途中から自分が予想していない展開になったので、ちょっと満たされない気持ちになりました。前半のエッチはエロエロだったので、もっと、ずーっと卑猥なシーンが続くのかと思いきや、途中から純愛に変わって、美しい物語になりました。
受けの優司は語学堪能な営業マンです。日本語・英語・ロシア語 ペラペラ。アラビア語も単語なら聞きとれます。彼は運悪く、テロ組織の秘密を知ってしまい、それを助けてくれたのが攻めのアレクセイでした。
でもこの攻め、助けるって言いながら、それには条件を出してきて、受けの体を欲しがります。そして、受けはアッサリと体を差し出します。この受けは元はノンケで彼女もいたという設定ですが、命と引き換えじゃあ仕方なしですね。まぁ、自分だったらと考えてみても、命と引き換えなら、もちろんOKしますよ! 脂ぎったオッサンならともかく、金髪の超イケメン金持ちですし! 攻めは受けを実家のあるアラブに連れて行きます。
こうして受けは命拾い、めでたしです♪ が、テロ組織から狙われている身なので、容易に日本に帰ることは出来ません。助けた側の攻めも、テロ組織からは救っても、自分の元を去られるのは嫌なので帰そうとしません。
そこで出てきたのが乳首ピアス!!!
攻めのアレクセイは、発信機を仕込んだピアスを受けの左乳首にぶっ刺します!
足枷手械などはよくあるけど、乳首にピアスって、
それは愛じゃなくてプレイですよね。どうせなら両側にしてあげてよ!と思いました。
しっかし、この乳首ピアスシーンで何が一番萌えたかっていったら、抵抗する受けを押さえつけてるのが、まだ子供みたいなナリの従者なんですよ。アラブものによくある、攻めが用意した受け専用の使用人です。この人物が、受けのことを押さえつけて、攻めのアレクセイがピアスを刺すんです。いや~興奮!
こんなとこばかりを記憶して、その後の純愛をあまり楽しめない私って…なんだかなぁ~と思いましたが、まぁなかなか面白かったです。
扉絵すごかった! 全身包帯グルグル巻きの受けが、王子に座り抱っこされながら、なぜか自分で弄ってる!! この本をうっかり電車で開いちゃったり、家族に見られちゃったりしたら、たまったもんじゃない。カァァァとする恥ずかしい絵でした。
お話もなかなかエロかった。単純に、軍服を脱がされてるところが見たくて読んだのですが、満足です。ただ、もっと苛めてくれても良かったですね。軍人×軍人の話ではないので、しごきなどがないのは分ってたんですけど、ワガママ王子がテクニシャンなので、受けはすぐに気持ち良くなっちゃうんですよ。そこをもっとアブノーマルに、受けはなかなか良くならず、無理やり挿入する設定にしてくれても…。なんて。
どうも、軍服っていうと、妄想が先にたってしまいました。
アブノーマルな匂いのするシーンは後半出てきました。受けは無実の罪を着せられて拷問に近い取調べをされます。ここでもまた、絵にウットリ。軍服がはだけた姿というのはなんとも味わい深いです。
まっ、なんていうか、この話、全体的に職権乱用しまくりなんですけど、そんなことはさて置き、若い護衛官が陵辱されるエロを楽しみました。
攻め、リュージは、日本人ていっても、
実際は、 父:スペイン系日本人 母:フランス人と日本人のハーフ という設定。
だからまぁ、攻めは3つの国の血を引いてることになります。
一方、受けのアラブ人ラティーフも、これまたハーフなんです。
母はフランス人で、国王である父の愛人。不義の子ってわけですね。
そのため、正当な後継者である他の兄弟たちからは疎まれています。
しかし、ラティーフは美人さんなので、
長兄ムハンマドは、権力面では争うものの、ラティーフのことが本当は好きで、
抱きたいと思っておりました。
結果として、ラティーフ、
ムハンマドに媚薬をもられちゃうわけですよ~~~ ウフフ
媚薬ってBLだとすごくよく出てきてお約束ですね。
受けは絶対、『なんか身体が熱い……おかしい!』みたいな。『こんなことされて、絶対嫌なはずなのに、どうして自分は感じてしまってるんだ!?』みたいな。
つまり、受けは『普段の僕は、無理やり犯られて感じるようなフシダラな子じゃありません。普段なら!』ってスタンスを取れるのでいいですよね~。読者的には、ウソウソ!媚薬なくても感じるんじゃね?この受け。とか思わなくもないんですけどw お約束なので、それはそれで好きかな♪
だって、無理やり犯られてるんじゃなかったら、
攻めのリュージ(ボディーガード)も助けに行く必要がなくなっちゃうわけだしね……(笑)
で、リュージ、長兄ムハンマドからラティーフを救った後は、
彼も彼で、ラティーフの身体を触ったりしてます……。
熱を手っ取り早く鎮めるにはコレしかねー!ってことなんですが、
なんとラティーフの自慰を手伝ってあげちゃうんです……。
これにはちょっと、どう上手いこと理由付けしたって、厳しいっしょ!と思いました。
ボディーガードの職権乱用? リュージも手伝うとかじゃなくて、
素直に自分ももよおしちゃったって言えばいいのにね!
