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アドバンスドレビューアー

女性碧蓮さん

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どんなときでも、愛は見つけられる。

上巻ラストを受けて、竜冴の過去が描かれるかと思いきや、鬼塚さんの事情!
予想外に重いし、切ないし、ここに竜冴が入り込めるのか?と心配になるくらい、鬼塚さんの執念が強い。
でもだからこそ、そんな鬼塚さんが竜冴に心を動かされたのだという事実の重みが増す。
鬼塚さんの高校生時代の回想が本当にね、こっちルートの話も有りなのでは、と思わせられるくらいの強さで。
そして私は、たった一人を忘れられずにその後を一人で過ごす話も好きなのです…。
でも、そんな人が誰かと出会い、一緒に過ごすことで前を向いて生きていけるようになる話も好きなのです。
この辺りは、描き方によって変わってくると思います。
ストボイでは、竜冴と出会って、一緒に過ごして、自らの時間を進める決心をした鬼塚さんを受け入れられたし、応援したくなりました。
あの社長たちに復讐しようと費やしてきた今までの時間や労力で充分です。
自分のぬいぐるみを取り返してもらうことより、碧くんが怪我することのほうが嫌だと言っていた柚黄くんなら、何を望むのか。
彼の心はわからないけれど、碧くんには笑っていてほしいと望むのではないかと思います。

あくまで、竜冴ときちんと向き合って話し合おうとする鬼塚さんがかっこいい!
大事なことです。
温泉旅館はそのためでもあったのだと、漸く理解。(Qpa LANDで拝見)
二人にとって、とても大事な一夜になったと思います。
二人とも写真下手なのが可愛い!でも、どうして撮り慣れていないのかを考えると、切なくもなります…。
二人で練習して、漸く満足いく写真が撮れたときには少し泣きそうに…。
竜冴の成長が本当に愛おしくて。

そうして判明した竜冴の過酷な過去。
救ってくれて、信じていた人に手酷く裏切られ、道具に貶められ、心を守るために自らも自分自身を「道具」と位置付けた。
予想していたとはいえ、はっきり描かれると本当につらかったです。胸が痛い。
でもそこで、ナンバーワンにまでのしあがった竜冴は強いです。
でもそれは同時に、それだけ深く傷付き、心を閉ざしたからこそ、成し遂げられたことでもあるように感じて、更につらくもなります。
逃げ出さなかった竜冴の強さ、逃げ出せなかった竜冴の弱さ、どちらもあるように感じますが、逃げ出さなかったことで鬼塚さんと出会えたので、ナンバーワンにのしあがった竜冴の勝ち!正しい選択!

秘書会から抜ける儀式がロマンチック。
前例がないからこそ、鬼塚さんの気持ちの強さをより強く感じられる!
竜冴に事前に教えていないのが心憎くも粋な演出!
サプライズ公開プロポーズみたいなものじゃないですか!素敵!
胸きゅんな甘いキスで示すのがまたロマンチック。
一方でしっかりきっちり復讐を遂げているのが流石です。かっこいい!
ずっと秘密裏に協力してくれていた興和会長も魅力的な人!

貶められた世界から抜け出せた竜冴。
復讐を遂げ、愛を見つけた鬼塚さん。
止まっていた時間が動き始めた二人。
これからはファンシーファクトリーで自分の能力を活かした仕事をしながら、鬼塚さんとラブラブ甘々な日々を過ごしてほしいです。
竜冴が家で鬼塚さんに手作りラーメンを振る舞う場面めっちゃよかったです!
二人とも激辛が好きなら、そこまで激辛ではないけど、辛ラーメンをおすすめしたいな、と思いました。きっと鬼塚さんも食べられる辛さ。

どろどろ舞台設定なのに、胸きゅん!

