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表題作月への吠えかた教えます

ランス・ビューフォート、保安官でクイック31
ティム・ウェストン、町に越してきたワケあり青年23

あらすじ

人生に挫折したティムはひとりマッドクリークにやってきた。
新種のバラをつくることで負け犬人生をやり直そうと。

ところがその街には秘密があった。
人間に変身できる力を持った犬たち(クイック)が暮らす 犬の楽園だったのだ。

よそ者にも優しいその街で、
鋭い眼差しでティムを見つめる保安官・ランス。
彼はティムがマリファナ栽培に関わっているのではないかと疑っていた。
そこでボーダーコリーの姿になり、彼の車の前に飛び出し
ティムの家に潜入する。

ティムの誠実な心に触れたランスは、
翌朝犬がいなくなったことに傷心のティムを見て、心がうずく。

一方、ティムの種は一向に芽を出す様子がなく、
ティムは希望を失いかけていた。
そんなある日 心配するランスは
それに母親が関わっていることに気づいたーー。

傷ついた心に寄り添う犬たちの街、
マッドクリークで繰り広げられる犬と人間の交流。
「月吠え」シリーズ第1作。

作品情報

作品名
月への吠えかた教えます
著者
イーライ・イーストン 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
シリーズ
月への吠えかた教えます
発売日
ISBN
9784403560347
4

(73)

(29)

萌々

(28)

(12)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
16
得点
294
評価数
73
平均
4 / 5
神率
39.7%

レビュー投稿数16

犬好きなら

堅物わんこの大好きっぷりがほんと犬

あらすじには惹かれなかったんですがレーベル買いです。
狼じゃなくて犬。人狼ならぬ人犬……ぱっとしないよ
と思ってたんですが!
本当に人に愛されて愛した犬は人に変身できるようになる──という種族、クイックが暮らす町が舞台。
攻は堅物な保安官。ボーダーコリー。自らの幸せよりも町の群の仲間を守ることが生きがいで最優先な性格。人に飼われたことはない。なので人間のことはちょっと下に見てる。ザ保安官。
一方の受は、外から引っ越してきた訳あり人間。過去に虐待された影響でコミュ障気味。ゲイだけど屈強な男が怖くて苦手なのでネコなのに逆の経験の方が多い。クズに搾取されてきた人生。緑の指。
攻から受への第一印象はマリファナの匂いをつけた怪しい男。怪しい奴。この町で勝手なことはさせない!
受から攻への第一印象はイケメンだけど強そう怖い近い近い。
攻は怪しい受に潜入捜査。という理由で犬の姿で怪我を装い近づく。
堅物わんこがどんどん相手を好きになる過程が和みます。怪しいという印象が、怪しいが悪い奴じゃないに変わり、万が一この人が犯罪してたらどうしようと焦るに至り、更にはもうそんなの関係ない守る俺が守る!守る!となってくので。
こじれて不本意に受を傷つけちゃって嫌われるんですが、これが攻ザマァにはならない。わんこ可哀想。すごくしょんぼりする。しょんぼりしてるからその辺にしてあげて!となる。
「俺はお前を一生裏切らない」という台詞は人が使うと陳腐なのだけど、犬が言うとほんとだなーて思うのね

11

ゴールデン・ベル

■ランス(保安官)×ティム(移住者)
面白かった!勢いでどんどん読めました。
ミステリ要素がある小説で、BL的にはよくてもミステリ部分がどうもな〜って作品が多い中、こちらは楽しく読めて大変嬉しい。

主役2人がどちらも魅力的だったのも大きい!ランスみたいな真面目な男が、恋によって規律を破ってみたり、優先順位を変えたりするのが大好きで。ティムみたいなタイプは自分にとっては好きか嫌いかの瀬戸際のキャラクターなんですが、過去のトラウマはそこまで掘り下げすぎず、しかしランスに強い印象を残すには十分。おどおどはしていたけれど、なよなよと言いなりになるのではなく、自分のポリシーをしっかり持っているところにも愛着が湧いて、終盤すっかり好きになってました。

