いので、あとで時系列順で手に取られるか、発行日順に手に取られるか、お好みで通して読まれる楽しみを残しておいて一気に読んで、カドルも読み返すのが私のおすすめです。


本題に戻ります。
あの双子ちゃんたちの恋愛まで見守ることになるとは思っていませんでしたが、描いてくださるなら読むしかない!
常に一緒で喧嘩するほど仲がよかったシャイアとヒューゴは本作では少し距離感が生まれてます。
シャイアは俺様気質がある美男子(子供の頃もちょっとその気はあったけど!)に育っているので、ヒューゴとの距離感に一瞬戸惑わされましたが、読み進めていくと安心しました。
考えているのは家族のことばかり。
両親とは違う守り方だけど、やっぱりあの2人の子供だと思いました。
未だに従者のテオと双子は好意の三角関係が続いているみたいなのに、いつも一緒に行動しているのはヒューゴとテオでヒューゴはよく言えば自立、悪く言えば別行動です。
テオ自体は相変わらず双子推しの強化ファンでしたが、なにかのきっかけでシャイアはテオから関心がそれてヒューゴが独占することになったのかな?と想像しながら読みました。
まだそのあたりの事情は深くまで分からないのですが、家族を守ること(子孫繁栄)をしなければならないジークフリード家の者としての責任を長男であるヒューゴが担っていて、家族を守るために身を引いた感じなのかな、そしてヒューゴ以上にシャイアのテオへの独占欲と愛が強すぎるのだなと汲み取っています。
そんな風に、実は今でも家族思いなヒューゴの婚約者(候補)としてトネリア卿が選んできたのが運命の番を病で亡くしたベリルでした。
トネリア卿、相変わらずだなぁ。
ほんと陰湿タヌキジジイだよ。笑

シャイアとベリルは利害関係の一致で一緒にいることになるので、しばらく恋とか愛とかはなく反発があるのかな?と思っていたんですが、大切な人を守るため…という動機が2人には共通していて。
和やかでかわいいシーンもあったり、1巻から案外お似合いです。
今までのシリーズが辛いことがあるお話だったから、今回はラブイチャを描きたいというような内容の羽純先生のお話をどこかで見たのですが、本当に割と早い段階から恋に進展しそうです。
シャイア、スキンシップ多めだし!

私だけ思っていたらすみません、ベリルってちょっと雰囲気がカイに似ていませんか?
性格は違うし、顔もそっくりではないんですけど(個人的にはベリルが好み)、なんか小さいころから知っているカイに対してシャイアがいい印象(変な意味でなく)を感じていたことをそこから感じるというか、無意識に親しみがある雰囲気の人というか…全くの無関係とも思えない小さなつながりのようなものを感じてしまい。
勝手に妄想してグッときました。

評価は現時点では萌2寄りの萌(どうしても子供を見守る気分になってしまって)、次巻に期待。

あと、特典と修正について。
アニメイトで小冊子付きが販売されていますが、こちらの作品はアニメイトオンラインの方で遅れてにはなりますが配信されるそうなので電子派の方は参考にどうぞ。(現在出ている巻は全て小冊子付きが手に入ります。)
この獣人オメガバースシリーズは紙でも白抜き修正なので、電子で買ってもあまり差はないかと思います。

紙→白抜き

春に凪ぐ青 コミック

依波きさ 

アオハルBL

青い目をしていて、その上泣き虫で引っ込み思案だった颯和。
子供の頃それらを理由に虐められていて、やっとできた友達も本当の友達ではなく離れていき、その記憶がトラウマになって、ずっと独りで過ごしてきた。
独りでいると態度が生意気だと絡まれるようになって、喧嘩が好きなわけではないけど喧嘩三昧。
いつものように喧嘩して、公園のベンチで休んでいた時に声をかけてきたのが匡士郎。
匡士郎は颯和の目を青く澄んでてすげえキラキラしてるいい目だと褒めてくれて───。

匡士郎の距離感が近いっ!!!
そして顔がよくて背が高くて運動もできて弟の面倒見よくて家族仲良し、キラキラしてるなぁ。

気にならない人は気にならないんだろうけど、こういう急に誰かを連れてきてご飯を食べさせるシチュ、なぜ都合よく余分にあるんだろう?って思ってしまうのは私だけかな。
私はいつも人数分しか作らないし買い置きも人数分だけだから、こういう急な来客の時はパニックになるし作る側の気持ちも考えずに勝手なことを…!ってイライラするんだけど、全然気にしてなさそうな優しいお母さんですごい。
作るところだったから大丈夫って言ってくれていたけど、まず買い出しに行かなきゃ足らないよ。
匡士郎が知隼をしょっちゅう連れてきて食べさせているみたいだから、いつも多めに買い置きしてるのかな?
おかわりしていいって言ってくれるくらい沢山作ってくれていて本当にすごいんだけど、ほんとなんでそんなに用意できるの。
私が母親なら頻繁に誰かを連れてこられてご飯を作ることになるなんてキレそうだなとか思ってしまい、匡士郎が颯和にまた食べに来いとか言ってるのにもお母さんの了承も得ずにそんな勝手にとか思ってしまい…サラッと読むことができなかった。
細かいことを気にしてすみません。

