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女性碧蓮さん

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「君は夏のなか」から、もう一度読みたくなる。

最高ですか…!最高ですね…!
青い夏の空が印象的なシリーズですが、3巻は何と言っても、日の出シーンが印象的。
1巻よりも前、「君は夏のなか」から続くお話なのだと強く意識する描写が多い3巻でした。
あの頃の千晴の感情が垣間見えたり、お久しぶりなキャラが再登場したり。
幸せでラブラブな現在から、二人の始まりのあの頃を改めて振り返り、まるで何かを確かめるような描き方に、心を掴まれました。
その描き方が殊更に過去を振り返るものではなく、千晴の海外留学という未来に向けての話と並行して語られるところが素敵です。

半年間の海外留学というのは、想像するだけでも長い。
気軽に週末に会いに行く、なんてこともできない。
3巻冒頭にそんな衝撃的な事実を投下されて、「渉が不安でいっぱいになるんじゃ…」「ホームステイ先で千晴にちょっかいかけるライバルが出現したり…」と、渉より私のほうが不安に苛まれながら読み始めたのですが、全くの別角度から描かれていて、更にこの作品が好きになりました。
過去を大切にしながら、未来を向いて生きる渉と千晴の二人に、ただただ胸があたたかくなります。

基本的にかっこいい千晴が渉の一言や行動で喜んだり、照れたり、拗ねたりするのが可愛くて仕方ありません!
無意識に渉の項にキスマークを残してしまった千晴も可愛い…。渉への愛が溢れてしまってる…。
渉も素でかっこいい。何と言うか、人としてかっこいい。
千晴が惚れたヒーロー渉のかっこよさというのは、こういうところなんだろうな、ということを3巻にして改めて噛み締めました。
さらりと愛情表現をしてしまえるのは千晴のほうかもしれないし、渉は千晴のそういうところにも魅力を感じているけれど、渉も充分さらりと愛情表現をしているし、やっぱりなんだかんだ二人の仲や関係性を引っ張っているのは渉だと感じます。
もちろん、千晴もしっかり成長しているし、リードすることも多いですが、精神的支柱のような感覚です。

ホストファミリーのダニエルとノアと4人での東京観光エピソードよかったです!
千晴が留学しても大丈夫だな、と安心しました。
「眼差しでわかる」と伝えるダニエル、素敵です。

もう一つ、個人的にすっきりしたのが、消えるように転校してしまった千晴の行動に対して「ちゃんと怒った?」と浅田さんが渉に聞いてくれたこと。
そして、渉が「怒ったし、ちゃんと伝わったから大丈夫」と答えたこと。
この件に関して、渉と千晴は既に和解しているし、今更蒸し返す必要はないだろうけれど、漸く納得できたように感じました。
あの出来事が渉にとって一つの出来事と認識され、大切な過去として存在すると示されたことで、安心したのかもしれません。
描いてくださって、ありがとうございます。
この流れでやきもちをやいた千晴のおかげで、何の意図もないのにやきもちをやかれて驚く体験が初めてできました。でも確かにあの状況は、やきもちやいても仕方ない…。

何よりも印象的な3巻ラストの日の出シーンは、感動です。
間近に迫った千晴の海外留学を控え、今一度、二人の始まりへと立ち返り、改めて想いと言葉を交わし、伝え合う。
お互いに感謝し合える二人が好きです。
千晴が告白してくれたからだという渉も、渉だから告白できたという千晴も、二人ともが愛おしい。
何かが違えば、こうして日の出を見ることもなかったという切なさ、恐怖も認識しながら。
二人の始まりである「君は夏のなか」をもう一度読みたくなりました。
タイトルが「君は夏のなか」から「君と夏のなか」に続いた感動もよみがえってきます。
この作品を読めて幸せです。ありがとうございます。

千晴の家の管理のため、渉が合鍵を受け取ったことも安心しました。
千晴の留学中も、家に行けば千晴との繋がりを端的に感じられると思うので。
キーホルダーに関する描写も最高ですよね!(思わず語りかけ)
やはり古矢先生の描写力、表現力、流石です。
アニメイト特典リーフレットの徐々にやきもちをやく渉は可愛かった…!千晴が見た夢を私も見たくなった!
着ぐるみを着て踊る渉をデレデレしながら眺める千晴の図を眺めて見守りたい…。

