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tsuki eno hoekata oshiemasu
クイックと呼ばれる人間に変身できる力を持った犬たちが住む町が舞台。
人間が犬になれるのではなく、犬が人間にもなれるというところがポイントであり、ここがすごく良かった。
というのも人間のランスは堅物で真面目な保安官。
町と群れの仲間達を守るという責任感に満ちていて、仕事が恋人タイプなんですね。
マリファナの匂いをぷんぷんさせた新参者ティムの正体や目的を探るために、犬の姿でティムに近づいたのに、本能的にティムに惹かれてしまうんです。
人間ランスと犬ランス、理性と本能の葛藤というのかな。
ランスの核に居座っているのは犬としてのランスなので、保安官としての自分を保っていなくてはいけないと思いつつも、犬としての本能に抗えなくなっていく様子が萌える。
だから最初は、マリファナ、ダメ、ゼッタイ!!みたいな感じだったのに、犬の姿でティムの傍にいて彼の背景や心情を知るうちに「とにかく何か成功してほしい。マリファナ栽培でもいいから」とまでに変化しちゃうんですよ……!!
犬の自分だけではなく人間としての自分も知ってほしい……とか、真実を知っても嫌われないだろうか……的な悩みもあって、色々楽しめました。
ランスの核が絶対的な犬そのものなので、生涯の愛が確約されているというところも良かったな。
友人からお勧めされてシリーズ3冊購入しました。
翻訳なので独特の文章と、海外らしい表現を楽しみました。
麻々原絵里依先生の挿絵も美しくて、ランスはそのままのイメージでした。
ランスの母親のリリーは登場時のイメージと読了後のイメージでは、自分の中でかなり好印象に変化していました。
対人関係が苦手なティムと頭の硬いランスがお互いに好意を持ちながらも、タイミングの悪さと全てが裏目に出てすれ違って行く様子にハラハラしながら読みました。
それでも常に寂しかったティムが段々とランスと周りに絆されて行って、最後にはランスの正体を知って歓喜する様子は読み応えありました。
そしてティムのかつてのビジネスパートナーがマッドクリークに現れた時に、群れの一員となったティムを守ろうとする仲間たちの行動にスカッとした最後でした。
続巻もこれからゆっくり読みたいと思います。
■ランス(保安官)×ティム(移住者)
面白かった!勢いでどんどん読めました。
ミステリ要素がある小説で、BL的にはよくてもミステリ部分がどうもな〜って作品が多い中、こちらは楽しく読めて大変嬉しい。
主役2人がどちらも魅力的だったのも大きい!ランスみたいな真面目な男が、恋によって規律を破ってみたり、優先順位を変えたりするのが大好きで。ティムみたいなタイプは自分にとっては好きか嫌いかの瀬戸際のキャラクターなんですが、過去のトラウマはそこまで掘り下げすぎず、しかしランスに強い印象を残すには十分。おどおどはしていたけれど、なよなよと言いなりになるのではなく、自分のポリシーをしっかり持っているところにも愛着が湧いて、終盤すっかり好きになってました。
私を悩ませたのがリリー…ほんと、ランスの言葉が全てでした。ティムがホームレスになるほど思い悩んでたというのが苦しい。和解してましたけど、みんな心が広すぎる。
そんななんやかんやの発端が全てランスに集約するっていうのもうまい構成だな!と、この作品の大好きポイント。仕事を、自分の責任を全うするためにやってたことが愛する人を傷つける結果に…彼が生き方を見直すきっかけの一つになったことが伝わる。
ローマンをガッチガチのおっさんで想像してたの完全に失敗です。まさか続編の主役とは笑
面白かったです!
クレイジーで最高な町・マッドクリークを舞台に繰り広げられる不思議なラブストーリー。
海外翻訳独特の言い回しや世界観でしたが、私は好きです。
ボーダーコリー、飼いやすさはトップクラスですよね。
その、ボーダーコリー人間?ランスと、訳あり流れ者・ティム。
二人の緊張感あるやり取りから一転して、犬のランス(チャンス)とティムの愉快で微笑ましいやり取りにはホッコリさせられました。
さらっと書かれているティムの過去ですが、実はすごく重い。
そして、一人きりで戦ってる。
本能で惹かれ合うランスとの焦ったい恋、ランスの母親リリーのお節介には散々イラつかされましたが、それでもストーリー全体に流れる空気感が優しくて可愛いので、嫌な気持ちにさせられる事が全然なかった。
しかも、散々苦しめられてきたマーシャルへのざまぁ展開も最高!
