電子分冊版の頃から大好きで、コミックス発売をずっと待ち望んでいた作品です。
性の狭間でもがく『Δ』の、救いと愛の物語です。
主人公の壮一郎(自身の階級はβ)は、セックスすると相手の階級をβにするという不思議な力(Δ)を持っていました。そんな壮一郎の前に金持ちのαが現れ、想い人と添い遂げるためβにデリートしてほしいと依頼してきます。実はその依頼をしてきた相手が、子供の頃に施設で一緒に育った幼馴染みの新だった...というところから物語が動き始めます。
見所は壮一郎が何故『Δ』として、階級社会に苦しむΩを救っているのか?ですね。
『Δ』の力には更に秘密があり、Ωを救うΔの力を使うことで自身が『Ω』になっていく...というもの。
新がもしデリートされたらα→β
β→Ωへ変化していく壮一郎とスレ違う性、まさしくこれが『セックスしたら、番えない。』ということです。
更にΔの力を利用する者が現れ、様々な困難が2人に襲いかかります。そんな中、壮一郎は新への想いを少しずつ育てていきます。
2人は無事に番うことができるのか!?是非、作品を読んで確かめてみて下さい!
登場キャラクターも魅力的です。
主人公の壮一郎(β)はぶっきらぼうで口は悪いですが、お人好しで優しい心の持ち主。セックスを仕事にしているのに、めちゃくちゃピュアだったりします。あと食いしん坊でジャンクフードが大好き。
幼馴染みの新(α)は、九条家の御曹司でお金持ち、イケメンですが、子供時代はちびで泣き虫、壮一郎に甘えていたので、時折チラッとその姿が顔を覗かせます。性格は天然ちゃんですね。少しズレたところがあるのも面白いです。そして好きな子にはスケベです(笑)
他にも物語のキーマンとも言えるユキ、壮一郎のΔの力に興味津々な闇医者、壮一郎と共に仕事をしているマサ等、様々なキャラクターが登場します。
また壮一郎と新の恋愛メインではありますが、色々な切り口から物語を楽しめます。
一途な幼馴染みα×階級デリートの青年Δの『新感覚オメガバース』
とってもオススメなので是非読んで頂きたい作品です。