タイトルからは終始せつない物語を想像していたのですが、実際は思わず笑ってしまうコメディ要素もあり、良い意味で予想を裏切られました。
昏睡状態の榎本先輩が、生き延びるために春名先輩の魂を奪うから颯馬に取り憑かせてほしいと頼むところから始まります。
「なんて残酷なんだ」と思いきや……そこに隠された真意は全く違っていて驚きました。
切なさと笑いのバランスが絶妙で、重くなりすぎず、それでいて心に残る読後感でした。
榎本先輩の「そばにいたい」という気持ちと後悔に押しつぶされそうな姿が胸を打つ一方で、ちょいちょい差し込まれるコメディが作品全体を明るくしてくれます。
そして最後に残るのは「春名先輩って一体何者?」という謎。正直ここが気になって仕方ありません。
えち展開:なし
2巻冒頭に1巻のあらすじがあるので、2巻から読んでも内容はわかりやすいです。
付き合い始めたケイさんとトモヤ。
コワモテなのにトモヤに嫉妬し、さらには「嫉妬されたい」と思ってしまうケイさんが可愛すぎました。
天然なトモヤに翻弄されるコワモテ攻め…最高の組み合わせです。
トモヤはケイさんを神のように崇めているので、これまで嫉妬の概念がなかった?ように見えますが、ライブ中にケイさんがファンのうちわを見て微笑んだ場面で、思わず嫉妬してしまうところが本当に可愛かったです。
合間合間に挟まれるトモヤの変な一面にも笑わされました。
特に「情緒不安定なゴリラ」が好きです。
甘さも笑いも詰まった1冊でした。
えち展開:4回
冒頭からセジュンの「親戚に引き取られたことが間違いだった」という台詞が重く響きます。
従兄弟に芸能活動のため身体を売らされているという過酷な状況に胸が痛みました。
そんな中、飲み会で出会った芸能事務所社長・テホン。
セジュンがヒートを起こしてしまい、嫌々ながらも彼を受け入れる一夜に。
コワモテな見た目とは裏腹に、テホンの優しい対応にはギャップ萌え必至です。
そして、実は過去に2人が会っていたことが明かされる展開にも驚きました。
一見甘々に進むようでいて、セジュンの両親の事故の真相が絡み、2人の心がすれ違うシリアスな場面も。
ですが最後にはテホンが想いを打ち明け、再び距離を縮めていく姿が胸を打ちました。
本作は全編カラーでえっちな描写が多く、思わずスクロールの手が止まらないほどの迫力。
タテヨミ初心者でもすっきり読める構成で、とても入りやすい作品でした。
前巻の続きなので、まずは1巻から読むことをおすすめします。
2巻では尊がガイドの能力に目覚め、深い接触でガイドができることが判明。
つまり、常にキスシーンが約束されているようなものです!
さらに体育祭編では、借り人競争で能力を使う暁臣がとにかくかっこいい…!
能力持ちならではの圧倒的な存在感に惚れ直しました。
そんな中、尊が拉致され、助けに来た暁臣は能力暴走状態に。
尊がガイドを試みるも失敗し、一時はどうなることかとハラハラしましたが、最後はしっかり気持ちを伝え合いボンドの契約成立。
初めてのえちシーンは、暁臣のバックハグ&腕を掴んで抱く姿が独占欲の塊で最高でした。
3巻も発売予定とのことで、両想いになった2人がどんな関係を築くのか楽しみです。
アニメイト小冊子では甘々な2人が堪能できるので、そちらもぜひチェックを!
えち展開:1回(※小冊子除く)
『王子様の伴侶』シリーズ第3巻ですが、各巻ごとにカップリングが異なるので、気になる巻から読めるのが嬉しいです。
今回は、万人を愛する第8王子 × サラリーマン・友春の組み合わせ。
とにかく褐色の王子がかっこいい!
ラシード王国は褐色イケメン揃いで眼福です。
幼い頃に母に捨てられた過去を持つ王子は、「一人になりたくない」という思いから、周囲に惜しみなく愛を注いできました。
王子であっても親に捨てられることがあるのだと切なくなります。
序盤の初夜シーンで友春が「初めてって訳でもない」と語る場面がありましたが、詳しい描写はなく「グレていた」とだけ触れられています。
想像次第ではかなり遊んでいたのかも……と妄想が膨らみました。
えち展開:4回
修学旅行が始まりカップルになったばかりの久哉と苑のドキドキが詰まった巻。
健全修学旅行のはずがしっかりイチャイチャしていて思わずにやけてしまいます。
さらに恋人になって初めての久哉の誕生日も訪れ、最初から最後までわちゃわちゃ楽しそうで微笑ましいです。
小田島家のことで苑が弱気になる場面もありますが、そこを支える矢野の頼もしさが光ります。
3年生になったら部屋割りやクラス替え 進路など、どんな展開になるのかドキドキが止まりません。
巻末には他校の生徒も登場し、学校名から察するに苑の知り合いの可能性もあり、今後の絡みが楽しみです。
えち展開:4回(特装版+1回)
静真の病院HPの写真撮影を担当することになった湊。
ここでついに院長と対面したのですが、
院長の口から我々も知りたかった秘密が明かされます。
苦しさを抱える姿が切なく、思わず応援したくなりました。
一方、静真と湊は同棲に向けて頑張りますが、
うまくいかず空回りばかり。
静真母の存在や、湊が素直に頼れないところに
もどかしさを感じます。
ただ、すれ違わずに「もっと良くなろう」とお互いを思い合う姿勢は本当に素敵で見習いたいところです。
今回の6巻は、静真×湊の進展に加え、院長と巽の行方も見逃せない巻。
恋愛要素は控えめで、ドラマ性の濃さが際立ちました。
えち展開:1回