欲を言えば、ここを本編でもっと丁寧に見せてほしかった。
エピローグであっさり描いてしまったのは勿体無かったかな。
それでも、犬になる人々が暮らす不思議な町に魅力されました。
続編も早速読みます!ローマンかっこ良かったもんなあ。
2018年刊。
モノクローム・ロマンス文庫ならまずハズレはないだろうという位の考えでまだ何冊か積んでいるが、この一冊は『犬の楽園』というあらすじの誘い文句に惹かれて買ったものだった。
マッドクリークという田舎町では、何世代かの血筋を引き継いだ犬達、もしくはかつて飼い主の深い愛情を注がれた結果、種火(スパーク)を経た犬達が"クイック"として人間の姿で生活していたのだった。
そんな町の秘密を知らずに、トラブルの末に会社を辞めて見知らぬ地で再起をかけて引っ越してきたティム。
口下手で何やら隠し事がありそうなティムの様子に、保安官のランスは怪しいもの感じてしまう。
ランスが元のボーダーコリーの姿になってティムに接近、彼の懐に入ってみて速攻にマリファナ栽培の疑いの誤解は解けたのは良かったのだが…
周囲から堅物な性格を心配されていたランスだが、己の内に秘めた犬の本能がティムに射止められたのを直感で感じ取ってからはそうやって彼に言い寄ろうか迷い、結局は毎夜犬の姿で通い続けるのだった。
ティムも不器用な性格だが、どうしてランスも犬なのに人間並みに不器用なんだ!?といった不思議な微笑ましさがあった。
ランスの母親・リリーも面倒見が良くて頼もしいのだが、お節介が災いしてトラブルになるし、新入りのローマンもランスの後輩として有望なのだが、SWATに混じってのマリファナ密造犯の特攻で手痛い失態をしてしまった。
まぁクイック達も万能ではない。
むしろ人間臭さが漂うところに親近感が湧くのだ。
文章については翻訳もの特有のクセは感じるかな。
ティム目線、ランス目線、犬のチャンス目線、稀に他キャラ目線と頻繁に切り替わっているうえにウィットに富んだ会話が挟まれているので、読み易いかどうかは人それぞれだと思う。
私が読んだMR文庫の中では一番軽めのテイストで読み易かったです。
人間に変身できる犬と青年のカプ…?
と最初は面白い話なのか半信半疑でしたが、さすがMR文庫。
ハズレ要素はなく楽しめました。
犬が人間になれる謎については深く語られていないので、こういう世界、とこちらも割り切って読みました。
とても素直な"犬"に反した"人間"時との攻めのギャップがとても可愛かったです。
攻め受け双方話上手ではないので、なかなかスムーズにいかない会話が逆に新鮮でした。
胸毛を堪能できるのはやはり海外モノならではだな~。
それに加えて匂いを嗅ぐ描写が多くなかなかにドキドキしました。
犬の習性ですもんね。
町のことなら何でも知っている攻めの母親の出番が多く干渉しすぎなのでは?と最初モヤリましたが後半は慣れたどころか可愛く見えてきました。
もはや受けに敵無し状態だな~、うらやましい!
堅物わんこの大好きっぷりがほんと犬
あらすじには惹かれなかったんですがレーベル買いです。
狼じゃなくて犬。人狼ならぬ人犬……ぱっとしないよ
と思ってたんですが!
本当に人に愛されて愛した犬は人に変身できるようになる──という種族、クイックが暮らす町が舞台。
攻は堅物な保安官。ボーダーコリー。自らの幸せよりも町の群の仲間を守ることが生きがいで最優先な性格。人に飼われたことはない。なので人間のことはちょっと下に見てる。ザ保安官。
一方の受は、外から引っ越してきた訳あり人間。過去に虐待された影響でコミュ障気味。ゲイだけど屈強な男が怖くて苦手なのでネコなのに逆の経験の方が多い。クズに搾取されてきた人生。緑の指。
攻から受への第一印象はマリファナの匂いをつけた怪しい男。怪しい奴。この町で勝手なことはさせない!
