月への吠えかた教えます

tsuki eno hoekata oshiemasu

月への吠えかた教えます
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
5
得点
42
評価数
12
平均
3.7 / 5
神率
33.3%
著者
 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
発売日
価格
¥1,000(税抜)  ¥1,080(税込)
ISBN
9784403560347

あらすじ

人生に挫折したティムはひとりマッドクリークにやってきた。
新種のバラをつくることで負け犬人生をやり直そうと。

ところがその街には秘密があった。
人間に変身できる力を持った犬たち(クイック)が暮らす 犬の楽園だったのだ。

よそ者にも優しいその街で、
鋭い眼差しでティムを見つめる保安官・ランス。
彼はティムがマリファナ栽培に関わっているのではないかと疑っていた。
そこでボーダーコリーの姿になり、彼の車の前に飛び出し
ティムの家に潜入する。

ティムの誠実な心に触れたランスは、
翌朝犬がいなくなったことに傷心のティムを見て、心がうずく。

一方、ティムの種は一向に芽を出す様子がなく、
ティムは希望を失いかけていた。
そんなある日 心配するランスは
それに母親が関わっていることに気づいたーー。

傷ついた心に寄り添う犬たちの街、
マッドクリークで繰り広げられる犬と人間の交流。
「月吠え」シリーズ第1作。

表題作月への吠えかた教えます

ランス・ビューフォート、保安官でクイック31
ティム・ウェストン、町に越してきたワケあり青年23

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数5

犬好きなら

堅物わんこの大好きっぷりがほんと犬

あらすじには惹かれなかったんですがレーベル買いです。
狼じゃなくて犬。人狼ならぬ人犬……ぱっとしないよ
と思ってたんですが!
本当に人に愛されて愛した犬は人に変身できるようになる──という種族、クイックが暮らす町が舞台。
攻は堅物な保安官。ボーダーコリー。自らの幸せよりも町の群の仲間を守ることが生きがいで最優先な性格。人に飼われたことはない。なので人間のことはちょっと下に見てる。ザ保安官。
一方の受は、外から引っ越してきた訳あり人間。過去に虐待された影響でコミュ障気味。ゲイだけど屈強な男が怖くて苦手なのでネコなのに逆の経験の方が多い。クズに搾取されてきた人生。緑の指。
攻から受への第一印象はマリファナの匂いをつけた怪しい男。怪しい奴。この町で勝手なことはさせない!
受から攻への第一印象はイケメンだけど強そう怖い近い近い。
攻は怪しい受に潜入捜査。という理由で犬の姿で怪我を装い近づく。
堅物わんこがどんどん相手を好きになる過程が和みます。怪しいという印象が、怪しいが悪い奴じゃないに変わり、万が一この人が犯罪してたらどうしようと焦るに至り、更にはもうそんなの関係ない守る俺が守る!守る!となってくので。
こじれて不本意に受を傷つけちゃって嫌われるんですが、これが攻ザマァにはならない。わんこ可哀想。すごくしょんぼりする。しょんぼりしてるからその辺にしてあげて!となる。
「俺はお前を一生裏切らない」という台詞は人が使うと陳腐なのだけど、犬が言うとほんとだなーて思うのね

1

犬の、犬による、人間のためのお話

以前「ホントに鳥だった」というようなレビューを書いたことがあるのですが、似た様な書き出しです。
まず最初に書いておきたいのは「ホントに犬だった」ということ。

ちなみに、私は大の『犬馬鹿』でございます。
『ホントに犬』の話を読んだりしたら、目が曇るに決まっています。
愛する者を見つめる犬の澄んだ眼差しについて書かれちゃったりすると、もうそれだけでメロメロになっちゃうんですもの。おまけに大型犬、それも使役犬なんですよ!「BLとして面白いか?」なんて、全く解りません。

お話の特徴は、前に書いて下さった皆さんのレビューに詳しいので触れません。
私が感じたのは「流石、犬大好き大国で生まれたお話だなぁ」ということ。
保安官がボーダーコリーで、退役軍用犬(ジャーマンシェパード)を臨時雇いするとか、ブルドッグがお人好しであるとか(元々は闘犬の為の犬なんですけれど、愛玩犬として品種改良された歴史があるんです)、犬好きであればニヤリとしちゃうエピソードがてんこ盛りです。