かっこいい表紙の上下巻!
1話を電子で読んだときには連載がかなり進んでいたので、コミックスの発売を待っていました。作家買いです。
アズル先生の作品は好きなのですが、実はあらすじや設定から、少し身構えていました。
1話を読むのが遅くなったのも、そういう理由から。
ですが、読んでみた1話の続きが気になったこと、当時の最新話(下巻収録話)の雰囲気が良さそうだったこと、アズル先生の作品ならきっと大丈夫!という信頼感から、コミックスの購入を決めました。

あらすじや設定から少し身構えた理由は、私がいわゆる一棒一穴主義だからです。
理想は受けも攻めも生涯唯一人だけしか知らない、なのですが、様々な経験をした上で、その人に出会えて漸く救われたというお話も好き。それもまた、生涯唯一人の相手ということなので。
そんな私がストボイ上巻を読み進められたのは、竜冴が公式セックス中に何の感慨も思い入れもなさそうだったから。
完全に収入を得る手段とだけ捉えて、対戦相手も含めてファイトスタイルだったから。
エロさもない、リング上の殴り合いに見えたから。
この感覚は後々、竜冴というキャラクターを知っていく上で重要な視点であり、話の根幹にも繋がるようなものでした。

最初は完全にビジネスライクな鬼塚さんと竜冴。
公式セックスではナンバーワン秘書の竜冴に、教育的指導を施していく雇用主の鬼塚さん。
最初は公式セックスの秘書としての技量を確認し、次に会社の秘書としての教育的指導を施していく。
その過程で、鬼塚さんが公式セックスという取組自体は蔑んでいても、そこで働く秘書たちのことは蔑んでいないことがわかり、竜冴自身の魅力も開花していく。
身を置く環境が重要なのだと、端的に感じました。
竜冴は鬼塚さんに買われて、ファンシーファクトリーに入社して、よかった。
少しずつ、自分自身を取り戻していくかのような竜冴の成長が嬉しかったです。
竜冴が取り戻していったのは、自尊心だと思います。
そして、どんなに過酷な環境でも、それを取り戻す種を持ち続けたのは竜冴自身の強さ。
種がなければ、どんなに水を注いだところで、芽吹くことはできない。

鬼塚さんと竜冴、それぞれに事情を抱えていることは感じながらも、具体的なことはまだ描かれないまま。
ビジネスライクを貫こうとしながらも、お互いにそれ以外の感情を抱き始めてしまい、ぎこちなさが漂う二人は可愛かったです。
どろどろとした舞台設定でありながら、こうして胸きゅんをしっかり挟み込んでくるアズル先生、流石です。
もうすっかり、鬼竜を応援したくなっています。
竜冴の過去の断片が見えたところで、下巻へ。

一人の意思ある人間として。

完成された世界観とストーリーの流れに引き込まれ、心地好く最後まで読み終えました。
タイトルに引かれ、SNSの試し読みで更に興味を持ち、購入に至った作品。
試し読みで予想していた内容よりも、格段に深みのあるストーリーで、いい意味で裏切られました。予想以上!期待以上!

異世界転生作品に分類されるかと思いますが、乙女ゲーのキャラとして転生していながらも、しっかりと「ノイギア・ディスグランド」として意思を持って生きる一人の人間に感じられました。
一貫して、ゲーム通りに処刑されるのを回避することが行動の主軸ではあるのですが、ゲーム攻略のような「誰か別のキャラクターを生きている」わけではない。
だからこそ、隠しキャラであるエンダーリヒと結ばれたし、そんなノアとヴァンが愛おしくてたまらないし、応援したくなりました。
愛称呼びの特別感、めっちゃいいです!最高!

DiPTの今後の活動も見てみたい!

雑誌で読んだ第1話から引き込まれたトキノヴァ。
ゲイビモデルやアイドルという、それぞれ単体ではいくつも作品がある設定をくっつけてしまうという斬新さ!
しかも、ゲイビモデルとしても、アイドルとしても、両方の設定を活かしたストーリーが描かれています。

そういう舞台設定やストーリーのおもしろさはもちろん、何よりキャラクターが魅力的!やはり、三栖よこ先生の作品だと思いました。
わんこ系の橙真が実はかっこいい系で、わんこっぽさを見せながらも常に「かっこいい」を備えているバランスが素晴らしい。
依純さんも魅力的!裏切られて傷付いて、自分ではすっかり変わったつもりでも、変わらぬ純粋さを橙真に引きずり出されて、思い出させられて。
可愛さを隠しきれなくなっている依純さんが本当に可愛いです!
他のDiPTメンバーもみんな魅力的!
橙真と依純さんの撮影は詳しく描かれましたが、一方の3人での撮影がどうだったのか、詳細が気になる!
DiPTメンバーは、それぞれがそれぞれに対して、リスペクトや思い遣りを感じられる態度なのが素敵です。
橙真がセンターとなった今後のDiPTの活動も見てみたい!

