蟹でも、人間でも、ままならないことってあるじゃないですか。「自分はダメなやつだ」「誰にも期待なんかするもんか」そう思ってしまうじゃないですか。みんな違ってみんな苦しい。だからすれ違い、傷つけあったりする。生きてきた時間も生活ぶりも何もかも違って、それぞれの痛みを抱えているのにわかりあえることなんてあるだろうか……。
そこに希望を与えてくれるのが、チャロと龍治です!
種族が違っても、生きる時間の長さが違っても、癒し合うことができる。そんな心強いメッセージを送ってくれる作品です。
蟹っていうのが斬新で、物珍しさに読み進めるうちに、いつの間にかのめり込んでしまいましたね……。チャロと龍治の最初で最後のア◯カンシーンは胸に迫るものがありました。
そしてチャロの「食べて」という願いと龍治がそれに応えたこと。龍治がチャロの過去にまつわる罪の意識と孤独を受け入れてくれた時に、そうなることは決まっていた気がします。
賛否両論あるみたいですが個人的には「蟹と人間だからできたことでもあるよな」と思っています。チャロと龍治だけの愛の証なのです。
いしだ赤月先生の物語をもっと読みたいな〜!と思わせられる良作でした✨️