てか、この媚薬の威力がすご過ぎだw
お話は、この媚薬シーン以降も続き、最終的にはめでたしめでたしになります。
でもこの話はこのシーンの印象が全体の中で一番強かった……。
私としては、もうちょっとムハンマドがしつこくても良かったかなーなんてw
お家の事情で、お金のためにアラブの皇太子に嫁ぐことになった受け・七生。
お姉さんは駆け落ちしていなくなったから、男だけど仕方なく嫁入りすることになった。
この設定の時点でどうかと思うわ……。それはないでしょ~って感じ。
でもこういう無理やりな設定にすることによって、受けが攻めのアラブ人を嫌がる理由はバッチリできてしまったわけだから、物語は始まり始まり~となれる。でもいくら何でもなんだかなぁ。もうちょっと完璧ファンタジーな世界観だったらどんなことでも許せたんだと思うけど、とんでも設定と思いきや、ふとしたところでリアルっぽい描写もあったりするから、どう読んだらいいのか分らない。とりあえず、嫌がる受けと強引に迫るアラブ人のエッチ。それしかない。
途中、ハーレム内の他の女が受けのことを恨んできたりとかもあるけど、特にこれといって・・・
というわけで、読み物としての評価は・・・
だけど、受けがずーっとわりと最後の方までイヤイヤな態度を取るから、その辺がエロ視点で読んだときツボにはまるかも…な、ところはあった。
とりあえず、この話の攻めも絶倫アラブ人なので、エッチはバンバンやりまくりであった。
ストーリがどうこうって感じじゃないのです。エロスでアラブなお話です!
まぁアラブで小説は山ほどあるけど、あまりコミックってない気がするので楽しめるかと!
さて、この話の受けは経理畑でずーっと電卓ピコピコやってきたような真面目くんで、
仕事はできないってわけじゃないけど、なんかドン臭い子なんですよ。
一方、攻めのアラブ人はすごいガタイ良くてエロイことも強引にしちゃいます。
てかなんで日本の会社に一人だけアラブ人がいるんだよ!
と、思わなくもないんですけど…、
そのミスマッチなとこがいいのです。
でですね、この本は漫画なわけだから、当然絵で見るので、そこで思ったんですけど、BLにおけるアラブ人というのは何でこんなに逞しく、筋骨隆々で絶倫なのだろうか? 脳裏にチラッと近所のインド料理屋の店の人が浮かび「えーと、えーと」という気になりました。
BLに出てくるアラブ人の姿は乙女の夢の象徴のようなもので、現実と結びつけるべきじゃありませんでしたが……。
夢を見させていただきました。エロくて、絵が綺麗で良かったと思います!
小冊子版では本編にも増してヤリまくりでした。
同時収録「キスをする前に」
これはアラブではございません!
高校の先輩(めちゃイカツイ系)×後輩(女の子チック) のカップル。
これまたすんごいエロイです!