受から攻への第一印象はイケメンだけど強そう怖い近い近い。
攻は怪しい受に潜入捜査。という理由で犬の姿で怪我を装い近づく。
堅物わんこがどんどん相手を好きになる過程が和みます。怪しいという印象が、怪しいが悪い奴じゃないに変わり、万が一この人が犯罪してたらどうしようと焦るに至り、更にはもうそんなの関係ない守る俺が守る!守る!となってくので。
こじれて不本意に受を傷つけちゃって嫌われるんですが、これが攻ザマァにはならない。わんこ可哀想。すごくしょんぼりする。しょんぼりしてるからその辺にしてあげて!となる。
「俺はお前を一生裏切らない」という台詞は人が使うと陳腐なのだけど、犬が言うとほんとだなーて思うのね
以前「ホントに鳥だった」というようなレビューを書いたことがあるのですが、似た様な書き出しです。
まず最初に書いておきたいのは「ホントに犬だった」ということ。
ちなみに、私は大の『犬馬鹿』でございます。
『ホントに犬』の話を読んだりしたら、目が曇るに決まっています。
愛する者を見つめる犬の澄んだ眼差しについて書かれちゃったりすると、もうそれだけでメロメロになっちゃうんですもの。おまけに大型犬、それも使役犬なんですよ!「BLとして面白いか?」なんて、全く解りません。
お話の特徴は、前に書いて下さった皆さんのレビューに詳しいので触れません。
私が感じたのは「流石、犬大好き大国で生まれたお話だなぁ」ということ。
保安官がボーダーコリーで、退役軍用犬(ジャーマンシェパード)を臨時雇いするとか、ブルドッグがお人好しであるとか(元々は闘犬の為の犬なんですけれど、愛玩犬として品種改良された歴史があるんです)、犬好きであればニヤリとしちゃうエピソードがてんこ盛りです。
犬って、飼い主に対して無償の愛を注いでくれる生き物だと思うのです。
本気になれば、私の喉笛を簡単に噛み切れる能力を持っていながら、決してそんなことはしない。
私が沈んでいれば察知して側に寄って来てくれるし、弾んでいれば「一緒に走ろう!」と誘ってくるし。
心を寄り添わせることにも、フィジカルにじゃれ合うことにも大変積極的。
このお話のBLとしての面白みも、そこにあるのだと。
なので、たとえ犬好きでなくとも、家族を愛し、それ以上に恋人に対して誠実で、自分の全てをかけて守ってくれる様な攻め様を希求する姐さま方にはドンピシャリのお話ではないかと思いました。
これ、犬愛を叫ぶだけの文章だわ。
レビューになってなくてすみません。
◆本を読む前に~ 知っておきたかった基礎知識◆
普通の犬があるきっかけで進化し、クイックになる。
クイック(活性)・・・人間になれる犬? 犬になったり、人間になったりも出来る。
スパーク(種火)・・・普通の犬が、人間と深い絆を得ると人間に変化するように(クイックに)なる。それをスパークを得るという。
クイックの子どもは大体クイック。
ランスの家系は、ひいひいおじいさんの代に初めてクイックに。
◆感想◆
アメリカ規格にありがちな、超人離れしすぎている(仕事スケール、人間性etc...)というわけでもなく、どこか人間的な弱さが垣間見え、共感しやすかったです。
特にコミュニケーションに必死で言葉選びも少し不器用なところなどの表現もよかったですし、キャラクターとしても魅力的でよかったです。
とりあえず1巻で完結してるように思いました。
原作では4巻まで出ているみたいですが、スピンオフ的な感じなのか、がっつりこの二人の話が続くのか、完結してるのかもよくわかりませんでした。
一応、各巻の概要をweb翻訳しつつ見ると、研究者によってクイックの生体の詳細がさらに解明されていく巻もあるようです。
そういった続巻により、全体像が詳しく見たらシリーズ全体が楽しめるかもしれません。ですので、これ一冊でシリーズをどうこう言えないのかなとは思います。
が、個人的に続巻を読むかは、悩ましいです。
別シリーズだったら気になるかな…?
