「背中を預けるには」のページを開くたびに、その世界に戻れるような気がします。
そんな世界を作ってくれているのが、「背中を預けるには」の物語です。
外伝は、ヨセフとディルクの物語です。
ヨセフの成長物語でもあります。
体は強くて、誰にも絶対に負けないヨセフですが、心はとても幼くて純心なままです。
そんなヨセフを周囲の人は心配してこっそり(?)世話を焼きつつ、ヨセフは誰かを傷つけることを恐れながらも、自分の心に正直に行動します。
ヨセフの真っ直ぐすぎる視線と気持ちを行間からたくさん感じました。
本編も外伝も本当に素晴らしい物語です。まだ読んでいない方には、ぜひ読んでいただけたらと思います。
外伝3巻も心待ちにしています。
夜光花先生と奈良千春先生なので、発売日が待ち遠しかったものの、強めのタイトルに多少の不安を抱きつつ読んだのですが…
まあ、読み始めたら止まらない。とっても楽しかったです。
夜光花先生が書かれる執着攻めはみんな好きなのですが、私のお気に入りは眷愛隷属の有生たまで、有生たまも結構サイコ気味ですが、今回の三輪先輩はその上をいく、完全に振り切れたサイコパス様でした!
転生ものですが、その前世の記憶の活かし方が面白すぎでした!
名前でモブ判断したり、何かというとゲーム展開的にな流れで先を読んだり…心の中のつぶやきが、本来緊迫シーンなのに笑えます。
絶対シリーズ化される流れと信じてます。続編が読みたい〜!
前半は怒涛の展開で、息つく暇もないと言った表現がぴったりくる展開。
私は、ちょうど半分読んだところで休憩をいれました(笑)
そして後半。。。
展開はやはり早く、その中で後半はラブ要素が散りばめられてます。
両片思いにしか思えないけど、攻めも受けも気持ちと同じ行動が取れない立場。
それゆえのもどかしさがありました。
佐伊先生ならではの、ファンタジーとミステリーとBLを混ぜ合わせたストーリーテリングに本当に感動します。
---ここから、ちょびっとだけネタバレ含みます
3巻に向けて、明らかにされていないことも多く、ソラの痣の行方や、シゲンの呪い、そして呪いをかけて転生しているはずの人の正体などは明かされるはずと思っています。
さらに気づいていない伏線もたくさんあるのだろうと思います。
8月に発売される最終巻が待ち遠しいです。
※今回は、紙書籍とほぼ時間差なしで電子書籍も発売され、それも感謝でいっぱいです!