視点(?)とか、体位とか、いちいち卑猥なのです。
援交しようとしてた可愛い容姿の受け子・ツムグは、
相手のおっさんと一緒に歩いているところを、
同じ高校の先輩で攻め・サイに見つかってしまいます。
弱みを握られたツムグはサイに犯される日々……。
エロイ!
サイはとても高校生とは思えないが、受けとの体格差は魅せてくれます。
時代を先取りしすぎ…それは言えてるような気がします。
新也美樹さんのこの作品を読んでいてセクシー部長を思い出しましたよ。
こっちは課長なんですけどね。
でもって、あんなセクシー部長みたいに無表情じゃないですけど、
一番は足の動き、それがなんか変(笑)
彼は王手宝石メーカーで新商品売り出しの企画をしています。
新商品のPRをするんですが、ぴったりイメージに合うモデルが見つからず、
悩んでおりました。
そこへ現れたのが、偶然町でスレ違った高校生、斎(いつき)です。
この斎にホレ込んだ課長は新商品のPRもそっちのけで、
斎を大事にします。
ウザイくらいに一生懸命な攻めとクールな女王様☆
私は好きですね~。社長のキャラが特に良いのです!
そして表題作と一緒に収録されている「素敵なペットの飼い方」
これはデビュー作のようです!
このお話にいたってはワンコ系とかじゃなくて、もはや系取っていい感じでした。
完全擬人化というわけではないのだけど、ワンコ!!
愛犬を亡くして喪に服している受け・さとい
彼は勝手に(ホント勝手に!)転校生の兼太郎を亡き愛犬に重ねてやたら絡みます。
バカップルのギャグ話ですが、面白いです。笑えます。
ちょっと気になったのはtalkのとこにあったエピソード、
作者の新也美樹さん、これの続編が決定したとき、
嬉しかったのと同時に『また犬描かなきゃ』ってのがちょっぴりブルーだったんだとか……。
たしかに、犬、いっぱい出てきます。
表紙を見たとき、なんかこれはファンタジーなアラブかなぁ?と思っていたけど、
読んでみるとコミカル路線で、ファンタジーの要素はありませんでした。
まず最初は設定そのものが結構ギャグだなぁと思いました。
受けの父親は元外務大臣で代議士なんだけど、
この父親は来日したアラブの王子カシム(この物語の攻め)をもてなすことになります。
そこで父、あろうことか、
接待のために息子をかりだすんですよ! 女装させて。
でも息子もまんざらでもない様子でね……。
女装そのものは、一応無理やり“仕方なく”させられた体だけど、
この息子は元々ゲイでネコなんですよ。
これまたしかも、父親も息子がゲイだってこと知っててやってるっぽいし。
父親から息子に性転換とか勧めちゃってるしね。
そんなんだから私は途中まで、ウンウン、これはそういう気軽に読めるコミカル話ね!
って、てっきりそう思っていました。
攻めのアラブ人王子とこの女装息子の初エッチも、なんだかドサクサに紛れて行われた感じだし。だからそのまま、適当にエッチしたり邪魔が入ったりを繰り返しつつ、エンドなんだろうな~なんて思ってました。
しかしです!
