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イラスト無だと個人的にはムシシリーズ(樋口美沙緒/著)の方が好きです。

◆本を読む前に~ 知っておきたかった基礎知識◆
普通の犬があるきっかけで進化し、クイックになる。
クイック(活性)・・・人間になれる犬? 犬になったり、人間になったりも出来る。
スパーク(種火)・・・普通の犬が、人間と深い絆を得ると人間に変化するように(クイックに)なる。それをスパークを得るという。

クイックの子どもは大体クイック。
ランスの家系は、ひいひいおじいさんの代に初めてクイックに。

◆感想◆
アメリカ規格にありがちな、超人離れしすぎている(仕事スケール、人間性etc...)というわけでもなく、どこか人間的な弱さが垣間見え、共感しやすかったです。
特にコミュニケーションに必死で言葉選びも少し不器用なところなどの表現もよかったですし、キャラクターとしても魅力的でよかったです。

とりあえず1巻で完結してるように思いました。
原作では4巻まで出ているみたいですが、スピンオフ的な感じなのか、がっつりこの二人の話が続くのか、完結してるのかもよくわかりませんでした。
一応、各巻の概要をweb翻訳しつつ見ると、研究者によってクイックの生体の詳細がさらに解明されていく巻もあるようです。
そういった続巻により、全体像が詳しく見たらシリーズ全体が楽しめるかもしれません。ですので、これ一冊でシリーズをどうこう言えないのかなとは思います。
が、個人的に続巻を読むかは、悩ましいです。
別シリーズだったら気になるかな…?

===続巻買うに悩ましい理由===
①クイックへの興味があまりわかない。
ただでさえ文化的な隔たりがあるのに、クイックについての描写が万全の体制ではなく、初め少しわかりづらかった。
クイックである特徴として、性格に各犬種の特色の性格が出るとあったが、ムシシリーズ愛読者としては…犬種の特徴についての説明が少なかった。
+性格に特色が出るというのもわかりづらかった点で、身体的特色とかより判断しづらい。犬としてというより個人の性格じゃない…?と思える部分が多々あった。
②主人公が 自分にされた割と善意からの悪行?を、糾弾したこと。
糾弾したいのもわかる…!んですが、そこは踏ん張っている姿をみたかった。ある部分で精神的に強い人が好みなので。
③犯行動機がしっくりこない。理解しきれない。
事件が起こりますが、犯人たちの動機がしっくりこず…というか、文化背景のとらえ方が甘いからかもしれないです。しっくりこないと、舞台の世界観もなんでもありなように壊れていくので、あまり好みではないのですよね^^;
========
この作家さんの作風的には、心情描写や会話の繊細さがもっと豊富に出せる作品の方が、読みたいなと思いました。

◆訳し方について◆
翻訳物に慣れている方は違和感が少ないかと思いますが、主人公の1人称の心情語りが続くところでも 続けて自分の事を 彼 で受けます。
例えば
「アラン(主人公)はその時のことを思い出していた。どういうことだ、あれは一体…? ボブはアランとの距離をつめ、”彼の”手を取って…あれは奇妙だ。いや、実はこういうことだったのかもしれない。」
慣れると 英語っぽい訳キター! って感じで独特の雰囲気を楽しめる面もあるのですが
その で受けるほうが、アランの手だとすんなり判断できる気がします。

この小説ではボブ、アランは出てきませんが笑
似たような表現が2.3か所か出てくるので、読み飛ばしたり、引っかかったりしつつ読了しました。

☆2は読解力がなかったからかもしれない

・カップルとしては ☆4~5
・話の肝になる『秘密』に関してのやりとりや心情表現は ☆2

全体的に甘々でした。
会話2,3回でなんとなくこの辺りでオチつけるかな、と思ってるところでも甘返しをしていて、返し方も個人的に新鮮で、仲いいんだなー!と思いました。
そういう関係性は明るくて面白かったです。

☆2になった話の核になったあらすじにもある『秘密』については
大まかに言うと、①行動を起こすに足る理由が散漫としていてわからなかったこと
②その秘密に関しての対応が、各キャラの人物像とかけ離れていること
が理由で低評価になってます。

***以下ネタバレ
秘密=異母兄弟 ってことなんですが、
希理自身、なんでその部分を隠したいのか前半部分でイマイチ掴みにくかったです。
(実際翔吾が問うまでわからなかった)
倫理的な理由なのか、(不倫のような関係性だったので)自分や相手の家族の嫉妬や恨みなどを考慮してなのか、何かしらコンプレックスなどあるのか、色々理由はあると思うし、実際色々心理描写はされています。ただ、(隠して別れたいことに関して)いろんな理由が並列されているように感じて、動機が散漫としていて、ちょっと残念でした。

秘密について、遼成さんという上司にも相談するんですが、
「異母兄弟の関係は黙ってそのまま付き合えば?それができないなら、他に好きな人ができたといって諦めさせれば?」というイマイチ親身じゃない気がする返答。
アドバイスが希理本位目線すぎて、ウーン。何らかの形で探りいれるなり、正直に話したら?という選択肢がなかったのか・・・。
遼成さん自身は恋人溺愛タイプと自称しているのですが、溺愛するような人がお互いで相談しろともいわずこういうこと言うのかなと違和感を感じざるを得ませんでした。