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映画のような満足感

とても良すぎて初めてレビューを書かせて頂きました。
80年代のアメリカが舞台で攻めがアーミッシュでラムスプリンガ期のテオドール(20)、受けがダンサーを志半ばで挫折し男娼とウェイターをしているオズワルト(27)。

敬虔なキリスト教の一派であるアーミッシュは絶対的禁欲主義で現代文明を拒絶し、必要最低限で自給自足の生活を送っているが、ラムスプリンガ期になると一時的に俗世に出て社会勉強をする。
快楽を拒んできた彼らはドラックなどの快楽に溺れ、地獄を見て帰ってくる者も多い。

人生の岐路に立たされたテオは、ラムスプリンガ期を終えれば、一生アーミッシュとして過ごしていくのか、故郷との繋がりを絶ち俗世で生きていくのかを決めなければならない。

テオとオズの過去や環境も正反対だけど、二人が惹かれ合うのはきっと必然で、それらの過程も自然に繊細に描かれていてきゅんきゅんした。
特に二人が求め合うシーンが情熱的でたまらない。

何かを得るためには何かを捨てなければならない。
テオの事を深く愛している心優しいオズだからこそ、テオを引き止めることができない。

物語が進んでいくごとに深く話に引き込まれる。
イラスト、場面構成、キャラクター、セリフなど全てがこの作品独自の雰囲気を醸し出していて読了後には一本の映画を見終わったような満足感でいっぱいになる。

甘くて美しい王道な作品だけれど、どこかほろ苦さもあって読めば読むほど味わい深い。
ぜひ色々な方に読んでほしい。