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ゆっくりと育まれる愛

自分がゲイであることは受け入れているものの、大学で学んだ専門分野を活かすこともなく、家業の金物屋を義姉と営んでひっそりと暮らしているジャレド。
そこに現れた警官のマット。とても魅力的で、ジャレドとは意気投合するのだが、マットはストレート。そんな二人の友情を壊すまいとジャレドは気を使う。その心の動きに共感できます。
マットも、自分がゲイではないというものの、ジャレドに惹かれている。どう考えてもそれは友達以上だろうと思える行為があって、ジャレドも戸惑う(そりゃそうですよ、あれだったら・笑)。
その二人がどうなるのか、繊細に描かれているなあと思いました。

コロラドの小さな田舎町の自然とそれを満喫する様子、家族や周囲の人々の反応も細やか。
アメリカの田舎ってこんな感じなのかなあと想像してみるのも楽しかったです。一般小説を読んでいる感じでした。
マットとジャレドを取り巻く人々…応援する人、受け入れている人、拒絶する人と様々。マットとジャレドに影響されて変化する人もいます。
ある事件も起こりますが、それがメインのミステリものではありません(が、後の伏線となります)。

一本の主軸となるストーリーがあるというより、日常と心情の変化、成長を描いた作品と言えるかもです。
なので波乱万丈の物語を求める方にはちょっと物足りない?
同じレーベルから出ているジョシュ・ラニヨンさんのミステリものに比べると淡々としている印象ですが、穏やかです。あれほど心が痛くなる経験はしなくても、この先どうなるのだろうと思いました。

ラブシーンはなかなかホット。
リバありで、私自身は、基本的にはリバが苦手な方ですが、この作品ではとても自然に思えました。
マットの、ジャレドに対する思いやりがそこここに感じられます。
途中からマットの決心による行動が素適。

そして結ばれ、数度目かの営みの後で、ジャレドがどう感じているのかがマットには気になっている様子。自分は果たしてジャレドを歓ばせることができているのだろうか、無理をさせていないだろうかと。それと受になることの好奇心もある感じ(笑)。
で、ジャレドが施す行為へのマットの反応にドキドキしました。ここらへんは男前受けが好きな私のシュミかもしれません(笑)。

BLというより、やはり男性同士のロマンスという印象。
ほどほどリアルだけれど、甘さもありで、このバランス加減がいいのかも。
この作品の舞台、コーダという町のシリーズ(主人公とそのパートナーは作品ごとに変わるようです)、続きもぜひ読みたいです。