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ショタブームの頃の

ショタブームの頃のロミオというアンソロに描かれていた作品集です。

線がしっかりしていて肉感があって、艶があって、いい少年を描ける方でした。
10年経った今でもこの本は神作です。
その後、筆名を変えられたようですが、それでもあまり作品を残されていないようで残念です。

スターリングエンジンのような話

連れ帰った家出少年の英基が、職人の父親に惚れる。天才職人の父親の話ばかりされて逆ギレした大輔は英基を押し倒して強姦。しかし一緒に暮らし続けるうちに英基の方から誘うようになります。英基は財閥の御曹司で大輔を連れ帰って幸せに暮らすといった話です。英基の付き人だった伊佐は大輔の父親の方に惚れて、父親と暮らすことになりますが父親が天然すぎて全然気付いて貰えず、オヤジ同士のHには至りません。

優秀すぎる父親に対するコンプレックスで暴走してしまう攻と、財閥の家系に産まれながらのほほんと育っている受との対比がピストンの原動力になっています。

困ったら養子

『お手討ち覚悟!』から1年後、新しい会長指名が行われるも、理事長は世話女房のような高野を忘れられず新会長に手を出そうとしません。新会長は権力をふるって景をものにしようとしますが、かわされた上に会長の座は書記の高野へ。その上、理事長は家を継ぐのをやめ美神に投げます。美神もホモですが、養子でも取ることにして、家を継ぐことにします。祖父も明るい人で桜井を気に入りかわいがります。

理事長と高野の関係がストーリーを作りますが、Hシーン自体は主役の二人が多いです。一般には深刻そうな話題を明るく流す感じの一冊です。

よくある男子校の生徒会

あらすじの通り変態の理事長に体を売れば学園の権力がもらえ、将来も企業グループ内での出世が約束されます。副会長をしている景は理事長の甥で、美形ながら会長指名から外されます。景は理事長から会長を奪い守り続けます。理事長には書記の高野があてがわれます。

途中理事長からの妨害がありますが、険悪という感じでもなく進んでいきます。馬鹿で可愛い会長が全てです。

溺愛天使 コミック

天堂まひる 

表紙絵は微妙かも

天使長と副天使長もあやしい。

一途なショタ

森山が同室の大角に一生懸命話しかけても相手にされません。大角は上級生に絡まれてばかりですが、ある日、森山が代わりに呼び出されたところを大角が助けに入ります。周囲を巻き込みたくないという理由で人を遠ざけていた大角ですが、森山にだけ心を開くようになりHします。次の日、森山は大角を手なずけた猛獣使いと呼ばれます。

天堂まひるさんは、手をさしのべたくなるような一途なショタがとても上手いです。この本の中でも「君とひとつ屋根の下」「恋華のゆらぎ」は、完全にショタではないです。この絵柄でショタじゃない方向にシフトしつつあるのは少し勿体ない気もします。

美女と珍獣 コミック

嶋田尚未 

獣医同士

動物好きの幼馴染みで二人とも獣医になり、二人で病院をやっていくという話でした。
あんなことも犬や猫に囲まれながらです。
中編ながら学生時代と獣医時代を描かれています。それぞれもう少しじっくり描いて欲しかった気がします。

同時収録のHOLD UP!は、社長の息子(高校生)が元家庭教師(同じ会社に就職)を押し倒して恋人になる年下攻な話。跡継ぎなどのことも考え、受の方が転勤を申し出るけど、結局捕まって…

愛ある家族は、金持ち一家の4兄弟の四男が長男を誘う話。全員、四男が好きで女装させたりするのですが、長男は気持ちを抑えて家を何年も離れ、戻ってきたところで捕まります。

同時収録の2本の短編は割と好きです。

ひとりでできるもん

一族が女性ばかりなため知られていなかったが、自慰をしたときに自分の精液での変身できることがわかった砂月。相手が必要なくなったと思い、攻の座間が不幸にならないよう遠ざけ始めるけど、結局、自分の精液では力が弱く元に戻っていくという感じの話です。

シリーズ通して、設定上、Hして変身してすぐ出動とかで慌ただしかったり、変身すると治癒力も上がるのでけがしたときに中出して治したりもします。
設定は悪くないですが、いまいち乗れず、萌えというまでに至りませんでした。

ツンデレ眼鏡っ子

掲載誌のカラーにも寄るかもしれませんが
みろくことこさんは、エロ控えめのものから多めのものまで
いろんなストーリーにチャレンジしているように思います。

攻の芳野はサッカーの選手でごつい体型ながら
ストーカーっぽく委員長につきまとい、反応が女性的な変態です。
受の久世原も合気道に秀でていますが、可愛い小柄なメガネっ子で
委員長という立場を真面目に遂行しようとしています。
芳野を投げ飛ばすこともできますが、真面目な性格が災いして
たまにしか武術で反抗せず、押し倒されます。
それでも芳野の成績を心配したり、真面目な委員長としての側面も
保ち続け、途中からデレっぱなしにならないツンデレとして
メリハリがあるキャラになっています。
攻がボケて受がツッコむコントのようなリズムのいいストーリーに
仕上がっていると思います。

シークレットシリーズの方は同じ学園モノであっても、
絵的にもショタではなく、大人同士の漫画にチャレンジしている感じです。
教師×優等生、同級生同士、後輩×先輩等、無理矢理なHという感じで
委員長シリーズの方とはかなり雰囲気が違います。

パーマン

他人の精液で変身して、パーマンみたいに人助けする高校生が受で、正体を知ったカメラマンと一緒に暮らすようになるという無難な話でした。