痺れるような感動ストーリー

雑誌連載時から好きな作品のコミックス!嬉しい!
どストレートなタイトルが来たな、と思いました。
いったいどんな作品だろうと第1話を読んで、雑誌の前作「鴉は雲雀に甘くてあまい」とのギャップに、驚きとわくわくが募りました。

個人的に、えち度は高い部類に入ります。今まで読んできた作品全体の中で、高い部類に入ります。
タイトルに偽りなし!
「こんなにえっちでごめんなさい。」という言葉が似合う陽汰くんですが、普段はエロさを感じさせないところがいい!
保育園の先生をしているときの陽汰くん、好きです。
真面目で優しくて、清潔さを感じられる先生。
でも、KAIさん出演AVを見ているときには、心置きなく陶酔して、えちえちな自分を隠そうともしない。
どちらの陽汰くんも、自分の心に真っ直ぐ正直で好きです。
絵本も大好きだし、AVも大好き。
「こんなに清純そうな子がエロいの最高」というギャップ萌え(?)とは、異なります。
そういう差を楽しむのではなく、「両方あるのがいい」「どちらも陽汰くん」だから好感を抱くし、愛おしいし、好き。

この感覚は、海江田さんに対しても同じです。
ゲイビ男優として活躍するKAIさん、かわいい絵本を描く絵本作家の、いだれん先生。
元々は絵本作家になりたかった海江田さんがゲイビ男優になったのは、絵本作家を続けるため。
でも、そうして生み出されたゲイビは、陽汰くんの心を救っていた。
更には、陽汰くんの大好きな絵本作家がいだれん先生という、運命のような偶然!
しかし!元を辿れば、そもそもの始まりは、いだれん先生の絵本と、陽汰くんが先生に送った手紙という、痺れるような感動ストーリー!

陽汰くんの隣に引っ越してきたのが、推しゲイビ男優のKAIさんだった、という始まりから、このような感動ストーリーに引き込まれるとは思いもしませんでした。
隣人として少しずつ距離を縮めていくうちに、これらの背景が徐々に明かされていく展開が見事です。
最初の「引っ越して隣人」は、意図的かも?意図的だったら嬉しいな楽しいなとは思いましたが、まさかこんなにも深く切実な背景があるとは、思いもよらず。

海江田さんの執念、大好きです。
強引そうでいて、一歩引いたり、スマートに陽汰くんを誘うけど、常に陽汰くんの意思を尊重したり。
穏やかなのに、底知れぬ策士感があるところも魅力的で好きです。
本当にかっこいい。
そんな海江田さんに対して、素直にめろめろになって、えちえちになっちゃう陽汰くんが本当に可愛い。

様々な要素が絶妙なバランスで絡み合って、結果として優しくあたたかな魅力を放っている作品だと思います。
そこに少しのスパイスが妖しく光る。
そして、タイトルに偽りなしのえちえち!
この作品を読めて幸せです。ありがとうございます!

描き下ろしで明かされた、海江田さんがAVの中でもゲイビを選んだ理由にまじで感動です!
是非読んでお確かめください!
執念深い策士な海江田さんも一緒に楽しめるので、是非!
素直で真面目で可愛い陽汰くんも楽しめるので、是非!
各書店の特典小冊子やリーフレットでは、様々なAV再現プレイが楽しめたり、えちえちだったり、内容盛り沢山で大満足です。

お互いの唯一無二感が好き。

雷蔵先生と忍さんが帰ってきたー!おかえりー!
コミパの続編嬉しいです!ありがとうございます!
ラブラブな雰囲気で始まるのかな、と思っていたら、冒頭からハイテンションな見てはいけない忍さんを目撃してしまう雷蔵先生というインパクト大な始まりで、「ああ、コミパだ…」という安心感に包まれました(笑)
コミパは一見、雷蔵先生が恋愛面で忍さんを引っ張っているようでいて、作品全体の雰囲気というのか、作品の根幹というのか、「これがコミパだ!」という芯を担っているのは忍さんのように感じます。
忍さん、天然の人たらしですよね、ほんと…。
近寄りがたい雰囲気だから人数は絞られているけれど、忍さんの魅力に触れてしまったら、なんだかんだ離れられなくなる…。
忍さんは、素直に口にする言葉が気負いなく優しい。
そういう心根が光のBL作品に反映されているのかもしれません。雷蔵先生の闇BLを大好きだけど。好きなものと書けるものって違いますよね…。