===続巻買うに悩ましい理由===
①クイックへの興味があまりわかない。
ただでさえ文化的な隔たりがあるのに、クイックについての描写が万全の体制ではなく、初め少しわかりづらかった。
クイックである特徴として、性格に各犬種の特色の性格が出るとあったが、ムシシリーズ愛読者としては…犬種の特徴についての説明が少なかった。
+性格に特色が出るというのもわかりづらかった点で、身体的特色とかより判断しづらい。犬としてというより個人の性格じゃない…?と思える部分が多々あった。
②主人公が 自分にされた割と善意からの悪行?を、糾弾したこと。
糾弾したいのもわかる…!んですが、そこは踏ん張っている姿をみたかった。ある部分で精神的に強い人が好みなので。
③犯行動機がしっくりこない。理解しきれない。
事件が起こりますが、犯人たちの動機がしっくりこず…というか、文化背景のとらえ方が甘いからかもしれないです。しっくりこないと、舞台の世界観もなんでもありなように壊れていくので、あまり好みではないのですよね^^;
========
この作家さんの作風的には、心情描写や会話の繊細さがもっと豊富に出せる作品の方が、読みたいなと思いました。
◆訳し方について◆
翻訳物に慣れている方は違和感が少ないかと思いますが、主人公の1人称の心情語りが続くところでも 続けて自分の事を 彼 で受けます。
例えば
「アラン(主人公)はその時のことを思い出していた。どういうことだ、あれは一体…? ボブはアランとの距離をつめ、”彼の”手を取って…あれは奇妙だ。いや、実はこういうことだったのかもしれない。」
慣れると 英語っぽい訳キター! って感じで独特の雰囲気を楽しめる面もあるのですが
その で受けるほうが、アランの手だとすんなり判断できる気がします。
この小説ではボブ、アランは出てきませんが笑
似たような表現が2.3か所か出てくるので、読み飛ばしたり、引っかかったりしつつ読了しました。
翻訳ものは苦手なのですが麻々原先生が挿絵みたくて購入。4冊まで出ている模様で続きの翻訳を楽しみに待ちたいと思います。くすくす笑えたしちょっと涙するし、そして何よりリアルの犬萌えで、萌2です。犬好きじゃない方はどう評価するか想像できない、ごめんなさい(涙)以下、良かった点3点です。
1.カラー口絵はないですが、冒頭にカプのキャラ紹介図が2P、モノクロ挿絵も6Pありました!裏表紙にはかっこいいランスの保安官姿!!!麻々原先生、やっぱり大好き♡
2.とっても読みやすかったです!ミドルネーム乱発やアメリカ文化に基づいた表現等が少なかった(と思う)ので、混乱も少なく、助かったー。
3.これが一番大きい。犬好きな方には超絶おススメ。登場人物の推定9割がリアル犬に変身するし、犬の心情がすごーーーーーーーーーーーーく嬉しいくらい記載されています(笑)ほんとの犬の気持ちなんて分からないのかもしれないですが、人間の犬に対する愛情と同じように、犬の人間に寄せる愛を記載してくださって、うあーーーーーーー犬抱きしめたいーーーーーーーーと悶絶。
のっけから大興奮で申し訳ありません。
舞台はマッドクリークという地味な町。そこになぜか引っ越してきたティモシー・トレイナーを保安官であるランスは気にしています。というのも初めて会った時にマリファナの匂いがした上に、立ち寄ったダイナーで「園芸用品店が近くにないかな」と尋ね、何かを育てる様子だったため。クイック(活性)となった愛すべき仲間、人間に変身できる犬たちが住むこの小さな町を、薬物取引等の巣窟にしたくないと考えたランスは、ティモシーが何を育てようとしているのか偵察をはじめ・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は、多いです。でもミドルネームや階級呼びが無かったので無問題!
リリー(ランス母、ボーダーコリー、無敵)、ローマン(♂、元軍用犬)、マーシャル(人間、ティムの元共同経営者)、ジャニーン(♀、弁護士、ラブラドール)、レニー(ティムの元に来た子犬)、ビル(獣医?ww)等々。リリー最強であることと、ローマンがすんごくいいです!犬好きな方にはこの本だけで号泣寸前かも。このシリーズの2冊目はローマンみたいなんだよな、ああー読みたい(涙)
良かった点は上に書いたけど、攻め受けの雰囲気を。
攻め:硬派。父の代からの保安官で職務に一生懸命で色事が無かったことを母に心配されている。the犬!という性格。
受け:マーシャルに手酷い目にあわされ人間不信気味。とっても優しく、緑の指を持ってるみたい。薔薇の品種改良結果が当作では分からず、続きに出てくるのかな。読みたいなー
ランスが犬になった時の名前がチャンスなのですが、チャンスは犬の本能に忠実でティムがだーーーーーーーい好き!その本能がすっごく愛おしいです。そしてティムも心が定まった後は、とても積極的に愛し合うので、前向きに感じられてとても良かったです。
長文になってしまってすいません。とにかく犬好きにはぜひぜひぜひ!!!!!