犬って、飼い主に対して無償の愛を注いでくれる生き物だと思うのです。
本気になれば、私の喉笛を簡単に噛み切れる能力を持っていながら、決してそんなことはしない。
私が沈んでいれば察知して側に寄って来てくれるし、弾んでいれば「一緒に走ろう!」と誘ってくるし。
心を寄り添わせることにも、フィジカルにじゃれ合うことにも大変積極的。
このお話のBLとしての面白みも、そこにあるのだと。

なので、たとえ犬好きでなくとも、家族を愛し、それ以上に恋人に対して誠実で、自分の全てをかけて守ってくれる様な攻め様を希求する姐さま方にはドンピシャリのお話ではないかと思いました。

これ、犬愛を叫ぶだけの文章だわ。
レビューになってなくてすみません。

3

イラスト無だと個人的にはムシシリーズ(樋口美沙緒/著)の方が好きです。

◆本を読む前に~ 知っておきたかった基礎知識◆
普通の犬があるきっかけで進化し、クイックになる。
クイック(活性)・・・人間になれる犬? 犬になったり、人間になったりも出来る。
スパーク(種火)・・・普通の犬が、人間と深い絆を得ると人間に変化するように(クイックに)なる。それをスパークを得るという。

クイックの子どもは大体クイック。
ランスの家系は、ひいひいおじいさんの代に初めてクイックに。

◆感想◆
アメリカ規格にありがちな、超人離れしすぎている(仕事スケール、人間性etc...)というわけでもなく、どこか人間的な弱さが垣間見え、共感しやすかったです。
特にコミュニケーションに必死で言葉選びも少し不器用なところなどの表現もよかったですし、キャラクターとしても魅力的でよかったです。

とりあえず1巻で完結してるように思いました。
原作では4巻まで出ているみたいですが、スピンオフ的な感じなのか、がっつりこの二人の話が続くのか、完結してるのかもよくわかりませんでした。
一応、各巻の概要をweb翻訳しつつ見ると、研究者によってクイックの生体の詳細がさらに解明されていく巻もあるようです。
そういった続巻により、全体像が詳しく見たらシリーズ全体が楽しめるかもしれません。ですので、これ一冊でシリーズをどうこう言えないのかなとは思います。
が、個人的に続巻を読むかは、悩ましいです。
別シリーズだったら気になるかな…?

===続巻買うに悩ましい理由===
①クイックへの興味があまりわかない。
ただでさえ文化的な隔たりがあるのに、クイックについての描写が万全の体制ではなく、初め少しわかりづらかった。
クイックである特徴として、性格に各犬種の特色の性格が出るとあったが、ムシシリーズ愛読者としては…犬種の特徴についての説明が少なかった。
+性格に特色が出るというのもわかりづらかった点で、身体的特色とかより判断しづらい。犬としてというより個人の性格じゃない…?と思える部分が多々あった。
②主人公が 自分にされた割と善意からの悪行?を、糾弾したこと。
糾弾したいのもわかる…!んですが、そこは踏ん張っている姿をみたかった。ある部分で精神的に強い人が好みなので。
③犯行動機がしっくりこない。理解しきれない。
事件が起こりますが、犯人たちの動機がしっくりこず…というか、文化背景のとらえ方が甘いからかもしれないです。しっくりこないと、舞台の世界観もなんでもありなように壊れていくので、あまり好みではないのですよね^^;
========
この作家さんの作風的には、心情描写や会話の繊細さがもっと豊富に出せる作品の方が、読みたいなと思いました。

◆訳し方について◆
翻訳物に慣れている方は違和感が少ないかと思いますが、主人公の1人称の心情語りが続くところでも 続けて自分の事を 彼 で受けます。
例えば
「アラン(主人公)はその時のことを思い出していた。どういうことだ、あれは一体…? ボブはアランとの距離をつめ、”彼の”手を取って…あれは奇妙だ。いや、実はこういうことだったのかもしれない。」
慣れると 英語っぽい訳キター! って感じで独特の雰囲気を楽しめる面もあるのですが
その で受けるほうが、アランの手だとすんなり判断できる気がします。

この小説ではボブ、アランは出てきませんが笑
似たような表現が2.3か所か出てくるので、読み飛ばしたり、引っかかったりしつつ読了しました。

4

犬!犬!犬!

