今回は晃の過去(大学時代)が明らかになります。
冒頭のシン君の夢オチや香月家でのクリスマス会は、関係の進展は相変わらず遅いですが、シンみならしい穏やかでほのぼのとした雰囲気で、読んでいてほっこりします。
その一方で明日香と柊くんの関係性が緩やかに、でも確実に見えてきます。
中盤からはシン君の東京の大学見学のため二人が東京へ行き、そこで晃の元彼と偶然に再会するという、続きが気になる展開になっていきます。
二人の関係性は少しハラハラする方向へいく、次巻や次話が気になる終わり方です。
おまけ漫画は本編のラストと違い、二人らしいクスッと笑える日常の一場面が描かれています。
あまりBLを読んだことのない私が初めて商業BLを購入し、BLの世界を知るきっかけとなった作品がみなと商事コインランドリーです。そのノベル第一弾は“もし二人が高校の同級生/先輩と後輩だったら”です。
第一章は普段の日常から始まり、第二章から二人の夢の中に入っていくのですが、前半は晃の夢の中で“もしシンと自分が高校の同級生だったら”というもので、晃視点で書かれています。
後半(?)はシンの夢で“もし湊晃が先輩だったら”を、シン君目線で書かれています。
前半の晃視点はコミカルで、彼らしく少し笑いのある会話や展開があるのですが、後半のシン目線は終わり方が切なく何度読み返しても泣いてしまいます。
挿絵とおまけ漫画で晃の高校生姿を見られるのは、ちょっと貴重だなと思いました。個人的な推しポイントはそこです(笑)
子供姿の明日香くんも見ることができて、すごく貴重でした。
全体的にみなと商事らしい穏やかで柔らかな温かい陽だまりのような雰囲気がありますが、漫画や他のノベル版(第三弾も少し切ない系ですが)に比べると、読後にしっとりした感じが残ります。
また、コミック版と違い絵があまりないので、キャラクターの台詞から個性が感じられるのも魅力だなとも思いました。