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萌作品

エキスパートレビューアー2023 ソムリエ合格

女性kaya。さん

レビュー数17

ポイント数298

今年度13位

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前日譚

コミコミスタジオ限定の有償特典の20ページ小冊子。
(カラー表紙・裏表紙+モノクロ漫画16P)

内容は二人がまだ高校時代の前日譚となっています。

これといった将来の夢もなく、進路に迷っていた仁は
速人が東京の大学への進学を目指していることをしってしまい…。

速人が東京へ行ってしまうと知ると彼女との会話も上の空で、
速人ととのことばかりが脳内を埋め尽くしてしまう仁。

まだこの頃は仁への叶わぬ恋心を秘めている時期なので、
そのせいで彼女にフラれた仁の話を聞いて励ましてやり、
仁に触れられただけでドギマギしている速人が切ない…!

そんな速人の胸中も知らずに相変わらず鈍感MAXな仁ですが、
速人と一緒にいられなくなってしまうことにモヤモヤしております。

ああ…「親友…だから?」と一人呟く仁に早く気付かせてやりたい!
それは恋だよ、と。

最後は「俺も速人と同じ大学行く!」と進学を決め、
現在のストーリーへと繋がってゆくのでした。

素直になれない二人

大学進学をきっかけに一人暮らしを始めると、
幼馴染みで片想い相手だった純平と再会した歩。

過去に何かあったのか幼馴染というには随分険悪だったのに、
アナニー現場を目撃されたことをきっかけにセフレになってしまい…。

歩に対して意地悪ばかりの純平ですが、
同時に執着もダダ漏れすぎて実は好きなんだなぁと丸わかりでした。

どうしてここまで拗れてしまったかについては
後半で純平の口から語られるものの…
その理由がふと懐かしく感じたのは小学生の頃に好きな子相手に
素直になることができず、いじめてしまう男子を彷彿とさせられちゃいました。

歩への想いを断ち切るためとは言え、歩自身に辛く当たったり、
女遊びに走ったり、なんとも不器用すぎる男・純平でした。

両想いになってからは甘々なのですが…
その前があまりにも自分勝手で結末までに好感度を取り戻しきれなかった。
ツンデレ攻めがお好きな読者にはハマるのかな?

死神に花束 コミック

柳瀬せの 

「死」とは

軍人のジェイドは捕虜として捕まったものの、
捨てら「死神の使い」と疎まれる部族の青年・レネイに拾われます。

はじめは彼らの価値観に疑問を抱いていたジェイドですが、
一緒に暮らすうちに絆されてゆき…。

軍人、死を喜ぶ部族たち…と
死を隣り合わせに生きる人々の物語なので、
重みもあるけれど重苦しいというほどではなく、
どちらかというとあっさりと読み終えてしまった、という印象でした。

ジェイドとレネイが惹かれあう過程もあっという間で
1冊完結という都合上仕方ないのかもしれないけれど、
もう少しじっくりと読ませてほしかったという惜しさが残りました。