翻訳ものは苦手なのですが麻々原先生が挿絵みたくて購入。4冊まで出ている模様で続きの翻訳を楽しみに待ちたいと思います。くすくす笑えたしちょっと涙するし、そして何よりリアルの犬萌えで、萌2です。犬好きじゃない方はどう評価するか想像できない、ごめんなさい(涙)以下、良かった点3点です。

1.カラー口絵はないですが、冒頭にカプのキャラ紹介図が2P、モノクロ挿絵も6Pありました!裏表紙にはかっこいいランスの保安官姿!!!麻々原先生、やっぱり大好き♡
2.とっても読みやすかったです!ミドルネーム乱発やアメリカ文化に基づいた表現等が少なかった(と思う)ので、混乱も少なく、助かったー。
3.これが一番大きい。犬好きな方には超絶おススメ。登場人物の推定9割がリアル犬に変身するし、犬の心情がすごーーーーーーーーーーーーく嬉しいくらい記載されています(笑)ほんとの犬の気持ちなんて分からないのかもしれないですが、人間の犬に対する愛情と同じように、犬の人間に寄せる愛を記載してくださって、うあーーーーーーー犬抱きしめたいーーーーーーーーと悶絶。

のっけから大興奮で申し訳ありません。
舞台はマッドクリークという地味な町。そこになぜか引っ越してきたティモシー・トレイナーを保安官であるランスは気にしています。というのも初めて会った時にマリファナの匂いがした上に、立ち寄ったダイナーで「園芸用品店が近くにないかな」と尋ね、何かを育てる様子だったため。クイック(活性)となった愛すべき仲間、人間に変身できる犬たちが住むこの小さな町を、薬物取引等の巣窟にしたくないと考えたランスは、ティモシーが何を育てようとしているのか偵察をはじめ・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は、多いです。でもミドルネームや階級呼びが無かったので無問題!
リリー(ランス母、ボーダーコリー、無敵)、ローマン(♂、元軍用犬)、マーシャル(人間、ティムの元共同経営者)、ジャニーン(♀、弁護士、ラブラドール)、レニー(ティムの元に来た子犬)、ビル(獣医?ww)等々。リリー最強であることと、ローマンがすんごくいいです!犬好きな方にはこの本だけで号泣寸前かも。このシリーズの2冊目はローマンみたいなんだよな、ああー読みたい(涙)

良かった点は上に書いたけど、攻め受けの雰囲気を。
攻め:硬派。父の代からの保安官で職務に一生懸命で色事が無かったことを母に心配されている。the犬!という性格。
受け:マーシャルに手酷い目にあわされ人間不信気味。とっても優しく、緑の指を持ってるみたい。薔薇の品種改良結果が当作では分からず、続きに出てくるのかな。読みたいなー
ランスが犬になった時の名前がチャンスなのですが、チャンスは犬の本能に忠実でティムがだーーーーーーーい好き!その本能がすっごく愛おしいです。そしてティムも心が定まった後は、とても積極的に愛し合うので、前向きに感じられてとても良かったです。

長文になってしまってすいません。とにかく犬好きにはぜひぜひぜひ!!!!!

4

攻めの内心にニヤニヤが止まりません!!

こちら、人狼ならぬ「人犬」が主役の新シリーズになります。
実は最初、このレーベルの人狼シリーズの新作と勘違いしちゃいまして。
だって翻訳者さんも一緒、イラストレーターさんも一緒、タイトルまでそれっぽい・・・。
作家さんの名前の方が間違ってんじゃないの?的に。

で、当然気になってチェックしたのですが、これが面白かったんですよね。
翻訳者さんがお上手と言うのもあるのですが、翻訳ものでは群を抜いてBL的萌えや要素が強いと申しますか。
明らかに海外のMMとBLと言うのは別物でして、BL的萌えを期待して読むと戸惑う事が多いと思うのです。
それがMMの良さがありつつ、BL的萌えが多分に感じられる作品だったんですよ。