お揃いの指輪をつけて、終始いちゃいちゃする雷蔵先生と忍さんを見られて幸せでした!ありがとうございます!最高です!
新キャラ、あくなるたんが登場して、しかも初端から雷蔵先生ブロック発動して「波乱の予感…!」と身構えましたが、忍さんのおかげで危惧した方向には進まなくてよかったです。
意図的ブロックを喜ぶようないい性格をしている雷蔵先生が大好きです!
忍さんばかり言及してしまいましたが、同じくらい雷蔵先生にも魅力を感じています!
忍さんと雷蔵先生は、お互いに「捕まった&翻弄されている」と感じられるところが好きなカプです。
お互いにこの人しかいないでしょうね、と納得する感じの唯一無二感が好き。

忍さんと中田さんの過去エピソードめっちゃよかったです!
描いてくださったことに感謝。雷蔵先生が嫉妬しちゃうのは仕方ない。
そこから恋愛感情に発展するのがBLのセオリーなので。セオリーを破ってくれてよかったと思う日が来るとは…。
あくなるたんの関係も気になります!すれ違う両片思い…。

描き下ろしがえちちでした!
こうしてマッサージ器が別の用途を獲得してしまったのか…という見事な見本でした。
忍さんが好きすぎて、エロすぎて、ときどき箍が外れて容赦なくなってしまう雷蔵先生が好きです!
普段は忍さんに甘々だし、ケアもしっかりしてくれることは大前提で。
いつか、二人きりでテーマパークデートを改めて楽しんでほしい。他にもいろんなところでデートして楽しんでほしい。

しゅきマの後藤さんがコミパに進出しているのも新鮮でした(笑)
本誌で読んだときは、ここまでコミパに溶け込むとは思わず。同時収録されていても違和感なかったです。

飾らない素直さの大勝利

涙くんの素直さがめっちゃ魅力的!
素直すぎて危なっかしくて、恵人さんの言うとおり心配になるところもあるけど、涙くんならその素直さでそういう場面も切り抜けられそう。
自分の気持ちを大切にできる子だから。
最初はこんなに無防備な子を好きになれるかなぁ?と疑問に思っていましたが、掛け値なし、裏表なし、欲しいものは欲しいと言い、弱みも隠すことなく伝えるけど、基本的には自分で解決する問題と捉えて努力し、無理はすることなく弁えている涙くんに、いつの間にか引き込まれていました。
何なんですか、涙くん。不思議な子。

そんな涙くんに、恵人さんもいつの間にか心を掴まれていたようで。
恵人さんはナンバーワンホストとして最初からかっこよかったけれど、営業用の顔なんだろうと思っていました。
途中までは!
涙くんに惹かれ、本当に好きになっていくにつれて、素の表情が出てるんだろうなぁと感じられる場面が増えて、微笑ましかったです。
学祭での膝をついての告白はめっちゃよかったです!かっこよかった!王子様!
真摯な気持ちが伝わってくる告白の言葉でした。

あとがきにも書かれていますが、私も涙くん以上に恵人さんが救われたのではないかな、と読んでいて感じました。
初めてのお家デートに緊張する恵人さん可愛い。
何の意図もなく、その緊張を解いてしまう涙くんすごい!
素直に入れてもらいたがる涙くんがめちゃくちゃ可愛かったです。
そんな涙くんに辛抱たまらんくなってる恵人さんにはどきどきしました。

救われた心と報われる一途な想い

ルーフェンとヨルネスの出会いエピソードは感動です。
ルーフェンの心が救われていく様子がとても自然で、教会の環境も素朴であたたかい。
更にヨルネスを守るために行動したことがきっかけで、ルーフェンが心を壊す原因になってしまっていた徴があらわれるという特大の出来事。
それまで一方的に庇護される対象だったルーフェンが臆することなく野犬を追い払う姿、かっこよかったです。
教会でヨルネスたちと過ごした日々は間違いなく、ルーフェンにとって忘れられない経験になったと思いました。