どうにかこうにか、橙真の気持ちは依純さんに伝わったようですが、まだ付き合っていないという不思議。
続編希望…!

素直さが引き出されつつある二人

とうとう5巻!
楪への想いが溢れてきて、どんどん素直になってきている常盤と、そんな常盤に戸惑い&条件反射で反発しながらも、素直さを引き出されつつある楪。
最初は顔で、今も顔は大好きだけど、それだけじゃなくなっている二人が愛おしい。
楪も常盤も、お互いに影響し合っていて、少しずつ変わってきているところも愛おしい。
きちんとお互いに向き合っている、向き合おうとしているからだろうな、と思います。

受験勉強、補講、夏祭り。
ゲーセンのUFOキャッチャーでのやり取りは可愛かったです!
楪の思い出の切なさと、ゲットしたマスコットキーホルダーを記念に交換しようと持ちかける楪に胸きゅん。
傘の件では、楪の気持ちが痛い程伝わってきて切なかったです。
楽しむはずの浴衣夏祭りで喧嘩の原因となってしまった傘(常盤の元カノ)の件ですが、結果的に楪と常盤、二人ともが更に相手と向き合うきっかけになってほっとしました。
常盤の事情は切なかったですが…。

夏祭りで、楪が電話をかけ、常盤が背後から抱き締めるシーン!
めちゃくちゃよかったです!!感動!!胸きゅん!!
見開きページの迫力もとても素敵でした!!
間違いなく、5巻の名シーン!!
もちろん、浴衣えちえちシーンもあって大満足。
いやほんと、楪も言っていましたが、常盤の元カノありがとう。

ねこりはの収録もありがとうございます!
めちゃくちゃ可愛い、ねこりは(猫の楪)
可愛いだけでなく、無自覚にえちえちなねこりはに勝てる人はいません。
ねこりは第2弾もコミックスに収録されるのかな、と期待しています。6巻かな?

愛が重くて最高&幸せ

待望のReplay2巻!
リカちゃんとカイトさんなら大丈夫なはず!と思いながらも、続きが気になって仕方ありませんでした。
雑誌を購入して読んでいたのですが、コミックスで読むのはまたひと味違います。

気になっていたカイトさんの背中がついに露に!
走って駆けつける必死なカイトさんの様子から、リカちゃんを大好きな気持ちが伝わってきます。
ゆらさんとの件で駆けつけたときのカイトさんもかっこよかったですが、あのときよりも更に必死さを感じました。
少しかっこ悪いくらいの必死さに、愛を感じます。
リカちゃんに嫌われたくない、と弱気になる姿からも。

そして最終回。
カイトさんに奥の奥まで許してしまうリカちゃんが愛おしくて、嬉しくて。
何ですか、この可愛さ、愛おしさ!保護対象ですよ!
カイトさんが背中にリカちゃんの名前から取った龍(竜)を背負っていたとは…。
愛が重いカイトさん最高です!
しかも、和彫りがAV出演NGの宣言にもなるなんて…!
カイトさんのリカちゃん愛が溢れていて幸せ。
卒業式に花束をプレゼントするカイトさん最高では?

こんなにも愛に溢れたカイリカを読める日が来るなんて、1巻(無印)冒頭の頃に誰が予想できたでしょうか。
日々を重ねて、少しずつ少しずつ、リカちゃんとカイトさんが育んできたものだと思います。そんな二人が愛おしい。

毒にくちづけ 下 コミック

doji 

毒にくちづけた先

クロウが命を救ってくれた証である噛み痕を隠し続けてきた真霜ですが、もともと裏事情があることを察していた鋭いクロウに、とうとう見つかってしまう場面で終わった上巻の続き。
それと同時に、クロウの問題である、クロウの弟・シオンとの件にも進展が。
窮地に陥ったクロウのもとへ駆けつけ、身体を張って守る真霜に愛を感じました!
思わず身体が動いたという雰囲気なのが更にいい!
流石はSPを務めるほどの元警察官である真霜。身のこなしや度胸がプロです。

