前作を読んだ時にスピンオフのニオイがしていたので、王子と魔術師のお話かと思ったのです。もちろんその2人も登場しますが、メインはやっぱり前作の2人でした。今回は、元いた世界に帰れるかどうかに焦点が当てられています。
前回命さえも掛けて愛を貫き、見事恋人同士になった「傲慢カタブツ騎士×ワガママ御曹司」でしたが、2人で帰還方法を探す旅へと出掛けました。
その道中で、重要な真実を知るのです。
騎士を生き返らせた禁術で、彼は既に冥府の主に囚われていて、もう時間がないこと。そして助かるには、別の世界に行かなくてはいけないこと。
そう、そのために2人で現代の日本を目指して、一か八かで送還術に挑むのです。
結果として無事に成功しましたが、騎士の記憶が失われるという代償を負って。その後は、記憶が無くなっても幸せそうな2人に安堵しました。
一応のハッピーエンドなのですが、現代に戻ってからの描写が全くなくてモヤモヤが残りました。これは、続きがあると思っても良いのでしょうか。王様たちの恋も、見守りたいですし…ね。