そんなルーフェンが皇帝に即位し、突然ヨルネスを後宮に召し上げると勅命を出すところから、本格的にストーリーが動き始めます。
どんな状況においても神官としての矜持を忘れず、自分の信条を決して曲げず、自律するヨルネスは魅力的です。
次期皇帝、現皇帝としての重責を背負い続けながら、民を導く皇帝たり得るよう努力を惜しまず、結果も残す一方、譲れないものは譲れないと一途にヨルネスだけを思い続けるルーフェンも魅力的です。
二人ともそれぞれ魅力的で、頑ななヨルネスがルーフェンを知り、心を開き、好きになっていく様子も丁寧に描かれています。
特にルーフェンがどれ程ヨルネスのことを一途に想っていたのかが明るみになるエピソードはどれも胸きゅん。
屋上庭園の白い花、茹でただけの芋、徴の鱗、オウムのヨル。
中でもオウムのヨルに関するエピソードは、ルーフェンが可愛すぎてやばいです。
同時に切なくもあるのですが、ルーフェンのヨルネスに対する思いの強さ、深さを否応なく感じられます。
そして、その気持ちを守るために、ルーフェンは完璧な皇帝たるべく努力を惜しまない。

竜の徴や竜に変容できることが皇族αとして重要であることもストーリーに絡んできます。
ルーフェンは成熟が遅く、年の離れた弟は早い。
そんなルーフェンの徴の出現も、竜への変容も、ヨルネスを守ることがきっかけということに感動。運命のように思えます。
結局ルーフェンは、竜として大きな力を秘めていたが故に、成熟するまでに時間がかかっただけ。大器晩成型だったということ。

キャラクターも魅力的だし、全体的なストーリーも良いし、各エピソードにも胸きゅんがちりばめられているのですが、引っ掛かりを覚えることが度々あったせいか、どうにも入り込みきれず、最後のほうでは納得いかないこともあり、最終的にこの評価となりました。
語り手であるヨルネスを応援したくなるくらい好きになれなかったからかもしれません。
キャラクターとしては魅力的ですが、私が応援したくなるようなキャラクターではなかったというか。かと言って、憧れるようなキャラクターでもなく。この辺りは好みの問題だと思います。
唯一応援したいルーフェンが当のヨルネスから拒否されているのも、痛かった…。
ヨルネスの反応や態度はもちろん納得できるし、そういうヨルネスだからこそ魅力的なのですが、楽しく読めるかは別問題で。
「獅子皇帝とオメガの寵花」がおもしろくて好きなので期待していましたが、残念でした。
これは単純に好みの問題です。すみません。好きなエピソードもあるだけに、作品全体を好きになりきれない自分が残念です。

実らない初恋から実る初恋へ

一度、勇者として異世界の魔王を倒し、元の世界へ帰還した主人公が再び同じ異世界に召喚されるところから始まるお話。
冒頭から描かれていた神殿の魔方陣の不具合がラストにまで活かされてくるとは思いませんでした。
最初の帰還の際、予定日より3日ずれた描写が印象に残っています。
小さな不具合が年月を経て大きくなっていくことは想像に難くなく、魔方陣の不具合描写がある度に「これ、ちゃんともう一度帰還できるのかな?」という不安を抱いていました。

試し読みをしてから購入した作品ですが、予想したよりも話に入り込めず、主人公(透也)が旅をしながら変わっていくまでは読むのに苦労しました。
透也があの性格なのも、ギルバートがああいう態度なのも、読み終えた今なら必要なことだとわかりますが、知らずに読んでいる最中は、どう楽しめばいいのかわからなくて…。

旅をし、ぶつかることを経験して、徐々にパーティーメンバーが打ち解け、信頼できる仲間となっていくところはよかったです。
その中で、透也とギルバートの距離が縮まり、関係が深まっていくところは胸きゅんでした。
ギルバートの一途さ、真面目さ、強さ、秘めた情熱は魅力的だし、透也の素直さ、性根の良さ、秘めた強さも魅力的。
恋人となってからのギルバートの甘さには、きゅんきゅんします!
人前でべたべたし過ぎず、自然な甘さと二人きりのときの情熱的な甘さが素晴らしいです。
それに翻弄されながらも、素直に喜ぶ透也が可愛い。

最も感動したのは、「英雄の息子」というレッテルに苦しんだギルバートの原動力となっていたのが、伝説の勇者(透也)に対する憧憬であったこと。
そして、透也の初恋が実らなかったことで、ギルバートの初恋が実ったこと。
この辺りの巡りめぐる関係性については、是非とも読んで感動してほしいです。
透也が一度帰還したことにも意味があるし、26年後の再召喚の際に10年ものズレが生じてしまったことにも大きな意味がある。
ナフィリィの最後の嘘で作られた空間での、仮想アーロンに向けた透也の言葉も大きい。

