セリフもない日常の風景、ただそこに愛しい人がいる
あのシーンは鳥肌でした
転職、同棲
もともと互いのための自己犠牲を選ぶくらいには相手のことばかり思いやるような2人が、なかなか次のステップのことは言い出せない
周りが先に気づいたり、動き出しそうな気配を見せたりしてもまたぐるぐるやる
いくらなんでも今回はちょっとひっぱりすぎじゃね?
としびれを切らしそうになることもありました
もどかしいなんてものじゃない
だけどそんな思いは一瞬で昇華し、霧が晴れるようにクリアになる、あの瞬間の描き方は素晴らしすぎました
あの瞬間、私の心にはニンニンがいて、そして「あ、言う」と自然な確信がありました
そりゃそうだよ、人生の一大事だもん
転職も同性との同棲も、悩んで当たり前だよ
それを経たからこその深い確信
一緒にいたい
この気持ちをあんなにも鮮明に一緒に味わえる瞬間があろうとは…
四角に収まりきらずミッチミチに詰まった表紙からもうすでにデカい(笑)
そして表紙の「液体」が本編を読んだあとだとなんとも健気に思えます
この表紙の芸術点が高い!
読む前の期待感、読んでからの納得感、どちらもすごい
そして本編でも結城さんの身体は本当にムチムチ
佐伯くんの職場の人たちもいい人たち
素直になりきれなくて、それで誤解しあって、でもなんだかんだ根っこは正直なふたりは似た者同士でもある
引きこもりで外ではフードを脱げなかった結城さんが佐伯くんのためならためらわず飛び出していけた、ここからきっと2人の世界は最も広がり、明るくなるのでしょう
佐伯くんのほうが振り回されそうです
あくまで個人の好みの問題です、と強くお断りはしておきますが、しょっちゅうちびキャラになります
はじめて読む作家さんで、表紙の絵が好みだったので買いました
お話はわりとありきたりな中に、ありきたりではないひっかかりとキラリと輝くセリフやシーンが散りばめられている、そんな感じです
絵はやはり綺麗だしかなり好みです
なので、ありきたりだったなーで終わりかねないストーリーに独自のきらめきを感じたこと、好みの絵柄は星5に近いです
が、冒頭のとおり好みの問題とはいえ、たびたびキャラクターがデフォルメされたちびキャラになってしまって、それがすごくひっかかりました
ストーリーはいい意味でのひっかかり、絵柄は安易にかわいさやデフォルメの伝わりやすさを多用されたようなマイナスのひっかかりを覚えたというところ
ちびキャラの使いどころをもっと抑えることで本来の絵もデフォルメも、より活きる気がします
告白されて帰宅したシーンなんかはちびキャラの効果的な使い方だと思いました
KindleUnlimitedで読めたので読んでみました
おもしろかった!
出てくるサブキャラたちもおもしろいしかわいい
現代のときからすでにコーキはカノへラブラブ光線出しまくりでしたが、2人だけだー!! と完全にはじけて心が童貞に戻り、いたすたびに鼻血というピュアさ全開、実にほほえましい(のかな?)
カノは受け入れているようでけっこうはっきり拒絶なんですが、まあ、事故でコーキがどうなったかしか心配しておらず、現世に残した家族のことなど1度たりとも思い出さなかったのがもう答えでしょう……などと考察するのもアホらしいくらいのマンガなので、心を無にして気軽に楽しめば勝ちだと思います
絵がとても綺麗
受けの照れたり怒ったりとろけたりの表情が豊かで、たいへん魅力的
限りなく星5個に近いのに惜しい感じ、ものすごくもったいない物足りなさが残りました
はっきり率直に言ってしまうと、当て馬がいらなかった
出すなら出すでもっとうまく動いてほしかった
全体的にスルスルッと話が進んでしまうし、途中に葛藤などもあるにはあるんだけど、お約束通りに進行する感じは否めなかったです
それでも星5個にしたいくらいには、主人公2人のこころの動きもかけひきもよかった
うっすらと物足りなさがあるツルツルしたリンクを滑っている単調さが募り始めたところへ、おそらくは転調として、乗り越える障害として、ストーリーのエッセンスとして落とされたであろう1滴は、むしろお約束すぎるしサッと退場してアシスト側に回ってしまうご都合展開で、エッセンスどころか滑りを良くするワックスになってしまった、そんな感じです
あるいはバナナの皮
総じて画面は美しく、ちょっとした笑いもあり優しくもあり、タイトル通りのよいお話ではありました
ずいぶん久しぶりに読んだら泣いた。
静かに押し寄せる何なにかがあって、それに押し出されるように涙が出た、そんな感じ。
これ、このセリフ!
みたいなクリアなひとつがあるわけではなくて、2人の紡いできたもの、もつれ合ったもの、ほどこうとする努力、それらがじんわりとしみこんでくるような。
大地くんの葛藤はわからんではない(けど女性である私には真には理解しがたいものでもあるかもしれない)。
伝えようとしないところにもどかしさは感じたけれど、彼自身にもなかなか言葉としてアウトプットできるものでもなかったんでしょうね。
でもかえって、ズバッと核心をさらけ出せてよかったのだと思う。
お互いが「あ、自分ならたしかに嫌だな」とか、常に相手目線に立つことを忘れないのもいい。
職場の人は友達ではないから、という現実的な割り切りもいい。
よかった。とにかく素敵な物語でした。
表題作だけなら☆2つ、同時収録作だけなら☆4つ
表題作はなんだかよくわからず、あまり刺さりませんでした。
途中からは体のバランスなどが重箱の隅をつつくように気になりだしたりでいちどは読むのをやめました。
最後まで読んでみてもイマイチ……でもどこがどうとも言い表せない感じです(役に立たないレビューですみません)。
絵があまり好みでないというのはありますが、それでも同時収録は気に入りましたしすんなり読めましたしね…ちょっと人物の見分けがつきにくいのも入りこみにくかったかな。
同時収録作も、ありがちといえばありがちでしょう。
ストレートだけどおしり開発にハマった受けさんと、彼を好きだったゲイの同級生。
開発に使った道具を洗面所に洗ってきっちり干してある律儀さがなんだかおかしいし(あまりそういう部分って描写されない気がする)、それを見過ごせずグイグイ食いつく攻めさんの衝動を抑えられない感じが良かったです。
指が良かった……からのスタートですが、いや、そんなスタートだからこそ攻めさんは不安も大きい。
でも受けさんの包容力がさらに大きい。
なんというか2人のフィット感がとても自然に穏やかに伝わってきました。
絵がとにかくきれいですね。
ストーリー的にはBLではそこまで真新しさはない気がしますが(具体的にどこかで読んだというわけではないものの)、受けくんのかわいい純粋さとそれをちゃんと見逃さない攻めくんの眼差しも最初から優しい。
あっという間におくつろぎモードで自然な距離のつめ方をするあたりもいまどきの大学生風でいいです。
ストーリー、絵とも期待をこめて星5、少しだけひっかかったのが、攻めくん、学費は大丈夫かい……?
地道なバイトをしなきゃいけなくなるけど、すれ違いが起きるかもしれない、心身ともに疲弊するかもしれない、若さゆえにそういう蓄積を軽く見てしまうかもしれない。
どうか無理せず乗りこえるんやで、と心から心配してしまいました(笑)
まあそんなことを思っちゃうくらい2人ともけなげなんです。