匡士郎はとってもモテるけど、まだ誰かを好きなったことがないです。
好きって気持ちがよく分からないんだけど、クラスメイトが好きだとずっとその子のことを考えて会いたい触れたいって思うと言っていて、颯和のことをそう思うなって気づく。
皆から親しまれているけど、他人に関心を持たない一面があって、匡士郎と颯和は誰も気づいていない一面を互いに持っている子たちだなと思いました。
颯和も匡士郎に懐いていくんだけど、女子に嫉妬するような行動を取っていて………君たち両思いでは???
なんていうか、すごくトントン拍子に進んだように感じてしまって、私には少し説得力が足らなかったです。

キスを遠ざけるためにしたと拗れた解釈してるのもえ?ってなってしまって、独りで可愛そうだから構ってきたと誤解するのも、いや喧嘩三昧の子に可愛そうだからとか構わないよって思ってしまって。
颯和がそういう風に思うのは過去の記憶のせいだって分かるんですけどね。
男女ならこの流れで両思いになって結ばれるのも納得できるんですが、同性となるともうひと押しほしい。

お話はそこまで刺さらなかったんですが、これは私の好みの問題もあるかもしれません。
絵柄が素敵だったのでつい引き寄せられて手に取ってしまったけど、DK物は普段なら手に取らない系統なんです。
そんな者の感想だと思っていただければと思います。

絵が好みで素敵なのと、匡士郎の首のホクロがフェチなところが好きでした。
初コミックスだそうですが、from REDさんらしい作家さんだなと思いました。

兄結い 2 電子 コミック

青木ガレ 

いくつか疑問が残ってしまった

ヒノエが生きていてよかった...!
そして、よくこの内容を2巻で纏めあげたなと思います。

ただ、よく分からないことがあって……。
御前は兄のことが好きだけどヨダカのことも好きになっていたの?
結局あの儀式はなんだったの?
部品を集めても復活なんてしないって分かっていたの?
ゲンジョーと御前の関係性って?
なぜヨダカの身体腐敗してないの?
ヨダカはいつからナギのことが好きだったの?

私の読解力不足かもしれないんですが、それらの疑問が評価を下げてしまう結果に。
1巻が期待以上の面白さだったので自ずと期待が高まっていたのですが、ちょっと消化不良でした。
でもなかなかお目にかかれない作品なのは変わりません。

1巻での髑髏に縄をかけるシーンで、だから『兄結い』なのかな?と思いましたが、2巻でタイトルの意味が分かった気がします。
縄は解かれたけど、今もしっかり結ばれているんですね。
緊縛を絡めてくるのがフェチだなと思います。
ナギの成長、仲間との関係性が熱かったです。

シーモア→修正不要

兄結い 1 電子 コミック

青木ガレ 

すごい作品に出会ってしまった

10に満たない歳の頃、大怪我をしたナギ(弟)を助けるため、そして子供2人で生きていくために菩提御前の元で奉公することになったヨダカ(兄)。
綺麗で、格好よくて、優しいあにぃ。
離れ離れな中、1年ぶりに会いに来てくれたヨダカに喜ぶナギだったが───。

なぜ子供2人で生きていかなければならないのか、両親はどうしたのか...その答えもしんどいし、ヨダカのこともしんどいし、ヒノエの想い人のこともしんどいし、ヒノエのこともしんどい。
その上カニバがあるので苦手な人は不向きかと思うんですが、復讐あり戦闘あり鍛錬あり、宗教的な要素あり、本当に面白い作品なので是非読んでみてほしいです。
カニバが無理な人に無理に勧めることはできないけど、そんなにグロい描き方ではないので、いけそうなら挑戦してみてほしい...それくらいお話がいいです。
どこか手塚治虫を彷彿とさせる作風といいますか、こういうBLはあまりないのでとても刺さりました。
デビュー作とのことですが、素敵な作家さんに出会えて嬉しいです。

ナギはヨダカのことが好きです。
兄として以上に。
その愛の重さは時に狂気を孕むほど。
ヨダカの人形に囲まれながら眠るシーン、「返して...俺のかみさま......」というセリフも相まってゾクッとしました。
血肉にして弔うのも、想いの強さと狂気の加減が私は好きでした。
仲間を作れというけどヨダカみたいな子がどうやって作るの...と思っていたら、こんなところに繋がりが。
涙腺が緩んでしまいました。
胸熱です。

シーモア→修正不要