また、設定が超好みでして!!
この二人、最初からかなりの誤解があるのです。
個人的に、マイナスからスタートする二人が、交流する中で誤解が解けて本当の姿を知っていく-。
で、当初は嫌っていた受けへの仕打ちに罪悪感を覚えてオロオロしたり、素顔を知るにつれ、愛しさを覚えて動揺したりする攻め、という描写に萌えて萌えて仕方ない!!
これぞまさにBL的萌えじゃないか!!!
いや、MMはMMで大好きですけどね。


内容ですが、マッドクリークと言う町で繰り広げられる、「クイック」と人間のラブストーリーで「月吠え」シリーズの第1作目となります。
人間に変身出来る犬「クイック」達が暮らす町・マッドクリーク。
町の保安官で、ボーダーコリーのクイック4代目であるランスと、町に越してきたばかりのワケあり青年・ティム。
ランスはティムが違法にマリファナの栽培をしている事を疑い、警戒心を解く為にボーダーコリー「チャンス」の姿で彼の家に入り込み-・・・と言うものです。

実は、私はこのレーベルの「人狼」シリーズが大好きだったりします。
現在進行形でめちゃくちゃハマってて、人狼と言う単語だけで猛烈にときめいてしまう。
で、こちらの作品ですが、この人狼シリーズがお好きなら、かなりの確率で好みに合うと思うんですよね。
なんてったって、ガチのワンコ攻め!!

このクイックですが、人間が犬に変身出来るようになったのでは無く、元々は犬の存在が人間と深い絆を結ぶ事により、人に変身出来る「火種(スパーク)」を手に入れた・・・。
で、クイックの子供はクイックとして生まれて来る。
そんなワケで、人間でありながら犬としての特質を色濃く持ってるのです。
ゴールデンレトリバーは人懐っこく、軍用犬は超忠実と言った具合で。
そして、ランスの特質は、群れをまとめて守る本能なのですね。

そんな彼の前に現れた、如何にもワケありで怪しい青年・ティム。
彼は彼で、酷い雇い主から逃げて来てと、ちゃんと事情があるんですけど。
で、町を守ろうと、犬の姿で偵察の為にティムに近付くランスー。

ここからが面白くてですね、犬の姿で近付いたらティムが、とても心優しく健気な青年だと分かる・・・。
早々にそんな彼に絆され、こんな騙すような事をしてと、罪悪感に苛まれてオロオロするランスにニヤニヤが止まらないんですよ!!

また、こちら両視点で書かれてまして、ランスの威圧感に怯えを覚えながらも、その男らしさに惹かれていくティム。
そして当初の目的はどこへやら、犬のチャンスとしてティムに愛され可愛がられる事に深い喜びを感じるランス。
当然ティムは、ランス=チャンスとは知らないので、チャンスに向かってランスへの恋心なんかを語りかけてしまう。
そしてチャンスのまま自分への好印象を聞き、内心で大喜び。尻尾をちぎれんばかりに振るランスみたいな!!
思わずクスッとさせてくれるウイット富んだ文章でして、こうコント的な面白さがあったりするのです。

また、ランスの本質は守護本能の強いボーダーコリー。
これまでの人生で、人から深く傷付けられ続けて来たティム。
彼を守りたいと強く心を震わせるランスの姿が、何だかスゴく健気でキュンキュンさせられるのです。
いやもう、犬派はイチコロ。
チャンスでは無く、ランスとして何とかティムと親しくなりたい彼の、不器用過ぎる好意の示し方にもキュンキュンしちゃったりして。

で、こちら、そんな主役二人の関係やキャラにも萌えるのですが、ストーリー自体もとても面白いのです。
マッドクリークで新種の薔薇を育てて人生を立て直したいティム。
しかし、何故か一向に芽を出さないタネ達。
そしてランスが懸念している余所者のマリファナ栽培-。

エンターテインメント性がとても高い作品でして、飽きさせる事なく面白い展開で読ませてくれるのです。
とりあえず、二人の仲を散々引っかき回してくれるランスの母・リリー。
何だか彼女も憎めない存在で、楽しませていただきました。
まぁ、良かれと余計な事をしちゃうタイプですかね。

そんな感じの、クイックと傷付いた人間が心を寄り添わせていく不思議な町・マッドクリーク。
この雰囲気までとても好みでした。

あと、海外ものだと多いのですが、エロが超即物的。
ちょっとこのへんで抵抗感を持つ方がおられるかもしれないので、ご注意下さい。
長々と失礼しました。




8
PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