なんとか窮地を脱し、療養することになったクロウと真霜が一つのベッドで温まる様子に愛おしさを感じました。
徐々に変化してきていたクロウの真霜に対する態度や感情がわかりやすく表現されていたように思います。
クロウの中で、真霜が確実に大切な存在になっていっているのが伝わってくる。

そうして、迎えたシオンとの直接対決。
結果的に、クロウと敵対する行動を取っていたシオンも、兄であるクロウを大切に思っていることがわかり、なんとか収めることができて、ひと安心。
クロウと真霜も無事に心を通じ合わせることができ、最後は真霜が亜人街のクロウ宅に引っ越してくることに。
描き下ろしで、仲良くなろうとぐいぐい来る真霜に戸惑っているシオンが微笑ましかったです。
これからもみんなで仲良く過ごしてほしいです。

毒にくちづけ 上 コミック

doji 

毒にくちづける意味

亜人と人間が隣り合わせで生きる世界。
最初は敵対する相手として出会った人間の真霜と、蛇のハイクラス亜人のクロウ。
心にクロウへの感謝と恩返しを秘めた真霜と、そうとは知らないクロウが「クロウの問題が解決するまでの間、クロウの体温を調節する」という依頼を通して、少しずつ歩み寄り、心を通わせていく様子に切なさと胸きゅんを感じました。
マフィアの内部抗争が軸にもかかわらず、胸きゅんです。
シャープでスタイリッシュな作風の中にある、真っ直ぐで温もりある感情に魅せられます。

巻き込まれた事件で、犯人側であるクロウの機転で命を救われた真霜は、クロウに恩返しする機会を窺いながら、亜人街で働いていた。
そのうち、偶然クロウと再会し、思わぬ形で恩返しする機会を得たわけですが、助けてもらった証であるクロウの噛み痕を隠し続ける真霜が愛おしい!健気!
肝が据わっていて、頭の回転も良くて、落ち着きがあり、行動力もある真霜が素敵です。

そんな真霜を最初は便利な体温調節役と認識していたクロウですが、惹かれていくのは必然ですよね。
クロウに命を救われた真霜は、クロウが不用意に命を奪わないことを知っているから、クロウの毒も怖がらない。
怖がられ続けてきたクロウにとって、それは特別なことで。
何より、真霜がクロウの毒を怖がらないのは、クロウ自身の行動によるもの。
どっしりと構えていて、判断力があり、マフィアのボスらしい厳しさもありながら、愛情深いクロウも本当に魅力的です。

描き下ろしでミヤビ視点を読めて嬉しかったです!
真霜がクロウの毒までも受け入れていることをまだ知らないミヤビ。
側近から見ても、稀有なことなのだと実感できました。

雑誌連載時から気に入っていた作品です。
2話からでも充分引き込まれましたが、こうしてコミックスで1話から読めて嬉しいです。

心があたたかくなる人外BL

人外BLは好きですが、ここまで完全に人間と異なる外見の人外BLを好きになるのは、初めてのことです。
初読みは雑誌で、雑誌に掲載されていたから読んでみたというのが本音です。
そういうきっかけで第1話を読んだところ、作品のあたたかさと、人外ならではの魅力に引き込まれました。

タイトル通り、国のために政略結婚するアルカドとデネブ。
異種族の婚姻ということで、結婚の儀式も書類上では済まない契約を結ぶことになる。
わりとさらりと描かれていましたが、印象的でした。
そうして結婚するも、公務に忙しい二人はそれぞれの時間を過ごすことが多いまま。
最初にデネブが宣言した通り、初夜もなく、その後も性的関係はない日々。
そこで明かされたアルカドの本音を知って、作品の好感度が一気に上昇!
そうか!アルカドにとってこの政略結婚は自ら望んだものなんだ!と安心しました。
そうなると、デネブのほうはどうなのだろうと気になりました。
意を決して行動するアルカドにも好感を持てるし、そんなアルカドを落ち着いて受け止めるデネブの包容力も素敵。