透也が再召喚される原因を作ったナフィリィの行動理由は切なかったです。
そもそもの原因は透也自身にあった。
真実の精霊だからこそ、透也を好きだからこそ、起こしてしまった事態。
最後の嘘を透也に見破られて、きちんと透也が本当に望む時点に戻してくれたのは、ほっとしました。
ギルバートが透也を庇って亡くなる未来もあり得たことを自分の中にだけ留める決意をする透也にも切なくなりました。

元の世界に帰還することよりも、ギルバートの命を、ギルバートとともにこの世界で生きていくことを望み、選んだ透也。
透也の幸せはそこにあると、確信できました。
ギルバートの目は透也しか映していないのだから。
冒険者と剣士として、新たな門出を迎える二人の未来が明るく幸せであることを願っています。

萌×2と迷いましたが、最初の入り込みにくさが印象に残ってしまったので、萌です。

幸福が満ちている一方での焦燥

インビャクありがとうー!
ビャクよかったね!イングルもよかったね!ザザもよかったね!
ビャクの一途な想いを応援してきた方々にはご褒美のような2巻。
ビャクとイングルが離れるしかなかった事態は危機的状況だったけれど、離れたことでイングルがビャクに向ける気持ちを自覚できたから、悪いことばかりではなかった。
ザザがずっと可愛くて愛おしくて。砂漠では勇ましく頼りになって。
この二人と一匹は本当にかけがえのない存在同士。幸せに過ごせる日々を願わずにはいられない。

マダムとの対峙はまたしてもヒリヒリしました。
でも実は、マダムと対峙するアルキルが好きです。
できればやり合ってはほしくないけれど、怖いので。
でも、ロキのために自分の持てる能力を総動員するアルキルが見られるのは嬉しい。
ロキが燭台と酒を用意させた意図には全然気付かなかったので、驚きました。

1巻だけでも感動!

ケモ耳で再会もの!
電子単話配信を追いかけている作品のコミックス発売が嬉しいです。
灰崎先生の、むちむちで汁気たっぷりな絵柄で描かれる人外作品は格別。
しかも今回はケモハーフと呼ばれるケモ耳ケモしっぽ!
もちろん、灰崎先生の人間同士の作品も好きですが、触手やら鬼やらケモ耳やらが出てくると、先生の魅力が遺憾なく発揮されるように感じます。

咲太郎の腕っぷしが強くてかっこいい!でも中身は可愛い!
真七柄先生の人柄が優しくて穏やかで、でも芯は強くてかっこいい!
二人ともが魅力的なキャラクターで、それだけでも応援して見守りたくなる。
そこに、作品世界独特のケモハーフならではの事情や、二人の過去、現在の問題などが絡んできて、更に読み応えがあります。

夜空と甘い星 コミック

神田猫 

兄弟BLならではの魅力

神田猫先生の兄弟(義兄弟)BLを読めて、とても嬉しいです!
雑誌で第1話を読んだときの喜び。兄弟BLの中でも溺愛執着が大好きな私には、第1話からご褒美でした!
ブラコンを隠さない兄と、照れる弟。なんて尊いのでしょう…。
紫桜を起こす夜空という場面でもう心を掴まれました!

そして、連載が進むにつれて、少しずつ知っていく二人のエピソードと、少しずつ変化していく二人の距離。
ここに、兄弟BLならではの魅力が詰まっていました!
特に幼い頃の二人だけの思い出やエピソードは、かけがえのないものだと思います。

主従と裏切りと…愛

全体的に好きなストーリーでした。
謀反が起こり、国を追われた王子と逃亡を助けた護衛騎士が結ばれる。
この作品では更に、そもそも謀反に関する手引きをしたのがその護衛騎士で、裏切りの理由も王子のためではなく、本当の裏切りというスパイス入り。
後半に至るまで、フェイ(護衛騎士)の真意が本当にわからなくて、シオン(王子)を見守るしかなくて。
最終的には、王子という立場も、護衛騎士という立場も捨てて、二人で穏やかな生活をできて本当によかったです。

全体的なストーリーは好きなのですが、キャラクターにあまり魅力を感じられず、応援する気持ちにまでなれなかったのが残念です。
そのせいか、少し読み応えの面で物足りませんでした。