私を悩ませたのがリリー…ほんと、ランスの言葉が全てでした。ティムがホームレスになるほど思い悩んでたというのが苦しい。和解してましたけど、みんな心が広すぎる。

そんななんやかんやの発端が全てランスに集約するっていうのもうまい構成だな!と、この作品の大好きポイント。仕事を、自分の責任を全うするためにやってたことが愛する人を傷つける結果に…彼が生き方を見直すきっかけの一つになったことが伝わる。

ローマンをガッチガチのおっさんで想像してたの完全に失敗です。まさか続編の主役とは笑

7

クイック達が魅力的

友人からお勧めされてシリーズ3冊購入しました。

翻訳なので独特の文章と、海外らしい表現を楽しみました。
麻々原絵里依先生の挿絵も美しくて、ランスはそのままのイメージでした。

ランスの母親のリリーは登場時のイメージと読了後のイメージでは、自分の中でかなり好印象に変化していました。

対人関係が苦手なティムと頭の硬いランスがお互いに好意を持ちながらも、タイミングの悪さと全てが裏目に出てすれ違って行く様子にハラハラしながら読みました。

それでも常に寂しかったティムが段々とランスと周りに絆されて行って、最後にはランスの正体を知って歓喜する様子は読み応えありました。

そしてティムのかつてのビジネスパートナーがマッドクリークに現れた時に、群れの一員となったティムを守ろうとする仲間たちの行動にスカッとした最後でした。

続巻もこれからゆっくり読みたいと思います。

4

あのシーンは萌えの連続

びっくりするほど面白かった!これはシリーズ全部追いたい。
設定は犬に変身できるらしい、ということだけ分かっていれば問題なく読める。人と心を通わせ愛し愛されるとその能力?に目覚めるらしい、ということも頭に入れておくと切なさも楽しめるかも。序盤から物語に引き込まれ、あっという間に読了。

街と群れを守る保安官のランスと訳アリっぽい移住者ティムのお話。出会いから誤解が絡まりティムのコミュ障っぷりも加わって、物事の上手くいかなさが堪らなくもどかしい。

と、少々悶々としていたら、ニヤニヤが止まらない萌え展開に。犬姿のランスとティムのシーンは萌えの連続だった。堅物だったあのランスが……!とランスの元々のキャラが萌えを倍増させている。
ティムは犬の正体を知らないので本音しか話さない。これがまた良い。こういうシチュエーション大好き!犬の本能に抗おうと葛藤するランスの心理描写も読み応えがあって好き。

事件を含むストーリーもすごく面白かった。引き起こしたことは重大でも、リリーもランスも誰かを想って行動した結果が裏目に出たことなのが切ない。解決への流れもとても良かった。その後のランスの誠実さとエピローグの爽快感が嬉しい。

期待していたランスの正体がバレるシーンには驚いた。変身シーンがあんなに詳細に描写されるとは思わなかった。グロくはないが痛みが伝わってきそうでビクビクする。なんかすごい……と圧倒された。

犬に詳しくなく犬種ごとの性質はさっぱり知らないが、そこもキャラ設定に反映されてるんじゃないかな。犬好きだとさらに楽しみ方も増えそうだと思った。

哀しみと切なさを醸し出していたローマンは気になるキャラだったので、彼がメインらしい次作への期待が高まる。
現実の犬が苦手な私も大好きになれた作品。

3

犬好きには絶対的なおすすめ本

最新作を読んでやっぱりこのシリーズ好きだ〜と一作目から読み返してレビューを書く事にしました。

個人的に、正体を隠して好きになると言う話が大好きなので、一作目から大好物でした。

ティムを怪しむランスが、犬のチャンスとなりティムに甘やかされて、どんどん惹かれていく様は萌の宝庫でした〜

ただリリーのくだりはいかがなものかと。
ティムが可哀想過ぎて、心が痛かった。
ごめんテヘって感じでしか謝った感じがしてないような気がして、もやもやしました。

読んでると2作目、3作目といろいろ話が繋がっていく事を感じさせるつくりになってた事に気がつきました。

0

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