受けが元々ゲイだったってこととも関係してるんですが、
彼らがアラブに行っちゃってからは結構シリアス。茨の道です。
受けは元々ゲイでネコなので、アラブの王子が自分を好きになってくれたってことはもう願ったり叶ったりなわけなんですが、攻めはそれほど執着していない感じ。
だって、そもそも、このアラブ人、来日して用事終わって帰る時、
受けのこと置いていってるからね(笑) ポイッって感じ。
でも、受けはその気満々。『バージンあげちゃったし』みたいな雰囲気(笑)
女装息子はアラブに押しかけてアタックします。
で、結局アラブ人も喜びはするんだけど、そしたら今度はこのアラブ人、
『結婚はできない』だとか色々……。受け、かわいそう……。
しかも、王子を同性愛者にして、堕落させたってことで従弟の恨みをかい、
乱暴されたりもしているし……。
全体的にはコミカルなんだけど、切ない気持ちになる話でした。
ゲイの人が読んだら、それはそれで共感はしないと思うんだけど、
エッチした後、それほど大事にされてない受けには乙女としてどこか共感同情しました。
まっ、結局はハッピーエンドなんですがね。ヤリ捨てされずめでたしめでたし。
表紙は一見コテコテっぽいけど、中身はギャグ漫画です。
英国貴族のスタンレー伯爵は、
もう33でいい歳だけど、ずーっと自分の領地内での生活を送ってきているため、
箱入りでウブでちょっとバカなんですね。
朝昼晩の食事や領地の見回りetc 毎日決まりきったことをこなす日々を送って、
適当に仕事っぽいこと(主に領地の見回り)とかもやってますが、
基本すごく暇そうです。感傷的に見れば、孤独でもあります。
が、そんな生活の中、
ある日突然、日本人庭師の金森に出会います。
そんでもって段々段々ラブが芽生えちゃう……ってお話。
まぁギャグなので、
話の展開でどうこうって作品ではなく、深~い何かはありません。
でも私はスタンレー伯爵のキャラがとても好き。
見た目可愛らしいおバカも良いけれど、
見た目はしっかりしてそうなのに、どっか抜けているおバカはもっと愛着を感じる!
彼はまさにそのタイプで、バカ過ぎるけど、なーんか憎めないヤツなのですよ。
ちなみに、スタンレー伯爵は
攻めの金森と出会うまで、『セックス』というものを知りませんでした。
ただ未経験というだけではなく、
知識がないので『これは何?』という反応を示すんです。
これもスタンレー伯爵の歳が幼かったら普通かもなんですがね、
もうオッサン入ってるんで、新鮮というかちょっとキモくてウケるというか……です。
そうそう、カバーを取り外した表紙&裏表紙の部分にも
「かわいそうなぼくは」というプチ小説がついています。
これもかなりバカバカしくて笑えましたよ~。
主人公は新名蒼(受け)。新米アナウンサーで、『まるっと世界をがぶりんちょ』という番組のリポーターをしています。今回は『青の書』という特番撮影のためエジプトを訪れる話です。
この作品は「砂漠の月は青く燃ゆ」の続編なので、前回が『まるっと世界をがぶりんちょ』関係の部分。今回は『青の書』という別の番組になります。なぜ主人公が『青の書』を担当することになったのかなどなどについては、前作で書かれています。
また、サラディーン(攻め)とは前作で恋人同士になっているので、今回の話では、攻め受けがラブラブな状態でスタートします。より楽しむためには前を読んどいた方がいいかもですね。
表紙などからの想像で、私はてっきりエロシーンの分量がめちゃ多そうって思ってたのですが、意外にもミステリー。というか、雰囲気としてはコミカルお茶目なんですけど、それも一貫しているだけに、なんかどこかに不気味さを感じるんです。何かが起りそうな感じがしてそこが怖かった。
序盤、濃厚なエッチシーンがあるけれど、そっこが終わるとしばらくエロシーンはないんですね。なので、読者としては待ち遠しい気持ちにさせられる。それに加えて、主人公は天然系のくせに真面目に仕事を頑張ったりしちゃってるもんだから、なんだか妙にハラハラ。
もしかしたら表紙の影響もあるかも。黒髪ロン毛のストレートって、不気味じゃないですか? あ、もちろん良い意味でですが。その黒髪ロン毛のストレートはサラディーン(攻め)だから、受けにマイナスに作用することはけしてないのだけど、なんとなく雰囲気が!
話の流れは先にレビューなさったうえおさんが書かれているので省略しますが、
私もあんまり話の流れ(構成かも)に納得いかないというか…なんというかでした。
そして雰囲気的にもあんまりだったかなぁと思います。
BLは「かぎかっこ」がすごく重要だと思うんですけど、
セリフが好みでなかったのですよ…。
でも、好きなところもあります。
アシュファルの姉でマリアムって女性が出てくるんですが、
彼女の登場シーンはなんとなく萌えです。女なんですけどね。
だから、私の願望としては、マリアムが凛を苛めたり、凛にイタズラしたりして、
それを見たアシュファルが激怒するとか、
それを見て自分も興奮しちゃうとか、
そういうエグいシーンがあったら良かったのにと思います。