読み応えのあるストーリーも、キュンキュンする恋愛も、たっぷりのえっちも堪能できて最高の一冊です。
攻めも受けも優しい人で恋愛初心者なので、エロいのにピュアピュアって感じで、刺激的だけど甘々で温かいお話です。体の関係で始まった2人なんですが、Switchだから誰にも求められなかった・ありのままの自分を受け入れてもらえなかった受けと、ずっと「強いDomとして」ではなく自分自身を見てくれる相手をなかなか見つけられなかった攻めとの相性が最高で、同じく自分の性別に悩んできて、挫折してきたこの2人だからこそ性別関係なくお互いのことをちゃんと見てくれてて、惹かれ合う説得力が高いです(2人とも性別の属性上プレイに満足できないことが多かったみたいなので、そういう意味でも相性バッチリで最高です♪)。2人とも相手のことを深く想っているからこそすれ違いの時が辛かったです……ちゃんと幸せになれて本当によかった。
受けの心理描写がとっても繊細で、すごく胸に響きました。攻めに惹かれていても傷つけることが怖くてその気持ちを抑えようとして、でもやっぱり攻めが好きで悩んだり頑張ったりする姿に胸をギュッと掴まれました。話は主に受け視点で進んでいるので、そこを丁寧に描かれていて最高でした。面白くてカッコよくてかわいくて加えてスーパー美人で、魅力的なキャラです。
攻めは最初傲慢な感じだったけど(でもドロップに堕ちたsubの子を気にかけたりするので、根っこは優しい人なんだなって思いました)、受けを好きになってからだんだん優しくなっていって、ものすごいスパダリになっていくのすごくキュンキュンしました。受けのDom性を尊重できないって悩んでいたのに、最後は「俺のDom」と呼ぶようになったの尊すぎて何度読んでも昇天します。受けに見せる顔が他の人に向けるものと全然違うのもブッ刺さりました。受けが大好きって顔に書かれていてかわいいです。
もう100回以上読み返してるほどめちゃくちゃよかったです。図々しいですが続編希望です……!2人のこともっと知りたいし、彼らのこれからも見届けていきたいな。