そうして、本音を伝え合った二人の本当の結婚生活が漸く始まる第1話ラスト。
メイドさんが喜んでいたのがとてもよかったです。
えちシーンは、それはもうえちえちで!
いやぁ、デネブのあの大きさには本気で驚きました。流石は人外。

コマンドと声。

続編お待ちしていました!
2巻では、冒頭からラブラブな佐知くんと鐘白くんを拝めて嬉しいです。
佐知くんは相変わらず無自覚スパダリを発揮しつつ、演劇に復帰して充実した様子で安心しました。
そんな佐知くんに相変わらずめろめろな鐘白くんが愛おしくて、にやける顔が止まらない。
佐知くんの声をすぐ録音したがる鐘白くんが可愛い!
ところが、2巻では1巻以上に、その佐知くんの「声」がストーリーの重要なポイントになる。

初の主演を務めることになった佐知くん。
その告知関連SNS投稿をきっかけに、高校時代のあの出来事を暴露されてしまう。
SNSでの佐知くんのダイナミクスアウティングは、現代だとこういうことあるだろうなぁと実感もあり、怖かったです。
あの出来事は、佐知くんにとってトラウマとなっていることもあり、劇団メンバーに迷惑をかけてしまうという自責の念も重なって、声が出せなくなってしまう佐知くん。
責任感があり、他者への思い遣りもある佐知くんだからこそ。
自分のコマンド(声)で、二度と誰も傷付けたくない、と強く思っているからこそ、声を出すことが怖くなってしまった。
そんな佐知くんだから、応援したくなるし、見守りたくなるし、好きです。

それが地方公演で、鐘白くんは最初SNSで知り、メッセージで佐知くんとやり取りするわけですが、居ても立ってもいられず家を飛び出す鐘白くんがかっこいい!好きです!
いつもは佐知くんの声(コマンド)にめろめろで可愛い彼ですが、佐知くんのこととなると抑えきれない衝動というか、自分の気持ちに素直に動く潔さがいい!
まさか、あんなに泥だらけのぼろぼろで辿り着くとは思いませんでしたが、それくらい、なりふり構っていられず一生懸命だったのだろうと感じました。

「声が出せないDomは、Domとしての役割を果たせない」
Dom/Subユニバースは何作品も読んできましたが、DomとSubの間に生じる問題は欲求の種類や程度の相違が主なものだと思っていたので、衝撃でした。
確かに、声が出せないとコマンドを使うことができない。
1巻から佐知くんの「声」にフォーカスした作品だからこその視点だと思います。
コマンド出せなくなったらどうするんだろう…、鐘白くんがそれを理由に佐知くんから離れるわけはないだろうけど、プレイができなかったら二人ともしんどいし~!と心配になりました。
そこでまさか、声なしのコマンドを編み出すとは…!
きっと、佐知くんと鐘白くんの間に強い信頼関係があったから可能だったのだろうと思います。
このカプ、最高ですか…!
佐知くんのカリスマ性やばいですね。それを引き出せる鐘白くんも。
安心感からか、声を出せるようになって本当によかった。
コマンドとは実質的に何なのか、を考えさせられるエピソードでした。

舞台も無事成功し、帰宅した後の二人のやり取りがおもしろいし、愛おしい。
一生懸命な鐘白くんが本当にいい。好きです。
佐知くんが贈ってくれた指輪のお返しの指輪を贈れて、私まで嬉しくなりました。
これからも佐知くんのこと(特に声のこと)となると様子のおかしくなる鐘白くんと、無自覚スパダリな佐知くんでラブラブ幸せでいてほしいです。
事ある毎に佐知くんの声を録音したがる鐘白くんが好き!

スピンオフで京のお話も読めて嬉しいです!
しっかり反省して謝罪もできる京にも幸せになってほしいと思っていたので。
決して悪い人じゃない。それこそ、欲求の不一致のせい。
そんな欲求の一致する相手と出会えてよかった!
まさかの通ってる大学の教授だったけれども!
冬羽さんは色気があって魅力的。
でもお色気お兄さん的ではなく、少し自信なさげに京に懐いているような雰囲気なところがいい。
偶然の4人でのWデート、楽しく堪能しました!鐘白くんから京への追及があったのか、その後が更に気になる(笑)